キリンビバレッジと遊園地「よみうりランド」が協同し、ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始

リサイクルの啓発を目的としたワークショップを8月21日(水)に開催

キリンホールディングス株式会社のプレスリリース

 キリンビバレッジ株式会社(社長 井上一弘、以下キリンビバレッジ)と遊園地「よみうりランド」(以下よみうりランド)は、よみうりランドで使用済みペットボトルを回収してペットボトルに再生する「ボトルtoボトル」水平リサイクルの取り組みを、8月より協同で開始します。また、よみうりランドにて開催する「2024夏期自由研究応援プログラム 遊びながらSDGs を学ぼう!!」において、リサイクルの啓発を目的としたワークショップを8月21日(水)に開催します。

1.実施の背景

 日本では、使用済みペットボトルは回収後に幅広い用途でリサイクルされることが多いため、2022年の「ボトルtoボトル」水平リサイクルの実施割合は29%※に留まっています。一度ペットボトル以外のPET製品に再生されたものをペットボトルに再生することは技術的に困難であることに加え、回収された使用済みペットボトルにゴミなどの異物が混在していることも「ボトルtoボトル」の推進を阻害する要因になっています。リサイクルに適した良質な使用済みペットボトルを安定的に確保することが喫緊の課題です。さらに、プラスチックを循環し続ける社会の実現のためには、再生PET樹脂のコストを低く抑える必要があるため、回収スキームの効率化も課題となっています。

※ PETボトルリサイクル推進協議会 「PETボトルリサイクル年次報告書2023」

2.取り組み概要

 今回、両社は、よみうりランド内に設置されているリサイクルボックスの回収を一括して行うスキームと、園内で集まったペットボトルをペットボトルへ再生する水平リサイクルモデルを協同で構築し、運用開始します。                                   
 本取り組みでは、よみうりランド内に設置しているリサイクルボックスから使用済みペットボトルを回収し、彩源株式会社(代表取締役 武笠行男、以下彩源)にてペットボトルの中間処理を行い、リサイクラーである豊通ペットリサイクルシステムズ株式会社(社長 小坂彦二)に供給した上で同社が樹脂の再原料化を行い、キリンビバレッジが再生PET樹脂を使用した容器の飲料の製造を行います。

3.取り組みの効果

 今回、リサイクルモデルを確立することで、「ボトルtoボトル」に向けた社会インフラの拡充を実現します。当スキームを適用することで、リサイクルボックスの回収コストの低減と中間処理までのルートの効率化が可能となり、年間約50トンの使用済みペットボトルが、より低コストでの「ボトルtoボトル」の実現につながります。

4.リサイクル啓発プログラムの概要

 よみうりランドでは、8月1日(木)から行う「2024夏期自由研究応援プログラム 遊びながらSDGs を学ぼう!!」を開催します。キリンビバレッジは、このイベントの一環として、リサイクルの啓発を目的としたワークショップ「ペットボトルキャップでコースターをつくろう。」を主催します。(推奨年齢:小学1年~6年生)

内容 :よみうりランド内で回収し、洗浄・粉砕したペットボトルのキャップを樹脂でコーティングした素材を使う、アップサイクルワークショップです。さまざまな色のキャップが散りばめられた、かわいらしいコースター作りを間近で見ることで、プラスチック製品の成型方法とリサイクルについて学ぶことができます。

日程 :8月21日(水) 10:00~18:00

場所 :よみうりランド グッジョバ‼エリア「BUNGU factory」前

費用 :無料 (別途入園料がかかります)

5.キリングループの環境取り組みについて

 キリングループは、2020年2月に社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たなビジョン「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、「容器包装を持続可能に循環している社会」を目指すことを宣言しています。また「キリングループ プラスチックポリシー」では、2027年までに日本国内におけるPET樹脂使用量の50%をリサイクル樹脂にすることを掲げています。

キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。

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