JETRO「対内直接投資促進事業費補助金」グリーン分野での採択 & 日本甜菜製糖株式会社との実証実験開始

食品加工分野での協業によるサステイナブルな菌糸体ベースのプロダクト開発を目的とした実証事業スタート

NoMy Japan合同会社のプレスリリース

NoMy Japan合同会社(北海道札幌市、職務執行者:David Andrew Quist、以下「NoMy Japan」)は、日本最大の製糖会社である日本甜菜製糖株式会社(以下「日甜」という。)との実証実験開始のために、独立行政法人日本貿易振興機構(東京都港区、理事長:石黒 憲彦、以下「JETRO」)の「対内直接投資促進事業費補助金」のグリーン分野での採択企業となりました。

農業の振興と食糧問題の解決に向けて

2024年4月22日、日甜とNoMy Japanは農業の振興と食糧問題の解決に向けて提携を開始したことを発表。砂糖の製造過程で発生する副産物を利用し、糸状菌タンパク質を食品資源として生産するNoMyの技術を用いて、動物性タンパク質の代替となるサステイナブルな飼料や食品の生産を目指しています。

実証実験を開始するにあたり、NoMy Japanは、JETROの「対内直接投資促進事業費補助金」に応募。日本への革新的な技術やビジネスモデル等の導入や展開を目指し、日本での投資・事業拡大・協業連携等に係る事業可能性調査を行う案件を対象とした本補助金に採択されました。

詳細:「対内直接投資促進事業費補助金」 公募における採択事業者について

日本甜菜製糖の研究員と、Norwegian Mycelium ASの研究開発統括

グリーン分野での採択、環境負荷低減を目指す

日甜は「日甜アグリーン戦略」の中で、砂糖をつくった後にでる副産物を主役とし、高タンパクで食物繊維、ビタミン、ミネラルを含むイーストから「ニュートリショナル・イースト(※)」として注目される植物性栄養食を開発中。(※ Nutritional Yeastは「栄養価値のあるイースト」を意味する。)

NoMy Japanの技術は副産物を主役として新たな食品資源を生産することで、食品廃棄物量を削減することはもちろん、エネルギー資源と水使用量の削減を通じて、温室効果ガスの排出を抑えることもできる。食品ロス削減の課題のみならず、脱炭素社会の実現も目指す日甜との本共同事業において、グリーン分野における今後の技術・ビジネスモデル等の導入が期待されます。

日本甜菜製糖の研究室にて

日本甜菜製糖株式会社について

企業名   :日本甜菜製糖株式会社
代表者   :代表取締役 石栗 秀
創立    :1919年6月11日
資本金   : 8,279,414,800円

本社所在地 :〒108-0073 東京都港区三田三丁目12番14号

電話    :03-6414-5522

ウェブサイト:https://www.nitten.co.jp

事業内容  :ビート糖、精糖、飼料(配合飼料、ビートパルプ)、紙筒、イースト、種子、オリゴ糖等機能性食品の製造・販売、農業機材の販売および不動産賃貸事業

NoMyについて

Norwegian Mycelium AS(NoMy)は、持続可能な製品と技術を創造するために微生物の力を活用することを専門とする発酵科学のリーディングカンパニー。世界中にポジティブな変化をもたらすべく、食品業界の副産物や排水を食品や飼料に利用するための新たなソリューション提供のために世界の食品メーカーと協働している。

NoMyは、真菌生物学者でラーメン・レストランの経営者のデイビッド・アンドリュー・クイスト氏(Chief Explorer)と、元GoogleとYouTubeをノルウェー代表として歴任したイングリッド・ダイアナ氏(CEO)によって2020年に設立された。

食品・飲料メーカーと革新的なパートナーシップを結び、食品加工プロセスにおいて排出される副産物や排水を真菌由来の高付加価値製品にアップサイクルすることで、新たな市場機会を創出しながら事業コストの削減にも寄与する。

初の産業用製品であるNoMy(™)水産飼料用マイコプロテインは、大豆や魚粉のような持続不可能なタンパク源に代わる理想的な原料として、石油産業に次ぐ産業として水産養殖業を据えるノルウェーでは注目を集めている。さらに、NoMyは風味やクセの少ないタンパク質原料を生産しており、代替肉、麺類、パスタ、焼き菓子、製菓用材料など、幅広い用途に利用できる栄養・機能食品を開発中。

ウェブサイト: https://www.nomy.no 

連絡先

NoMy Japan合同会社

田中 美帆

メール   :miho@nomy.no

ウェブサイト:https://nomy.no/

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