株式会社イルローザのプレスリリース
株式会社イルローザ(徳島県徳島市、代表取締役 岡田 圭祐)と日本郵便株式会社徳島中央郵便局(徳島県徳島市、局長 菅 隆正)がコラボした新商品を9月12日に発売しました。販売元は株式会社物販サービス(東京都江東区、代表取締役 荒若 仁)。
カタログ物販に掲載する商品案を徳島県下郵便局社員にアンケートを実施。また、地元商品や日本郵便限定品など、ZOOMで意見交換会を複数回行い、新商品阿波すず香を使った「徳島柑橘ジュレセット」を郵便局にて販売しています。
阿波すず香とは、徳島を代表する、ゆずとすだちの交配種。2020年にデビューした期待の新品種です。
しかし、知名度・担い手確保等の大きな課題があり「このままでは消えてしまう」「なんとしても守りたい」との想いで弊社が焼き菓子等開発・販売をするも、課題解決には至りませんでした。
阿波すず香の未来のために、商品開発案を郵便局員と共に考え、より地域密着したコラボ商品を作ろう!とゆず、すだち、新たに阿波すず香の郵便局限定 「徳島柑橘ジュレ3種の詰合せ」と弊社の代表商品が入った「徳島柑橘ジュレ3種とマンマローザの詰合せ」を販売しています。
- 阿波すず香とは
「阿波すず香」とは、徳島を代表するゆずとすだちの交配種で、2020年から市場に本格デビューした新ブランドです。徳島県が20年以上の研究と数千回の交配と育成の末に生まれた幻の品種です。
「すっきりおいしくみずみずしい」
柑橘のさわやかな香りと癖のない優しい味わい!
ゆずとすだちの良いところが際立ち、えぐみ等、悪いところを消してくれている!
と期待されていました。
しかし、
「わしらはもう作っても実るころには80歳よ」
「今さら新しい果物言われてもなあ」
「若者も帰って来んしなあ」
こんな声が阿波すず香農家さんから上がっています。
イルローザはお菓子に徳島の野菜や果物を多く使いますが、どの農家さんからも似た声が上がります。
離農…後継者不足…就農ハードルの高さ…
これらは、日本の農家全体の問題ではないでしょうか?
- 商品開発背景
「せっかく世に出た徳島の良い物が消えていくのは寂しい!」
「そんなのダメだ!」
こんな話をなぜか徳島県下郵便局員様達と議論していました。
そのはじまりは、郵便局で、カタログ物販に出す商品を話し合うため、徳島県下の郵便局員とアンケートを実施したことでした。それを元に、両社で意見交換会を複数回にわたり行っていったのです。
「徳島の人がイキイキして活気づかないと街も企業も元気になりません」
「新型コロナウイルスに負けずに、両社だからできることをしたい!」
「徳島の人が活気づくことを何かやりませんか?」
このような意見交換をするうち、阿波すず香の話になり、
「それはなくしちゃダメです」
と企業を超え、意見を交わし、今回の提案に辿り着きました。
- 商品のこだわり
さっそく商品開発がスタートしました。
弊社では、お菓子を購入したお客様のドラマまで責任を持つ「ひとつのお菓子のために」という使命感の元、お菓子づくりをしています。
そのため、商品化には厳しいハードルがあり、回数・時間をかけて開発を行います。
ただ、今回はなんと1回の試作でOKが出ました。パティシエは「阿波すず香とは3年間向き合ってきたので、味を深く引き出せた」と話します。
「食べきった後に完全な満足感」をコンセプトにしているため、1口目はあえてもの足りなさを感じるすっきりした味わいです。
ジュレの中に入ったジャムの果皮は、3日間かけて糖度をじっくり上げているのでジュレの口溶けを邪魔しません。
また、お酒等の香料は使わず、1つ1つ包丁で食べやすい大きさにカットし、職人が手作業で仕込みました。
そして、2回目の試作でさらにクオリティを上げました。果汁と糖分の割合を微妙に調整し、より深い味わいになったのです。
イルローザの商品は、開発した当初よりも今の方が、そして今よりも将来の方がおいしくなるという特徴があります。常に工房では「もっとおいしく」を追求している弊社ならではの特徴かもしれません。
- 当社の想い
「事例がないと、阿波すず香に挑戦したい農家さんや後継者は現れない」
阿波すず香の研究会会長はこう話してくれました。
現在、阿波すず香農家さんはたったの10軒しかありません。
色んな会社が商品をリリースするも、いまだに阿波すず香の知名度は浸透していません。せっかく素晴らしいものを開発しても、農家さんが植えてくれなきゃはじまらない。農家さんはどんどん消極的になってしまうのではないでしょうか。
当社は、まだ阿波すず香が市場デビューする前の2019年から携わってきました。
阿波すず香の販路拡大をサポートしているとくしまブランド推進機構と、収穫前から打合せを入念に繰り返しました。
毎年、他社が買い取った残り全量を当社が購入しています。
今年も、来年もおそらくずっと、購入可能な全数量を購入する予定です。
なぜ、全量買い取りをするのか?
