伊吹島プロジェクト × 魚屋サカナバッカ、新食材『釜揚げいりこ』の店頭試食イベント開催報告

すべてのイワシを無駄なく美味しく食べてほしい

株式会社フーディソンのプレスリリース

「生鮮流通に新しい循環を」をビジョンに掲げる株式会社フーディソン(本社:東京都中央区、代表取締役CEO山本徹、証券コード:7114、以下当社)が運営する魚屋sakana bacca(以下サカナバッカ)は、香川県の西端にある離島、伊吹島のいりこ漁の網元と地元食品加工業者が立ち上げた「伊吹島プロジェクト」と共同で『釜揚げいりこ』の店頭試食イベントを1月13日(土)と14日(日)に開催しました。『釜揚げいりこ』は、伊吹島の低利用魚「脂イワシ」が原料の新食材で、主に伊吹島のなかでしか消費されていませんでした。今回、サカナバッカの来店客100名以上にその美味しさを体験いただきました。

店頭試食イベント実施の背景「すべてのイワシを無駄なく美味しく食べてほしい」

伊吹島特産といえば、伊吹いりこが有名ですが、原料のカタクチイワシの中には、伊吹いりこに向かないイワシもあります。伊吹島の漁業者たちが「脂イワシ」と呼ぶ、脂ののった太ったカタクチイワシです。一般的には脂のりの良い魚が好まれやすいですが、「脂イワシ」はいりこを製造する乾燥の工程で、脂が酸化しやすく黄色く変色し、味も落ちてしまいます。そのため「脂イワシ」はいりこにはせず、飼料や廃棄されるなど伊吹島のなかで低利用魚となっていました。

この脂イワシを活用できないかと伊吹島プロジェクトによって開発された商品が『釜揚げいりこ』。水揚げしてすぐの新鮮な「脂イワシ」を塩ゆでした新食材です。釜揚だと脂ののったイワシの方が美味しく、やわらかな食感で骨まで食べられます。

サカナバッカでは、持続可能な水産業界に貢献していくために低利用魚の販売、情報発信などを通じて魚食普及に取り組んでいます。本イベントにおいてもすべてのイワシを無駄なく美味しく食べてほしい思いで実施に至っております。

水揚げされたばかりの脂イワシ。自動選別機で大きさを整え、洗浄し、蒸煮(釜揚げ)します

店頭試食イベントの様子

当日は、網の上で温めた『釜揚げいりこ』とクラッカーの上にのせた『釜揚げいりこペースト』の2商品をサカナバッカの来店客へ提供いたしました。試食をした来店客からは「全く臭みがなくて美味しい」「酒の肴にして食べたい」「フワフワしていて食べやすい」と子供から高齢者まで、幅広い層から好評の声をいただきました。来店客のなかには瀬戸内海方面出身の方もいて「こういった取り組みを継続して欲しい」と応援のお言葉もいただきました。

『釜揚げいりこ』の開発ストーリーや伊吹島について対面にて情報発信(場所:サカナバッカ中目黒)
普段、魚をあまり食べないというお子様からも大好評でした(場所:サカナバッカ都立大学)
『釜揚げいりこ』(100g280円)と『釜揚げいりこペースト』(680円)を店頭にて販売
『釜揚げいりこ』は、網の上で温めたものを提供しました。温めるとホクホクしてより美味しくなります
クラッカーの上にのせた『釜揚げいりこペースト』
伊吹島プロジェクトメンバーとサカナバッカ中目黒店長

伊吹島プロジェクトメンバーのコメント

『釜揚げいりこ』は、低利用のカタクチイワシを加工した新食材です。「伊吹いりこ」と同じ鮮度管理で作られた逸品といえ、消費者の方には馴染みのないお魚です。これまで丁寧なご案内をしても、なかなか購買につながっていません。

サカナバッカさんは、往年の魚屋風情を醸しているお店だけあって、目の利くお客様がご来店されます。多くをお伝えしなくても、ご自分でこのお魚に思いを巡らせて手にとって行かれることに驚きました。サカナバッカさんにいると、まだまだ日本は魚食の国だなんて安心してしまいますが、もっともっと多くの方々に伊吹島をお知らせしたい。ホクホクの『釜揚げいりこ』を口にして、ほっとする磯の香りを感じていただきたいと思います。

伊吹島プロジェクトは、瀬戸内海のちいさな島の生業と文化・アートを広く伝えるために結成されました。持続可能な伊吹島漁業をずっと未来の子供たちへ伝えて行きたいと考えます。(株式会社キョーワ 代表取締役 加地 正人)


『釜揚げいりこ』の店頭試食イベント概要

■日時:1月13日(土)〜1月14日(日) 11時〜15時

■場所:sakana bacca中目黒、sakana bacca都立大学

■商品:釜揚げいりこ(100g280円)、釜揚げいりこペースト(680円)


サカナバッカについて

URL:https://sakanabacca.jp/

サカナバッカは都内に8店舗(中目黒、都立大学、中延、エキュート品川店、五反田、新橋、グランスタ東京店、グランスタ丸の内店)を展開する魚屋です。日本の豊かな「魚食」の文化を一般の方にも広く伝えたいという想いから、日本の風景から減りつつある街の魚屋をモダンにアップデートし、食べて美味しいだけではなく、魚を知り、体験できるお店作りを目指して、東京ではあまり流通していない魚種や高鮮度の鮮魚を産地や市場から仕入れています。SNSやECなども活用し、オンラインとオフラインを掛け合わせた新しい購買体験を提供することで魚離れの進む若い世代も含め幅広い世代にご利用いただいています。

株式会社フーディソンについて

URL:https://foodison.jp/

note:https://note.com/foodison/

創業メンバーとして上場まで果たした医療介護系の会社を辞めた山本徹が、ある三陸のサンマ漁師から「船のガソリン代も稼げない」「息子には漁師を継がせたくない」という話を聞いたのをきっかけに水産業に問題意識をもち、2013年4月に当社を設立しました。現在は「生鮮流通に新しい循環を」というビジョンを掲げ、飲食店向け生鮮品EC『魚ポチ』、いつも新しい発見のある街の魚屋『sakana bacca』、フード業界に特化した人材紹介サービス『フード人材バンク』を展開しています。

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