「医薬基盤・健康・栄養研究所×マルヤナギ」加東市に住む子どもの腸内フローラ観察研究実施へ

株式会社マルヤナギ小倉屋のプレスリリース

蒸し豆・煮豆・佃煮メーカーの株式会社マルヤナギ小倉屋(神戸市東灘区:代表取締役社長 柳本勇治)、と国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所(以下「NIBIOHN」という。大阪府茨木市:理事長 中村 祐輔)は、加東市産もち麦による地域活性や市民の健康増進を目的とする「加東市もち麦活用協議会」及び「もち麦を活かしたまちづくり推進会議」の推進事業の一環として、この度、加東市に住む3~13歳の子どもとその家族を対象とした腸内フローラの観察研究を実施いたします。

研究経緯、詳細
マルヤナギは加東市にあるJAみのりの協力を得、2017年よりもち麦の栽培を行っています。このもち麦を活かし、マルヤナギと加東市は、2019年「SDGs を踏まえた地域活性・市民の健康増進・農業振興等の連携協定」を締結いたしました。

この連携協定にかかる取組のひとつとして2020年10~12月に加東市役所職員60名を被験者として実施した「もち麦喫食が腸内環境や食生活におよぼす影響」の調査によると、厚生労働省「日本人の食事摂取基準2020年版」にて食物繊維の摂取目標量は、18歳~64歳では1日あたり男性21g以上、女性18g以上と定められていますが、加東市職員の摂取量は男性10.1g、女性8.8gと少ない状態でした。その後もち麦を2ヶ月間喫食すると1日の食物繊維摂取量が平均3g増加しました。
また腸内細菌叢の多様性についても喫食前は平均約770種類でしたが、約880種類に増加しました。

(参考:腸内細菌叢には非常に多くの微生物が存在しており、その腸内細菌の種類が多い方が良いと言われています。特定の菌だけに偏るよりも、様々な菌が多種いる方が良いので、腸内細菌の多様性を高めることが重要です。)

この結果より、食生活改善が腸内環境に影響を与える可能性があると考え、食生活を変えるには子どものころからの実施がより理想的で、子どもの食生活に影響を与えるのは保護者であることから、学校給食や食生活に地域産もち麦を取り入れる加東市に住む子どもとその家族の観察研究をする運びとなりました。

子どもの腸内細菌叢の観察研究は国内でも例が少なく、子どものころからの食生活が腸内環境へどのように影響を与えるかを示す貴重な研究になります。

1) 調査期間 :2023年4月1日~2024年8月31日 
2) 被験者  :加東市在住の子ども(3~13歳)約70名、そのご家族約80名 総計約150名
3) 試験方法 :検便と生活習慣に関するアンケートを1回目(2023年4月)、2回目(2024年4月)と同月の2年間調査し、腸内フローラの変化について観察研究を実施する。
 

               (2023年3月21日 被験者説明会の様子)

調査スケジュール
2023年3月: 「おなかと健康」セミナー、食習慣チェック、検査内容の説明、検査キットの配布
2023年4月: 検便
2023年8月: 結果説明会(1回目)、タイプ別食習慣のご提案
2024年3月: 食習慣チェック、検査内容の説明、検査キットの配布
2024年4月: 検便
2024年8月: 結果説明会(2回目:1年目との変化点など)

【マルヤナギもち麦スペシャルサイト】https://www.maruyanagi.co.jp/mochimugi/

株式会社マルヤナギ小倉屋について
「伝統食材の素晴らしさを次の世代へ」をメインテーマに、長年取り扱ってきた昆布、豆、もち麦などの穀類、野菜などの伝統食材が持っている健康価値やおいしさを生かした新しい食の提案に取り組み、次の世代へしっかりと伝えてゆきたいと考えています。

【会社概要】

社名:株式会社マルヤナギ小倉屋
本社所在地:神戸市東灘区御影塚町4丁目9番21号
代表取締役社長:柳本 勇治
事業内容: 蒸し豆・佃煮・煮豆の製造・販売
創業: 1951年12月26日
HP:https://www.maruyanagi.co.jp/
 

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