株式会社コムデックのプレスリリース
お客様から宅配に必要な情報をその場で記入してもらえるという手軽さはあるものの、一方で「店頭でしか注文できない」「お店側は管理が大変…」など、紙を用いた宅配受付業務はさまざまな課題が生じがちです。
しかし、宅配の受付業務をkintone化すれば、お店だけでなくお客さまの利便性アップを実現できます。実際に数年前にkintoneを導入した企業さまで、2023年5月に施策を開始し、宅配受付業務の効率化に成功した事例をご紹介します。
【kintone導入の課題と背景】
三重県を代表する銘菓 赤福餅を製造・販売している株式会社赤福さま(本社:三重県伊勢市、代表取締役社長:濵田 勝子)では、伊勢市内の直営店にて宅配サービスを実施しておられます。
ところが、お客様からの宅配受付を紙で行っていたことで「お客様に注文書を記入してもらう」「宅配受付を本社で情報管理、集計する」「受付情報をもとに発送する」といったさまざまな手作業が発生。製造や販売を行う店舗、発送手配を行う本社ともに、業務量の多さを課題と感じておられました。
また、お客様が記入する注文書には個人情報が書かれています。注文書の情報が外部に漏れないよう、徹底した管理も求められます。
そこで、宅配受付業務を効率化するためにkintoneの導入を検討されました。
【宅配受付業務をkintone化した流れ】
「kintone(キントーン)」は、データをクラウド上で管理するだけでなく、業務ごとにシステム(アプリ)を作成・編集ができるクラウドサービスです。拡張機能も豊富で、自社の課題に沿って柔軟にカスタマイズできます。
例えば、宅配受付業務をkintone化することで各店舗のデータを一元管理できるだけでなく、常にリアルタイムで最新情報を確認できます。
株式会社赤福さまでは、kintoneと連携サービスを使って「注文フォーム」を作成しました。本来、kintoneはアカウントをもつユーザー以外は閲覧・編集(設定可)ができませんが、kintoneをカスタマイズしたり外部サービスと連携したりすることで、誰もが手軽に入力できる注文フォームを作成できます。
注文フォームを作成するときに便利なのが、連携サービス「Formbridge(フォームブリッジ)」です。kintoneと連携できるWebフォーム作成ツールで、Formbridgeで作成した注文フォームに情報を入力すると回答が送信され、kintoneにデータが自動で登録されます。「注文フォームの情報を専用システムに転記する…」という作業が不要で、回答する側(お客様)にログインの必要はありません。
加えて「kViewer(ケイビューワー)」という連携サービスの特性を生かすことで、入力補助機能も実現。郵便番号を入れると住所が自動入力されたり、発送先が注文者と同一の場合の注文者住所を自動反映したりなど、お客様の負担を軽減できる仕組みづくりが可能となりました。
kintone×Formbridgeで宅配受付を行えば、受付番号とQRコードも自動で発行されるため、店舗のタブレットで読み込むだけで、お客様の注文内容をひと目で把握できます。
【宅配受付業務をkintone化して得られた成果】
宅配受付業務をkintone化することで、宅配業の企業さまが抱えがちな「個人情報保護が大変」「データの転記作業が手間」「データ集計に時間がかかる…」といった課題を解消できます。
実際に、株式会社赤福さまでは「受付情報のデータが一元化された」「個人情報の管理が安全かつ容易になった」「本社における基幹システムへの転記作業がなくなった」といった成果を得られました。お客様視点でも、スマホから気軽に赤福餅の宅配注文ができると好評です。
kintoneは企業の業務改善を促進するだけのサービスではありません。お店や宅配を利用するお客様に対しても、高い利便性を提供できるのです。
【kintone導入で目指せる社会貢献とは】
宅配受付業務にkintoneを導入することで、ペーパーレス化につながります。今まで使用していた紙の印刷が不要になることで、環境保護にも貢献できます。
宅配受付業務のkintone化は、お客様の利便性アップ・従業員の負担軽減だけでなく、環境に配慮した運営ができるといったメリットもあるといえます。
関連記事:https://www.comdec.jp/comdeclab/akahuku-03/
【会社概要】
企業名:株式会社コムデック
本社所在地:三重県伊勢市小木町484-1
代表取締役社長:生田 智之
事業内容:ノーコードプログラミングの発達により中小企業自身が自社に合ったシステムを簡単に開発できる社会に移り変わる中、従来のシステム開発事業から「目の前でシステムを構築してその場で作ってその場で修正する」対面開発事業へ重心をシフトしました。
お伊勢参りのお土産として有名な株式会社赤福にもkintoneで開発したアプリを提供しており、それらの事例はオウンドメディアである『コムデックラボ』で公開しています。
オウンドメディア等を通じてデジタル活用の可能性を広め、『伊勢からITで日本を元気にする』ことを目標に掲げています。