健康はアゴから。
合同会社ポルトのプレスリリース
北九州市民なら一度は食べたことがある堅パン。
そんな「堅パン」の誕生は、大正時代の官営八幡製鐵所。
製鐵所は昼夜を問わず稼動し続けていたため、従業員の栄養補助用に作られたものが「堅パン」のはじまり。しかも、長期保存できるように水分を極力少なくしたことで、鉄のように堅いお菓子ができた。
鉄が大量に製造されている場所で誕生した鉄のようなお菓子として現在でも多くの人に親しまれているお菓子である。
「健康はアゴから」
ド直球のキャッチコピーの通り、思いっきりアゴを使わないと食べられないお菓子である。
「堅パンは本当にただの食べ物なのか?」
一度食べたことがある人なら必ず抱いたことがある疑問。
前歯で噛もうとしたら食べ物では感じたことのない恐怖を感じる。奥歯で思いっきりいかないと噛むことすらできない。
製造元のスピナで働く日本製鉄九州八幡ラグビー部の選手たちと部長に実食してもらう。
全力でアゴる部長。やはり奥歯。
そんな堅パンの堅さを測ってみたい。そう思った私たちは実際の鉄と硬度を比較してみた。
比較対象は同じく八幡の名物である「鉄なべ餃子」の「鉄なべ」。こちらも北九州市民なら大体一度は食べている。餃子をいつまでも熱々の状態にしてくれる頑丈な鉄である。
実はかっこいい裏面。
(※ご協力いただいた鉄なべ本店様、本当にありがとうございます。)
「食べ物を測る想定をしていない計測器であるため、あくまで参考値でそもそも測ることもできないかもしれません。」
九工大の硬さ試験専門の松田先生からそう言われ、私たちも食べ物だから測ることはやはり難しいのかなと思っていた。
実際に計測したところ、参考値ではあるが計測ができた!
およそ9HV。
計測の様子
堅パンが計測の5kg荷重に耐えたことに驚く先生。普通のお菓子では跡形もなく潰れてしまうだろう。
一方鉄なべを計測してみると、なんと240HV。
やはり鉄なべには及ばなかったものの、相当な堅さがあることは判明した。食べ物を計測したことがない計測器で数値が出たことを考えると、「そもそも堅パンは食べ物なのか?」という疑問がのこる。もはやほぼ鉄。鉄と同じ場所で作られていることを考えると堅パンは鉄とパンのハーフなのかもしれない。
そんな堅パンが単なる食べ物として売られているのはおかしいのではないか?
そう考えた私たちは堅パンをリブランディングし、新パッケージやグッズを制作し、今後はアゴを使ったコミュニケーションツールとして展開していく。
「鉄のような堅パンを食べ、アゴることで鉄のように北九州から日本を支えていきたい。」
アゴ≒鉄。
堅パンは働く人達の暮らしをアゴから支え、経済を支えていく。
そんな想いから誕生した新しい商品達が4月末から販売されます。
みんなでアゴろう! 「サラリーマン A GO GO!」
<展開する商品>
お土産用 新パッケージ
・8個入り
・3個入り
箱パッケージの中身は、シェアしやすい個包装になっています。
<グッズ>
① Tシャツ
② クリアファイル
<LINEスタンプ>
①堅パンマン LINEスタンプ
②サラリーマン AGOGO! LINEスタンプ
<展開方法予定>
■ 4月下旬スタート
・新パッケージ発売開始
・ Instagram開始/LINEスタンプ発売/グッズ完成
■ 5月スタート
・堅パンガール
・クラウドファンディング
・アゴ流ネタ公募
■ 6月スタート
・堅パン体操
・北九州のイベントに出店
【 硬度計測に関して補足 】
この度使用したビッカース硬さ試験は、金属の評価に広く用いられている試験法です。
従来、堅パン(食品)と金属の硬さを比較する必要がないため、それぞれに適した試験法によって硬さが測定されており、それらを直接比較することはできませんでした。もし、同一の試験機で評価したらどうなるかという興味から測ってみました。
おおよその結果として楽しんでいただけましたら幸いです。
【 ご協力いただきありがとうございました! 】
◾️ 硬度計測
九州工業大学 大学院工学研究院 機械知能工学研究系 松田健次教授
同大学院2年 S.Oくん
◾️鉄なべの貸し出し
鉄なべ本店(黒崎店)様
【 問い合わせ先 】
株式会社スピナ 堅パン課
katapan@spina.co.jp