プラネットのプレスリリース
国内1,400社超が利用する日用品流通の情報基盤を運営する株式会社プラネット (所在地:東京都港区、代表取締役社長:坂田政一) は消費財や暮らしにまつわるトピックスをお届けする 『Fromプラネット』 の第195号として、鍋料理に関する意識調査の結果をご紹介します。未掲載のデータ提供や当社担当者が解説を差し上げることもできますので、お気軽にお問い合わせください。
※回答率(%)は小数点第2位以下を四捨五入し同第1位までを表示しています。そのため、内訳の合計と表示値が異なる場合があります。
- 8割以上が「鍋料理が好き」!
鍋料理が好きかどうかを聞くと、「とても好き」が29.1%、「好き」が50.5%で、合計すると79.5%でした。「嫌い」は1.9%、「とても嫌い」は0.7%で、計2.6%なので、鍋料理が好きな人が圧倒的多数です。
性年代別で見ると、「とても好き」と回答した男性の割合は、20代から50代までが60代・70代以上と比べると高いです。女性も同じような傾向がありますが、30代から世代が上がるごとにつれて、「とても好き」と回答した割合が低くなっています。
また、「あなたの家には土鍋がありますか」と質問したところ(図表不掲載)、「ある」と回答した人が61.5%でした。ただ、年代によって差が大きく、20代だと「ある」と回答したのは39.0%ですが、年代が上がるほど所有率が高くなり、70代以上では78.7%になります。
- 「月に1回は鍋」が8割超
冬場に鍋料理を食べる頻度を聞くと(図表2)、最も多かったのは、「月に2〜3回」(27.8%)でした。ただ、2位の「週に1回」(26.0%)との差はわずかです。
週に1回以上の頻度で鍋料理を食べる人は合計すると42.5%、月に1回以上の頻度で鍋料理を食べる人は82.0%となります。
「鍋料理は食べない」という人は全体では4.4%ですが、年代別に見ると(図表不掲載)、若い世代ほど「食べない」割合が高く、20代では9.4%、70代以上では1.6%と、差が大きくなっています。
ただし、「20代は全体的に鍋を食べない」というわけではなく、ほかのほとんどの選択肢において、全体平均と大差がありません。
また、「週に4〜6回」と答えた割合は全体平均が1.6%ですが、20代に限っては3.2%となっています。鍋を食べない若者がいる一方で、相当な頻度で鍋を食べる若者もいる、という結果でした。
- 「鍋を囲む」にコロナ禍の影響アリ!?
どんなときに鍋料理を食べたいと思うかを聞くと(図表3)、1位は「寒いとき(温まりたいとき)」の71.1%でした。2位は「野菜をたくさん食べたいとき」(50.9%)、3位は「家族・パートナーとの団らんに」(28.0%)と続きます。
また、4位が「献立が決まらないとき」(23.9%)、5位が「料理する時間がないとき」(16.1%)となっています。鍋の種類によっては準備が楽なことも、鍋を食べる動機になるようです。
2018年に行なった調査では、同じ質問に対して、「家族・パートナーとの団らんに」と回答した人が38.4%だったので、10ポイント以上低下しています。「鍋パーティーをしたいとき」という人も13.5%から7.8%と、ほぼ半減しました。人と集まることがはばかられたり、ひとつの鍋を複数人でつつくことに抵抗感がある人が増えているのでしょうか。ちなみに、「寒いとき(温まりたいとき)」と回答した人も83.1%から71.1%へ、なぜか10ポイント以上低下しています。
- 「友人と」「同僚と」よりも「ひとり鍋」
鍋料理を誰と食べることが多いかを聞くと(図表4)、最も多かったのが「家族と」(58.8%)、2位が「配偶者・パートナーと」(35.4%)、3位が「ひとりで(ひとり鍋)」(23.2%)でした。鍋の食べ方としては、家族やごく親しい人と鍋を囲むか、ひとりで食べるかが多いという結果です。
性年代別に見ると(図表不掲載)、「ひとりで(ひとり鍋)」と回答した割合は「男性・30代」(37.5%)が最も高く、「男性・20代」(32.7%)、「男性・50代」(31.3%)の順になっていて、ほかは30%を下回っています。男女で比べると、ほぼすべての世代(「70代以上」以外)で、男性のほうが「ひとりで(ひとり鍋)」と回答した人の割合が高いです。
また、「友人(同姓のみ)」と回答した人の割合は「男性・20代」(15.0%)、「女性・20代」(13.5%)、「女性・30代」(11.2%)のみが10%を超えました。
- 「好きな鍋」と「家で作る鍋」には差がある?
鍋料理が好きな人(「とても好き」、「好き」と回答した人)に好きな鍋料理を聞きました(図表5)。トップは「すき焼き」(54.6%)、2位は「おでん」(50.0%)で、上位2つは5割を超えました。ちなみに、スーパーマーケットで売れている「鍋の素」トップ10を見てみると(図表6)、1位に輝いたのは「ごま豆乳鍋」。しかし、好きな鍋料理についての回答では、19位(16.4%、図表5ではランク外)でした。本調査では鍋料理の範囲を広くとっていることに加え、財布との相談、用意できる具材、家で食べたいかどうかなどによって、違いが生まれているのかもしれません。
- 20代は具に愛着やこだわりがない?
好きな鍋の具材を聞くと(図表7)、「白菜」(72.0%)、「豆腐」(63.0%)、「豚肉」(61.7%)、「長ネギ」(57.7%)、「鶏肉」(56.0%)がトップ5でした。
全体でトップ10だった具材について、年代別に見ると(図表8)、多くの具材について、「70代以上」が好きと回答した人の割合が最も高くなっています。逆に、「20代」はすべての具材について、好きと回答した割合が最も低いです。
「白菜」は20代でも好きな具材の1位ですが、「70代以上」の83.9%と比べると、30ポイント以上も低くなっています。
- 「鍋を囲んでワイワイ」が早く戻ってきますように
「実家にいた頃を思い出す」「大学時代、サークルの仲良しメンバーで集まって食べた」「鍋パーティーで朝まで飲み明かした」など、鍋にまつわる思い出を持つ人は少なくないようです。しかし、「同じ鍋をつつくのではなく、1人前ずつ分けて作って食べている」「黙々と食べるのは違和感があるけど、ワイワイできない」など、コロナ禍の影響も。
【材料を選ばないのが鍋の魅力】 【鍋なら2日続けてもOK!】 【弁当にも鍋】 【全部まとめて売ってください!】 【鍋が嫌いな理由】 |
調査機関:株式会社プラネットによる調査企画をもとに、株式会社ネオマーケティングにて「鍋料理」に関する意識調査を実施。
期間:2022年11月10日~11月14日、インターネットで4,000人から回答を得ています。
株式会社プラネットとは https://www.planet-van.co.jp/
メーカー、卸売業、小売業がサプライチェーンとして連携し、生活者へのサービス向上を目指して進化を続ける日本の消費財流通を、情報インフラ運営で支えている上場企業(証券コード2391)です。
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