【レポ】『タイガー』から家庭用の“自動サイフォン式”コーヒーメーカーが登場

独自の熱制御技術を使ったステンレスボトルや電気ケトルなどを展開するタイガー魔法瓶株式会社から、サイフォン式コーヒーを自動で抽出する革新的なコーヒーメーカー「Siphonysta(サイフォニスタ)」をが2022年2月21日(火)より発売開始します。

喫茶店やカフェ以外でなかなか味わう機会のないサイフォン式コーヒーが自宅で楽しめるという、新しいコーヒーメーカーとは一体どのようなものなのか、メディア向けの発表会にお邪魔して一足先に体験してきました！

発表会ではまず、今回の新商品「サイフォニスタ」開発の背景について、タイガー魔法瓶株式会社のカフェマシンブランドマネージャーからお話がありました。

現在、世界のスペシャリティコーヒーの市場は伸びており、高品質の豆を求めるニーズはまだ今後高まっていくと予想されています。

同時に、コロナ禍によって自宅でコーヒーを飲む時間が増えたことで、よりコーヒーを楽しもう、というニーズも高まっています。

これらの流れから、3rdウェーブコーヒーのような豆や抽出法にこだわった一杯を、“自宅で”楽しむという「コーヒー第四の波(4th wave)」の到来を感じたといいます。

このコーヒー第四の波の兆しを感じたことをきっかけに、ホンモノ志向のユーザーのニッチなニーズに応えるために、今回「サイフォニスタ」の開発が始まったとのこと！

開発にかかった年月はなんと2年以上…！タイガー魔法瓶の強みであるスチーム技術と熱制御技術によって、“目で楽しみ、味で楽しむ”新たなコーヒー体験が実現しました。

「サイフォニスタ」は、今後グローバル展開を目指しているため、コーヒーの最大の市場であるアメリカにてクラウドファンディングによる先行発売したところ、現地のユーザーからも好評だったのだそうです。

コーヒーカルチャー発祥の地、アメリカのユーザーにすでに受け入れられているのは非常に期待できますよね。

今後はアメリカをはじめ、積極的にグローバル展開していくとのこと！

続いて、タイガー魔法瓶の開発担当者から、「サイフォニスタ」3つのこだわりポイントについて紹介がありました。

まず1つめは、豆本来の味わいを引き出し、かつ雑味をカットしたクリアーな味を目指した抽出法「二段階温度抽出」。

一般的なコーヒーは透過式ですが、サイフォンの浸漬式では、コーヒー豆の溶けにくい成分までバランスよく抽出できるため、スペシャリティコーヒーの味わいを最大限引き出せます。

そこで「サイフォニスタ」では、カフェマシンでは希少な浸漬式の自動サイフォン式抽出システムに挑戦！
高温で抽出をはじめ、後半で低温に切り替えて抽出する「二段階温度抽出」により、雑味を抑えたクリアな味わいとよりコーヒー豆の風味を楽しめます。

タイガー魔法瓶の商品、電気ケトルで使っている新技術熱コントロールヒーターを応用することで、こうした抽出法が実現しました。

2点目のこだわりポイントは「9通りのテイストセレクトメニュー」。

「酸味／苦み」、「濃い／淡い」の「9通りの味調整」と「二段階抽出法」の組み合わせにより、10通りの味わいから、自分の好みの味を探せます。

そして3つ目のポイントは、「見える、魅せる抽出工程」。

「サイフォニスタ」では、従来のカフェマシンにはないような唯一無二の洗練されたデザインを目指したのだそうです。

さらに抽出する過程自体も目で見て楽しめるのと、最後は下から上に噴水のように湧き上がる演出を楽しめるエンターテインメント性も実現！

こうしたデザイン性について、家電ではなく、生活を豊かにする新しいコーヒー道具として利用してもらえるよう“用の美”を目指してデザインにこだわったというお話がありました。

続いて、ジャパンバリスタチャンピオンシップのサイフォン部門で幾度も優勝を重ねるサイフォニストの第一人者、中山吉伸氏が登壇し、サイフォンコーヒーと「サイフォニスタ」の魅力について語りました。

「サイフォンは高温で短時間で抽出する方法のため、香りがよく、後味がスッキリ。スペシャリティコーヒーでは、香りがよく後味が綺麗なことが品質の高さを表すため、そのスペシャリティコーヒーを最大限楽しめるのがサイフォンだと思う。」と、サイフォンコーヒーの魅力を語ります。

さらに今回登場した「サイフォニスタ」については、「サイフォンは電気を一切使っていない。サイフォニストは環境を読んで、コーヒー豆の個性を見極めて、その環境と豆に合わせて調整して入れなければいけない。技術がいるからこそ、プロしか作れず家庭では再現できなかった。それがサイフォニスタの登場によって、自宅でもサイフォンを楽しむ人が増えることを期待している。」と、コメントされていました。

発表会の最後では、「サイフォニスタ」の実演と試飲が行われました。

スイッチを入れるとあっという間にお湯が沸き、最後は噴水のようにコーヒーが沸き上がり、完成！
わずかな時間でコーヒーが抽出される驚きと、抽出過程が目に見えることによるワクワク感が得られ、とても楽しいひと時でした。

中山氏からは、「サイフォンで入れたコーヒーをここまで再現したことが嬉しかった。サイフォンの複雑な過程を自動でこんなに早く一つのマシンでできるということ、サイフォンらしい抽出過程を目に見える形で再現していることに驚いた。サイフォンの味わいも再現している、駆け出しのサイフォニストが要れるコーヒーよりもおいしい。」と驚きと嬉しさの入り混じったコメントが。

またデザイン性についても、「最初見たときにはコーヒーメーカーだと思わなかった。スマートでかつ家庭になじみやすいデザインにも驚いた。」とのこと。

商品開発担当者からも、「家電感のないことにこだわった。実際には複雑な電気家電において、サイフォンのシンプルな過程を自動の電化製品で再現することは難しかった。」とコメントがありました。

実際に試飲してみると、コーヒーの香りが豊かで、雑味が一切なくすっきりした味わい！
口当たりもまろやかで、後味が良く、まるでお店で飲んだ一杯のようでした。

たとえ良い豆を買っても、なかなかお家だと豆の良さを引き出すのは難しいですよね。
今回登場した「サイフォニスタ」では、自宅で簡単に、豆本来の味わいを最大限引き出した一杯を楽しめるので、コーヒーマニアの方にはたまらないのではないでしょうか。

お家でこだわりのコーヒーを楽しみたいという方には、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

コーヒーメーカー「Siphonysta（サイフォニスタ）」
販売予想価格：66,000円（税込）
発売日：2023年2月21日