ハウス食品グループ本社株式会社のプレスリリース
ハウス食品株式会社は、株式会社ギャバンとの共同開発で誕生した、深いコクの余韻としっかりとしたスパイスの香りが特徴の新製品、ハウス「GABAN® カレーフレーク」を、2月から全国の業務用マーケットで展開いたします。
■ハウス「GABAN® カレーフレーク」開発背景
「GABAN® カレーフレーク」は、レストランにおける省人化傾向の中でも、「時間をかけて煮だしたフォンやブイヨンのようなしっかりとした旨味とコクの余韻が欲しい」、「さまざまな素材を加えてもカレーとしての軸がぶれないスパイスの香りの強さが欲しい」といった、こだわりを求めるシェフの声をきっかけに製品化が実現。ハウス食品が持つ「スパイスの基礎研究」「カレーの味づくり技術」と、ギャバンの持つ「スパイスの加工技術」「プロ仕様の知見」を駆使した共同開発により誕生しました。ホテルや専門店の手作り派シェフも納得いただける味わいをテーマに、“余韻を感じる深いコクと、しっかりとしたスパイスの香り”が特徴のカレーフレークを業務用マーケットに投入いたします。
<コクへのこだわり>:4つの旨味を重ね合わせた“コクの余韻”
旨味を重ね合わせることでシェフがこだわる「旨味によるコクの余韻」を実現しました。基本となる4つの旨味(①牛骨と牛肉を煮出して作るフォンの旨味、②仔牛骨、牛肉を煮出して作るフォン・ド・ボーの旨味、③豚骨と豚肉から抽出したエキスを組み合わせた複雑なポークの旨味、④ソテーオニオンを中心に、ローストオニオンパウダーなどの加熱感の異なる玉ねぎ素材を組み合わせた炒め玉ねぎの旨味)をブレンド。これによりスパイスの香りとともに深いコクが感じられ、一口ごとに残るコクの余韻を実感いただけます。
<カレーパウダーへのこだわり>:個々のスパイスの香りを最大限に引き出す製法
今回、本製品のために特別に仕上げたカレーパウダーを採用しました。ハウス食品では、スパイスの特徴となる香りを引き出す技術を研究すること約10年。個々のスパイスの香りを最大限に引き出して組み合わせた香り高いカレーパウダーの試作品を完成させました。製品化のために、ハウス食品が蓄積してきたスパイス製法に加え、ギャバンのスパイス加工技術を組み合わせたことで、新たな製造方法を確立。各スパイスの香りを引き出すことにこだわり、加熱殺菌、粉砕、熟成工程を見直しました。これにより、各々の しっかりとしたスパイスの香りを感じながらも、カレーパウダーとしての一体感のある香りを実感いただけます。
本製品を通じて、カレーを一から手作りしているシェフや、調味料やフォンなどでコクや旨味をプラスしてオリジナルカレーを作っているシェフの方々に、より手軽にオリジナルの味を追求できる機会を提供していきます。
■ハウス「GABAN® カレーフレーク」製品概要
●製品名:ハウス「GABAN® カレーフレーク」
●容量:1kg(45皿~50皿分)
●価格:オープン価格
●発売日:2019年2月1日
●発売地区:全国
●発売チャネル:業務用チャネル
■著名シェフの体感コメント
Chez Inno(シェ・イノ)料理長
古賀 純二シェフ
「ロングセラーになる可能性がある商品」
GABAN® カレーフレークは、使った瞬間に肉系も魚介系も両方に合わせられる汎用性を感じた。
特徴は、コクのしっかりした味わいで、バランス重視という印象。実際に使ってみて、肉を煮込んで合わせただけでも、十分なコクを実感できた。私は酸味が好きなので、ウスターソースや赤ワインを加えて仕上げるのも良いと感じた。
いい意味で八方美人のように、何でも合わせられるので非常に使いやすい。特に作り手が自在に操れる点が良く、ベースとなるスパイスのバランスもいいので、後から好みのスパイスを足しやすい。
