株式会社セブン&アイ・フードシステムズのプレスリリース
株式会社セブン&アイ・フードシステムズ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小松雅美、以下セブン&アイ・フードシステムズ)と株式会社TBM(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:山﨑敦義、以下TBM)は、セブン&アイ・フードシステムズが運営するデニーズ全店(316店舗)で使用・回収されたLIMEX製メニューをリサイクルトレーに再製品化し、2023年4月14日(金)よりデニーズ全店でドリンクバー用トレーとして導入を開始します。
■ 概要
セブン&アイ・フードシステムズとTBMは、社員の名刺やメニュー表のほか、従来はPPフィルムでラミネート加工されていた店頭の掲示物を石灰石が主原料の「LIMEX Sheet」で代替することで、プラスチックや紙を製造する際に使用される石油、水、森林資源といった[献深1] 資源の保全と、CO2を含む温室効果ガス排出量の削減に取り組んできました。2020年6月にはセブン&アイ・フードシステムズが運営する一部の飲食店舗で使用・回収されたLIMEX製メニュー表をリサイクルトレーに再製品化する資源循環モデルを構築し、デニーズの一部店舗での使用を開始していました。
今回の取り組みでは、デニーズ全店で使用・回収されたLIMEX製メニュー表をリサイクルトレーに再製品化し、デニーズ全店でドリンクバー用トレーとして導入を開始します。リサイクルトレーを使用することで、従来のPP製トレーと比較して、石油由来プラスチック使用量を約45%削減でき、CO2を含む温室効果ガス排出量は約29%の抑制が見込めます*1。
今後もセブン&アイ・フードシステムズとTBMは、環境負荷の軽減と資源循環の促進を目指し、LIMEX製品の導入やリサイクルの連携を強化してまいります。
*1 TBMによるLCA(原材料調達~処分までの環境負荷の算定)より。製造条件によって変動の可能性あり。参考値であり保証値ではありません。
■ LIMEX(ライメックス)とは
LIMEXは、炭酸カルシウムなどの無機物を50%以上(重量比)含む、無機フィラー分散系の複合素材です※。主原料が石灰石であるため、プラスチックや紙を製造する際に使用する石油、水、森林資源といった資源の保全に貢献することができます。その環境性能については、製品の原材料調達から生産、流通、使用、廃棄に至るまでの製品のライフサイクルにおける環境影響を科学的に分析するライフサイクルアセスメント(LCA)という手法を用いて算定し、素材開発に活用しています。すでに10,000以上(事業所数含む)の企業や自治体等にて採用されており、世界40カ国以上で特許を取得、COPやG20などの国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォーム「STePP」 に登録されています。
※一般社団法人日本規格協会が発行するJSA規格では「無機成分を主成分とする無機・有機複合マテリアル(JSA-S1008)」と定義されています。
■ 株式会社セブン&アイ・フードシステムズ https://www.7andi-fs.co.jp/7fs/
レストランの「デニーズ」や、事業所・病院・学校などのコントラクトフードサービス(給食事業)、フランチャイジーとしての「セブン-イレブン」の運営など、食を中心とした事業を展開しています。お客様の近くで、ワクワク感と感動を呼ぶ料理と、フレンドリーサービスの提供を通して、ステークホルダーに「豊かな明日」を提供できるよう挑戦を続けています。また、企業としての社会的責任を果たしていくため、プラスチック及び食品廃棄物対策を通じてCO2排出量削減に努めるなど、環境保全活動にも積極的に取り組んでいます。
■ 株式会社TBM https://tb-m.com
TBM は、「進みたい未来へ、橋を架ける」をミッションに掲げ、何百年も挑戦し続ける時代の架け橋となる会社として「サステナビリティ革命」の実現を目指し、環境配慮型の素材開発および製品販売、資源循環を促進する事業などを国内外で展開しています。石灰石を主原料とする新素材「LIMEX(ライメックス)」は、プラスチックや紙の代替となり、資源の保全や温室効果ガスの抑制に寄与しています。LIMEX製品の普及を進める一方で、LIMEX製品のリサイクル、再生素材「CirculeX(サーキュレックス)」の販売・製品開発、従業員参加型の資源循環コーディネートサービス「MaaR for business(マール・フォー・ビジネス)」、LIMEXとプラスチックを自動選別・再生する国内最大級のリサイクルプラント「横須賀工場」の運営などを通じて、LIMEXのみならず廃プラスチックを含む資源循環の推進に取り組んでいます。