ジョイ・オブ・サケ東京事務局のプレスリリース
今年の歓評会には、日本全国および米国の165社の蔵元が参加し、大吟醸A(精米歩合40%以下)、大吟醸B(精米歩合50%以下)、吟醸、純米の4部門に合計で576品の出品がありました。審査には、経験豊富な日本酒の専門家を日本から9名、米国から2名の合計11名が招致され、完全ブラインド方式の審査が実施されました。その結果、157品に金賞が、148品に銀賞が授与されました。また、金賞受賞酒の中から、各部門で最も高い評価を得た出品酒に授与されるグランプリ、その次点の出品酒に授与される準グランプリも選ばれ、さらに第1回から今回までの歓評会での受賞を数値化し、その累計が最も高くなった蔵元に贈られるエメラルド賞と併せて、下記の通り発表されました。これらの受賞結果は、全米日本酒歓評会のウェブサイト(http://www.sakeappraisal.org)でご覧いただけます。
2022年度 全米日本酒歓評会 受賞結果
■ 大吟醸A部門(精米歩合40%以下)
グランプリ:初亀 純米大吟醸 東条山田錦 田尻農園作/初亀醸造株式会社(静岡県)
準グランプリ:出羽桜 大吟醸酒/出羽桜酒造株式会社(山形県)
くどき上手 Jr.の雫/亀の井酒造株式会社(山形県)
■大吟醸B部門(精米歩合50%以下)
グランプリ:女川 あたごのまつ 純米大吟醸/株式会社 新澤醸造店(宮城県)
準グランプリ:越前岬 大吟醸/田邊酒造有限会社(福井県)
陸奥八仙 華想い50/八戸酒造株式会社(青森県)
■吟醸部門
グランプリ:出羽桜 雄町/出羽桜酒造株式会社(山形県)
準グランプリ:作 奏乃智/清水清三郎商店株式会社(三重県)
横濱 純米吟醸/株式会社 新澤醸造店(宮城県)
■純米部門
グランプリ:作 穂乃智/清水清三郎商店株式会社(三重県)
準グランプリ:会津士魂 特別純米/名倉山酒造株式会社(福島県)
特別純米酒 澤乃泉/石越醸造株式会社(宮城県)
■エメラルド賞:合資会社 内ヶ崎酒造店(宮城県)
■各部門の出品数と受賞数:
大吟醸A部門 金賞50 銀賞39 (出品数175)
大吟醸B部門 金賞31 銀賞32 (出品数121)
吟醸部門 金賞46 銀賞39 (出品数162)
純米部門 金賞30 銀賞38 (出品数118)
「2022年度 全米日本酒歓評会」概要
■主催 国際酒会(本部:米国ハワイ州ホノルル市)
■開催日 2022年9月13日(火)〜15日(木)
■会場 ハワイコンベンションセンター
■URL http://www.sakeappraisal.org
「全米日本酒歓評会」について
全米日本酒歓評会は、ホノルルで日本酒文化を海外(特に北米)に紹介することを目的として活動する有志の会である「国際酒会」のメンバーにより2001年に始められました。米国に住む人々が良質な日本酒を理解する一助となること、また日本酒と日本酒文化の世界の人々への普及を目的に毎年1回行われており、今年で22回目の開催となります。開催当初より独立行政法人酒類総合研究所の指導の下に審査が行われており、日本国外において日本酒を審査するプロセスを確立しました。
全米日本酒歓評会では、『Fairness(公正), Transparency(透明性), Authenticity(確実性)』の3つの理念の下、高水準の審査を実施しています。民間で行う官能審査では唯一、審査員全員が全ての出品酒を個別に評価する審査方法がとられているのが特徴です。出品部門は、純米・吟醸・大吟醸A・大吟醸Bの4部門です。それぞれの部門毎に、グルコース濃度によりグループ分けがされてから、香り、味、バランス、総合評価の4つの項目で、室内温度(18°C)の中で審査されます。また、審査は全て目隠し方式となっており、出品酒全体を対象とする一審と、一審で高得点を得た上位約50%を対象とする二審から構成されます。二審に進んだ出品酒の内、上位約50%が金賞、それ以外が銀賞となります。