株式会社三馬力社のプレスリリース
「サケヤスケ」の酒造りは、武装集団に襲撃されたモザンビーク北部のカーボデルガド州の復興を願うことから始まったプロジェクトです。襲撃によって収入を得る手段が減少している現地農家の方々の生活再建のため、農産物の出口づくりのひとつとして現地からお米を買い取り、京都の老舗招徳酒造にて清酒に仕込んでいただきました。
原料となったモザンビークのお米は、カーボデルガド州のうるち米であるムコジョという名前の在来品種です。今回のプロジェクトのきっかけとなった日本植物燃料株式会社の現地法人の協力のもと、外国人の立ち入りができない地域からお米を輸入することができました。麹となった国産コシヒカリは、無肥料、無農薬で人と馬の力により丁寧に育てられた貴重な馬耕米です。
日本の酒米とは全くちがう特性を持った米でつくられた「サケヤスケ」は、招徳酒造が誇る伝統の生酛造りにより、日本とモザンビークの大地の味が融合した、両国の爽やかな風を感じる清酒に仕上がりました。
─なぜ、モザンビークのお米なのか─
モザンビーク北部のカーボデルガド州では、2017年10月以降武装集団による襲撃が多発しており、治安の改善へ向けてモザンビーク政府の対策が進められている地域です。今回プロジェクトのきっかけとなったのは、モザンビークの農村でバイオ燃料や電子通貨を普及し地域づくりに取り組んでいる日本植物燃料株式会社合田真氏の現地への想いです。2012年から現地法人を立ち上げ事業に取り組んでいますが、この現地法人の本拠地は当時カーボデルガド州の州都ペンバにありました。武装集団による攻撃で工場、田畑、実験圃場などが破壊され、現地社員やその家族も避難を余儀なくされました。現在は拠点を首都マプト市およびナンプラ州に移して事業を続けていますが、今でも日本人や外国人の立ち入りが難しいカーボデルガド州の土地家屋は、襲撃された当時のまま復興できていません。現地に残った方々の生活再建のためにできることは何か、地域の復興へ向けて日本からできる第一歩として今回のプロジェクトが発足しました。
お酒の名前となった弥助は、モザンビーク出身で織田信長に仕えた日本史上初の外国人侍といわれる人物で、モザンビークに生まれ数奇な運命を経て日本の侍の心を持つに至った、両国を繋ぐ縁の象徴といえる存在です。今回新酒の命名には、モザンビークの現運輸通信大臣マテウス・マガラ氏にご協力いただきました。
─「サケヤスケ」が伝える想い─
モザンビーク北部の復興を願うことから始まった酒造りは、日本とモザンビークという二つの国と文化を結ぶ新たな試みとなりました。
このお酒を味わい、楽しむということは、新たな挑戦やよりよい世界への希望を共にするということでもあります。500本限定生産ですが、多くの方にモザンビークやアフリカへの関心を持っていただき、未来への希望を共に味わっていただけることを願います。
【商品概要】
商品名:SAKE YASUKE(サケヤスケ)
製造元:招徳酒造株式会社
販売元:株式会社三馬力社
原料米:米(モザンビーク北部カーボデルガド州産ムコジョ)、麹(国産コシヒカリ)
アルコール度数:15度
容量:720ml
限定本数:500本
発売日:2023年4月10日
価格:税込み11,000円
販売サイト:https://tazinba.jp/product/mozambique/
【日本植物燃料株式会社について】
植物という資源を、人類の再生可能な新しいエネルギーとして生まれ変わらせる会社として狩猟型エネルギーから耕作型エネルギーへの転換を目指し2000年に創業。エネルギーに限定せず、環境資源制約から生じる社会システムの軋轢を解決するため、成長を前提としない高原社会での新たな耕作型文明を現場で実行する企業を目指している。現在、主にモザンビーク共和国とセネガルにて電子農協基盤構築事業、電子バウチャー事業、現金・電子マネー給付事業、再生可能エネルギー事業などを展開している。
ウェブサイト:https://nbf-web.com/pt/top_pt/
【招徳酒造について】
1645年洛中にて創業、大正中期より京都伏見に移転。かねてより「純米酒こそは清酒本来の姿」と考え、純米酒の製造販売に取り組む一方、純米酒の普及に取り組み、純米酒にこだわった酒造りを続けている。
「サケヤスケ」の醸造においても、その高い技術力と独自の酒造りの哲学が活かされ、モザンビークの米と日本の技術が見事に融合した逸品が生まれた。
ウェブサイト:https://www.shoutoku.co.jp/
【株式会社三馬力社】
馬搬、馬耕などの畜力を生かした農林畜産業の技術研修・指導と、実践及び普及啓発活動を通して、地域と資源の特長を生かした地域活性化・地域再生に資する事業ならびに事業支援を行い、伝統技術の継承発展と、広く持続可能な社会に寄与することを目的として2020年に設立。はたらく馬の調教、馬耕による農産物の生産、馬搬材の利用、体験を通した日本の伝統文化の普及事業などに取り組む。はたらく馬とともに耕した田で農薬不使用で米をつくり、その馬耕米でつくられた日本酒「田人馬」を販売している。
【お問い合わせ先】
株式会社三馬力社
〒942-1526
新潟県十日町市松代3259-1
電話:080-9287-1411
Eメール:office@sanbarikisha.jp
ウェブサイト:https://tazinba.jp/
以上