小学生15人が”ホンビノス貝”を通して東京湾の環境変化を学び、寿司職人になりきって魚さばき&寿司握りにチャレンジ!『日本さばける塾×銚子丸』を開催しました!

海と日本プロジェクト広報事務局のプレスリリース

日本さばけるプロジェクト実行委員会は、”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、豊かで健全な海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げる取り組み「日本さばける塾×銚子丸」を7月21日(木)に開催しました。参加者は、小学4~6年の児童と保護者14組29名。児童たちは法被と和帽子、前掛けを着用し、寿司職人になりきって体験を楽しみました。
このイベントは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

回転寿司店で、寿司職人になりきってアジをさばいた参加児童

  • 【日本さばける塾 ×銚子丸】イベント概要

・開催概要:小学生の親子向けの、海の学びと体験、試食の3時間講座です。
<当日の流れ>
①海の学び講座
②ホンビノス貝とアジをさばく体験(児童のみ参加、保護者は見学)
③おすすめPOP作成体験(同上)
④お寿司にぎり体験(同上)
⑤おすすめPOPとにぎったお寿司をレールに流して席へ。親子で試食。

・日程:2022年7月21日(木)14時00分~17時00分
・開催場所:すし銚子丸 高洲店(千葉県千葉市美浜区高洲1-13-3)
・参加人数:14組29名(小学4~6年生児童とその保護者)
・講師:日本さばけるプロジェクト実行委員会事務局長 國分晋吾 すし銚子丸 寿司職人の皆さん
・主催:⽇本さばけるプロジェクト実⾏委員会
・共催:⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
・協力団体:株式会社銚子丸
 

  • 海の学び講座:ホンビノス貝を通じて知る海の変化と、自分たちができること

「今、海が変化していることをご存知ですか?」講師・國分晋吾(日本さばけるプロジェクト実行委員会)は、ホンビノス貝の事例について紹介しました。元々はアメリカなどに生息するホンビノス貝は、貨物船に付着するなどして日本に運ばれ、東京湾へ。在来生物の邪魔しないことや、味が良く、砂抜きが不要というメリットから「新たな名物」として漁師や料理人から歓迎されていますが、まだ知名度は低い状況です。
このように海には今、様々な変化がおきています。中には、「海水温の上昇」「海洋ごみ」「小魚が棲む海藻の減少」などの問題も。講師は参加者に「海が直面している問題や海洋変化に対して、自分たちにできることは何かを考えよう」と語りかけ、「ごみはごみ箱に捨てよう」「いろいろなお魚を食べよう」「海藻って大切なんだ」など、自分たちができることを話し合いました。そして、「今日は、貝やお魚がどこからやってきたのか想像しながらさばき、食べることで、自分と海を近づける一日にしよう」と目標をたてました。

 

  • 魚さばき体験:アジの触感にびっくり!寿司職人になりきって魚さばきに挑戦!

つづいて、普段は入ることのできない回転寿司店の板場に立ち、参加児童はホンビノス貝とアジの調理に挑戦しました。先生は、プロの寿司職人さん!
ミニ講話で紹介されたホンビノス貝は、その大きさや肉厚さを触って確かめながら、貝むきナイフを使ってさばきました。アジはウロコをとった後、丁寧に包丁を動かして三枚におろし、ゆび先で確かめながら1本ずつ骨抜き。さばいたアジを保護者に見せる児童たちの表情は、満足感と達成感にあふれていました。

 

  • おすすめPOP作成体験:海の学びを伝えたい!私の握ったお寿司、おいしいよ!

児童たちは、回転寿司店さんならではの体験として、アジ握りとホンビノス貝の天ぷらのPOP作りにも取り組みました。海の学び講座で得た知識や、調理体験をふまえて絵を描いたり、キャッチコピーを入れるなど思い思いに工夫をこらし、素敵なおすすめPOPができあがりました。

 

  • お寿司を握り、レールに流して保護者へお届け。全員でおいしく「いただきます!」

締めくくりは、お寿司にぎり体験。まず、シャリが手につかないための手水(酢の入った水)をつけます。ポンっと手をたたく動作で両手全体に広げるという、寿司職人ならではのコツを教わりました。さあ、手水をしてからシャリをにぎり、自分でさばいたアジをのせキュッと握って…世界に1つだけの握り寿司のできあがりです。
完成したアジの握りは、おすすめPOP、スタッフが調理したホンビノス貝の天ぷらと一緒に、レールで流しました。今日の全ての体験が詰まったお寿司とPOPを見送る児童の笑顔と、受け取る保護者の喜びの笑顔で、会場は温かい雰囲気に包まれました。
最後に、命への感謝、それを育む海への感謝や、お寿司ができるまでの工程に関わって下さった全ての方々への感謝を込める⾔葉として「いただきます」を唱和し、お寿司を味わいました。

 

  • 参加児童・保護者の声(アンケートより)

⼩学5年生男子「魚や貝、海の大切さがわかり、大切にしていこうと強く思うようになった」
小学5年生女子「家でも魚をさばきたい!ホンビノス貝って海外から来たんだー、初めて知った」
小学6年生男子「魚をさばくのが好きだし、知らない事なども知れて楽しかった。もっと魚をさばきたい」
⼩学6年生女子「魚はツルツルしているものだと思っていましたが、ちょっとザラザラしていて骨がトゲトゲしていたのに驚きました!これから使うかもしれない技術なので、教えてもらえてうれしかった」
保護者「魚の骨がのどに刺さって手術して以来、2年半ぶりに食べていました!!ありがとうございます」
「”海から届いたアジ”というPOPを描いている子のを見て、すごいと思った。いただきますの意味などを考えるとても良い機会をありがとうございました」「生き物の命を頂く経験、自分自身の手でさばくことで一生の思い出になりました。あらゆる食物をいただく事に意味を感じる大きな転機になったかもしれません」

<団体概要>
団体名称:日本さばけるプロジェクト実行委員会
URL:http://sabakeru.uminohi.jp/
活動内容:日本さばける塾に関するイベントの開催、及び運営に必要な業務。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/

 

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