299団体へ支援の輪　コミュニティ活動助成基金授与式　5月28日（火）〔千葉〕

地域課題解決への抱負や成果を発表

「パルシステム千葉コミュニティ活動助成基金」は、地域の課題解決に向き合う市民参加型の活動などを資金面で応援する制度です。2024年度は申請を受けた44団体への審査を経て、13団体に288万941円の助成が決定しました。

授与式には13団体が出席し、目録贈呈を受けて活動への抱負などを語ります。2023年度の助成を受けた13団体も参加し、地域内での生活困窮者支援や子育て応援など、年間をとおした多様な活動のようすを伝えます。

助成総額は7千万円近くに

2001年に「パルシステム千葉NPO助成基金」として開始した本制度の助成実績は、24年間でのべ299団体、総額6,910万5,958円となりました。

助成対象は、県内に事務所を置き、地域の多様な背景を持つ人たちのくらしの課題解決のために活動するNPO法人や市民団体です。助成団体の活動は利用者向け広報紙などでも紹介し、各活動への理解と共感が広まるよう支援しています。

コロナ禍による格差拡大やSDGsの浸透により、多様な事情を抱え暮らす人たちの課題がより広く認識されるようになっています。パルシステム千葉は、子どもや高齢者、障害を抱える人、外国籍の人など個別の課題に寄りそい、暮らしやすい地域づくりを担う団体を応援することで、誰ひとり取り残さない持続可能な社会をめざします。

2024年度助成団体と事業名および助成内容

■earth FUNTRY!　「歌とダンスで楽しく考えよう！SDGs」

環境をテーマにしたミュージカル活動や明確な問題意識に基づくユニークな活動に、音響機器購入費などを助成。

 

■一般社団法人千葉県木育コーディネーター協会

「木育コーディネーターによる自然環境教育（里山保全）の推進」

木育イベントと里山活動の継続と地域拡大により、里山再生活動の定着を期待し、備品購入費などを助成。

 

■ぐるっと交換会 「子ども服の交換会」

出産前からの子育て支援や、乳幼児の衣服の廃棄という環境問題への取り組みに対し、備品購入費などを助成。

 

■スペシャルキッズプロジェクト

「リトミック・アート、パラスポーツ、押し花アート、ゴミ拾い」

障害のある子どもたちの特性を伝える活動や専門知識を活かした育成プログラムなどに対し、イベント開催費用を助成。

 

■てらこやちば「てらこやちば夏合宿・キャンプ 2024」

参加するボランティア学生の学びにも貢献し、経済的に困窮する学生の継続的な関わりにつなげるために交通費補助などの費用を助成。

 

■特定非営利活動法人子ども劇場千葉県センター

「子どもの気持ちに寄り添うためのチャイルドライン千葉の聴く体制の整備」

いじめや不登校が増加傾向にあるなか、子どもの気持ちに寄りそう「チャイルドライン」の取り組みに対し、PCなど機材購入費を助成。

 

■NPO法人千葉県中途失聴者・難聴者協会「失聴者のコミュニケーション支援」

中途失聴者・難聴者への支援活動の発展を期待し、講演時などの失聴者向け要約筆記の投影機器購入費を助成。

 

■NPO法人ハートキッズ・ジャパン

「先天性心疾患をもつこどもと家族の支援、啓発、治療開発支援事業」

先天性心疾患の患者と家族への支援と市民への教育や啓発の多様なアプローチを評価し、広報費用を助成。

 

■特定非営利活動法人 Family Partner-Chill「居場所型支援事業『赤ちゃん食堂 Chill』」

子育て初期の人たち向け食堂など居場所づくりによる孤立防止を期待し、新規立ち上げの備品購入などを助成。

 

■フードバンクちば「地域団体で支える南房総エリアフードバンク活動拠点立ち上げ事業」

南房総地域でのフードバンク活動展開によるこども食堂や団体への支援の拡大を期待し、新規立ち上げに伴う保冷庫やPC購入などを助成。

 

■Play Art Track「学術・文化・芸術・スポーツ振興」

生活困窮世帯の子どもたちに、五感を育むアート体験を無償で提供するために備品購入費などを助成。

 

■プレーパーク船橋「子どもの創造的遊びの場づくり」

子どもたちの外遊び体験が減少するなか、創造的な遊びの場「プレーパーク」を提供する取り組みに対し、消耗品費やプレーワーカーへの委託料などを助成。

 

■Matsudo 子どもの未来へ with us

「松戸子ども食堂 サマーキャンプ 2024 自然体験プログラム」

子ども食堂を利用する子どもたちの健全な育成や学びを促すサマーキャンプに対し、交通費を助成。

2023年度助成事例