それは、単年度の売上だけでなく、取引を行う生産者さんを応援し、徳島の発展を願っているからです。
「徳島にいる僕たちが阿波すず香を盛り上げなくてどうするんだ。」
と気を張って取り組んでいるものの、その活動すら周知が及んでいない事を実感しており、力不足も感じております。
この度開発した「徳島柑橘ジュレセット 阿波すず香のジュレ」は、眉山の湧水と徳島県産のフルーツや柑橘のみを使用し、県産品の地産地消に積極的なイルローザと、地域の暮らしに寄り添い支える徳島郵便局様と一緒に商品開発をするプロジェクトが立ち上がった際に、「これしかない!」と合意に至った商品です。
イルローザもそうですが、徳島中央郵便局様もこの令和の時代になり、「より地域と深いつながりを持とう」と仰っており、当社から企画を持ち込ませていただいた際には非常に積極的に意見交換を重ねることが出来、熱量を感じました。
・徳島の素晴らしい魅力を世間にもっと広げること
・徳島の持続可能な農業に貢献すること
・地域と企業がもっとつながること
・果ては、徳島県民の徳島県での暮らしをより豊かにすること
それらの点で合意し、今回のリリースに至りました。
今回のこの魅力的な商品が販売スタートする事で、当社のみならず徳島県中の企業で次々とこのようなそれぞれの特徴を活かしたコラボやシェアの文化が広まれば、きっと徳島県は魅力が倍増すると思います。
現在、全量買い取りをしておりますが、弊社の阿波すず香のお菓子は、通年で売ろうにも量が足りず、2年連続売り切れになっています。
当社の将来の夢は、阿波すず香のマンマローザを販売することです。試作段階で既に、もしこれが実現できたら全国で戦える味なんです!
マンマローザとして販売するためには、やはり今の数十倍以上の阿波すず香を生産してもらう必要がありますし、当社自身ももっともっと地域とつながってブランド力を磨いていかなければなりません。
イルローザと徳島中央郵便局、共に地域に密着した事業者の想いが一致した阿波すず香のジュレ。
今回の商品でお届けしたいのは両社の「地域を良くしたいという想い」です。
そんな想いが掛け算になった阿波すず香のジュレ。
是非、舌だけではなくストーリーを感じながら召し上がってみてください。
- 商品情報
お申込み期間は9月12日(月)~10月31日(月)まで。徳島県下の郵便局窓口にてカタログよりご注文が可能です。販売商品は「徳島柑橘ジュレ3種詰め合わせ」と「徳島柑橘ジュレ3種とマンマローザの詰め合わせ」の2種類。代金は送料・消費税込みで2,980円。商品はお申込みから1週間から10日程度でお届けとなります。
■販売者:株式会社郵便局物販サービス
申込商品名:ジュレ①
商品番号:43824-1241-3
商品内容:徳島柑橘ジュレ3種の詰合せ(木頭ゆずのジュレ・阿波すず香のジュレ・神山のジュレ 各2個)
賞味期間:常温90日
代金(送料・消費税込):2,980円
申込商品名:ジュレ②
商品番号:43824-1242-2
商品内容:徳島柑橘ジュレ3種とマンマローザの詰合せ(木頭ゆずのジュレ・阿波すず香のジュレ・神山のジュレ 各1個 マンマローザミルク6個、木頭ゆずのマンマローザ3個)
賞味期間:常温30日 特定原材料:小麦、卵、乳
代金(送料・消費税込):2,980円
- あなたの会社の企画室
イルローザでは今回のように、「あなたの会社の企画室」として、企業の魅力ある商品やサービスをお菓子で表現するための企画・商品開発・パッケージデザインを一気通貫で行っています。
これまで、お客様の想いを伝えるお手伝いを35年行ってきたイルローザが、企業の想いや感謝の気持ちを伝える事業です。
ご興味のある方は是非。
- 徳島洋菓子倶楽部イルローザについて
徳島県に直営店9店舗を構える今年36周年を迎える洋菓子専門店。菓子製造・販売・カフェ運営などを行っています。看板商品はミルク餡の焼き菓子「徳島酪菓マンマローザ」。優しいミルクの風味と甘さが特徴で24 年間にわたり年齢問わず愛されている逸品です。
ホームページはこちら
https://www.ilrosa.co.jp/