また、色んな調味料や出汁、カレールウを混ぜてアレンジする際、バランスが悪くなりそうな時にも、しっかりとしたフォンの旨味がベースにあるので、その橋渡しができる商品だと思う。
Dompierre (銀座ドンピエール)総料理長
荒木 正輝シェフ
「素材に順応してくれるカレーフレーク」
GABAN® カレーフレークは、主張しすぎず肉系にも魚介系にも馴染むので、自分が作りたいカレーの“素材の味”を生かすことができる。だからこそ、カメレオンが色合いを変化するように、様々な味わいのカレーに姿を変えられる。
また、しっかりとしたフォンの旨味を持っているので、基本の作り方をベースにアレンジを行えば十分納得する味を出せる。
ブイヨンを取ったりスパイスを炒めたりと、仕込みに時間がかかるカレーは、できあがるまで通常2~3日必要だが、この製品があれば1日で完結するので効率がよく生産性が高まる。人材不足の厨房であってもクオリティの高いものをつくらなければならないレストランにおいて、非常に助かる商品だと思う。アレンジのやりがいがあるので、いろんな種類のオリジナルカレーをぜひ作ってみたい。
■追求したいオリジナルカレーの味に自在にアレンジ
「GABAN® カレーフレーク」は、手間がかかるフォンをとらなくても、製品にしっかりとした深いコクがあるので、具材を加えて煮込むだけでホテルや専門店のような本格的なカレーを提供できます。
これにより、時間や手間・味のブレの軽減に役立ちます。
また本製品の深いコクとしっかりとしたスパイスの香りが、お好みで加える調味料や食材の風味を引き立てます。さらにクセがなく旨味のベースがしっかりとしているので、肉系から魚介系まで様々なカレーのアレンジが可能。味の調整がしやすいのでオリジナルカレーを作る際の味の追求に役立ち、作り手の創造力を掻き立てます。
・牛肉で作る「欧風カレー」
あめ色になるまでじっくり炒めた「GABAN®炒め玉ねぎ」や、マンゴやパイナップルなどをじっくり煮込みフルーツ本来の甘さを引き出した「GABAN®フルーツチャツネ」などを加えて仕上げることで、“リッチなコクが楽しめる”欧風カレーが完成します。
・鶏肉で作る「インド風カレー」
唐辛子を中心にクミンやターメリックなど数種類のスパイスと酢をブレンドした調味料「GABAN®ビンダルウペースト®」や、香り豊かなミックススパイス「GABAN®ガラムマサラ®」などを加えて仕上げることで、“スパイスの香り高い”インド風カレーが完成します。
■株式会社ギャバンについて
“日本のシェフに、本物のスパイスを”
1954年、創業者たちの熱い想いによって誕生したギャバンは、この志を脈々と受け継ぎ、つねにプロの視点で製品の品質を追求し続けています。
【企業理念】
スパイスとユニークな食材の提供を通じて、プロのおいしさ・感動の創造に貢献する
【ギャバンのスパイス】
戦後間もない日本では混合原料を使用したコショーが一般的でしたが、ギャバンは「純度100%」のコショーにこだわりました。このコショーを「香りが良い。これこそが本物のコショーだ」と東京の有名ホテルのシェフ達が支持。東京のホテルが地方にチェーン展開した際も、ギャバンのコショーを使用するようになりました。
さらに日本では1964年の東京オリンピックを皮切りに、大阪万博、札幌冬季オリンピック、沖縄国際海洋博覧会といった国際的な行事が行われ、その度に、現地ではギャバンのスパイスを使用した洋食が振る舞われました。
■ハウス食品とギャバンの連携について
ハウス食品は、ギャバンの家庭用スパイス製品を2005年から販売。2016年、ギャバンはハウス食品グループのグループ会社となりました。スパイスの品質にこだわりを持つギャバンとの連携を強化し、シナジーを発揮していきます。