川漁師(かわし)が愛した幻の出汁が「口伝」により現代に復活。「年魚」の鮎(アユ)を廃棄せず「焼干し」にして最後まで利用 雪に閉ざされる冬の雇用拡大にもつなげます
有限会社 鮎乃家のプレスリリース
有限会社鮎乃家(秋田県湯沢市小野字大山沢15)は、大自然豊かな秋田県湯沢市で鮎(アユ)の養殖と鮮度抜群の鮎料理を提供する創業60年の鮎料理専門店です。このたび養殖する鮎を一匹残らず有効活用するため、鮎で出汁を取った「きりたんぽ鍋」の商品化を行いました。
黒く変色した鮎を2時間かけて炭火で焼干し、アップサイクルに取り組む
鮎は1年しか生きられない「年魚」で、秋の産卵時期になると黒く変色します。変色した鮎は、味は変わらないものの商品価値が下がり、そのまま販売することができなくなります。こうした鮎を利用し、2時間かけて炭火で焼干しにした後にじっくりと煮込み、出汁を取って最後まで利用する仕組みを生み出しました。
クラウドファンディングで支援金額100万円を達成
鮎で有名な湯沢市の新たな特産品を目指してクラウドファンディング「CAMPFIRE」で昨年12月25日から先行販売を行ったところ、公開から10日経たずして支援金額100万円を達成しました。
口伝により復活した”幻”の黄金スープ
高級魚の鮎でとった出汁は、川釣りが盛んな湯沢市でその昔、淡水魚の漁をして生活する「川漁師(かわし)」が自分たちのために作っていた料理ですが、レシピ自体はあまりなく、今回当社では昔からの「口伝」の調理方法で再現して商品化を行いました。
自家製「あきたこまち」のきりたんぽ
秋田の郷土料理きりたんぽには、当社の田んぼで育てた自家製「あきたこまち」を使用。土鍋で炊いた米から一本一本手作りしたきりたんぽを囲炉裏の炭火で丁寧に焼き上げました。
奇跡の生育環境「天然鮎より美味しい」と言われる<こまち鮎>を使用
鮎は生育環境を整えるのが非常に難しく、通常は温度が一定の地下水で育てるケースがほとんどですが、当社は雄物川(おものがわ)の清流を引き込み養殖をしています。プランクトンのいない地下水と異なり、雄物川の水にはプランクトンが豊富で苔も多く発生するため、より自然環境に近い鮎を養殖できるのが特徴で、当社の「こまち鮎」は「天然ものよりも美味しい」と評判をいただいています。
雪に閉ざされる町に活気を取り戻し、仕事の少ない冬に雇用を生み出す
秋田県湯沢市の雄勝(おがち)地区は豪雪地帯で、冬は長く雪に閉ざされます。夏場に多い観光のお客様もほどんど見られず、冬場は地元の宴会頼みになります。しかし売上は夏の10分の1程度まで落ち込むため、従業員は仕事のある日以外は休まざるを得ません。東日本大震災からはじまる売り上げ減少に加え、コロナを機に冬の宴会需要もなくなりつつあるのが現状です。
当社で養殖する鮎を最大限活用し、宴会需要や観光需要のない冬でも「売れる商品」を作ることにより、従業員の雇用を確保し、冬でも活気ある店にしていきたいと考えています。
「鮎だしきりたんぽ」を地元の方々だけでなく、全国の人々にも知ってもらい、秋田県湯沢市の雄勝エリアの知名度向上と活性化に貢献していくのが私たちの目標です。
●CAMPFIRE
実施期間:2023年12月25日〜2024年1月28日
URL:https://camp-fire.jp/projects/view/722641?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
●会社概要
有限会社 鮎乃家
代表取締役 小野田伊覚
秋田県湯沢市小野字大山沢15番地
0183-52-3243
当社HP URL: https://www.ayunoya.com/