バレンタインとシャンパーニュ

シャンパーニュ委員会日本事務局のプレスリリース

フランス、シャンパーニュ地方で厳しい規定を守り造られたスパークリングワインだけがシャンパーニュと呼ばれます。グラスの中で煌びやかに泡立つ宝石のようなシャンパーニュは、人々をたちまち魅了し幸せにするスペシャルなワイン。そんなシャンパーニュと、バレンタインについて・・・

フランスのカレンダーを開くと、365日すべての日に聖人の名前が付けられています。
そう、2月14日は「St.Valentin 聖バレンタイン」。
そんなバレンタインの起源をご存知でしょうか?

諸説ありますが、時はローマ帝国時代までさかのぼります。
当時のローマ帝国皇帝クラウディス2世は、色恋にうつつをぬかした兵士がいると、軍の士気が下がるとの理由で、「婚姻」を禁止しました。
このことを哀れんだ、当時のキリスト教司教ヴァレンティヌス(バレンタイン)は、多くの若い恋人たちを密かに結婚させたといいます。やがてそのことが皇帝の耳に入り、逆鱗に触れ処刑されてしまいます。それが2月14日、3世紀のことです。
のちにこの2月14日は、愛に尽くしたヴァレンティヌスを悼む行事が営まれ、‛愛を告白する風習’がうまれたといわれています。

日本ではバレンタインというと女性から男性へチョコを、が一般的。これは神戸にある洋菓子メーカーの巧みなマーケティングにより根付いたもので、現在でも大手百貨店でサロン・ド・ショコラがこの時期に開催されるのはそれゆえ。
一方、フランスでは、愛する恋人同士が相互に贈り物をしあう日。チョコレートに限らず、真紅の薔薇や、ジュエリー、ロマンティックなディナー、はたまたランジェリーなど、思い思いのプレゼントをする一日なのです。
そこでちょっと気の利いた、名脇役として登場するのがシャンパーニュ。美しい泡立ちを眺めながら過ごすひと時は、より一層気分が高揚し愛が深まることでしょう。

ライトな前菜からしっかりしたメインディッシュまで、食事の最初から最後まで通しで楽しめるのもシャンパーニュの魅力。さて、デザートは?チョコ系はどうなの?と思われがちですが、シャンパーニュは甘いものにももってこいなのです。
シャンパーニュはぶどうからうまれるワインなので、ブドウを用いたスイーツは勿論、イチゴやラズベリーなどのベリー系フルーツや、オレンジ、レモンなどの柑橘系フルーツを砂糖で煮詰めビターなチョコレートをまぶした‛オランジェット’などとも高相性。
また、規定により最低でも15か月以上熟成されているシャンパーニュは、パンやブリオッシュなどのイーストの香りも。そこにバターたっぷりのマドレーヌやクッキーなどの焼き菓子を合わせると口の中で見事なハーモニーが楽しめます。

最後に、だれもが知るあの偉人の言葉をご紹介。
『私は二つの時にしかシャンパンを飲まない。恋をしている時と、してない時。』
                                 ーCHANEL創業者 ココ・シャネル

ご褒美チョコ、ならぬ‛ご褒美シャンパーニュ’を嗜まれるのも一つ。
ちょっとスペシャルでハートフルな一日を、演出されてみてはいかがでしょう。

 

 

Comité interprofessionnel du vin de Champagne
シャンパーニュ地方ワイン生産同業委員会日本事務局
https://www.champagne.fr/ja

 

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