株式会社オリジナルのプレスリリース
ローカルこそグローバルへ!徳島と台湾が共に国際市場を切り開く
MOU締結式 締結団体の集合写真
<「天茶」 ― 日本と台湾を繋ぐ物語(1)>
台湾紅茶の父、開祖とも呼ばれる新井耕吉郎は、日本統治下の台湾において紅茶の栽培や研究、普及活動に一生を捧げました。100年以上の時を経て、中苗地区苗栗市農会が開発した「猫裏紅茶」は、小葉種の紅茶で、味わいが滑らかで甘く、喉越しも良く、台湾の代表的な烏龍茶、東方美人茶の萎凋工程を取り入れた製茶プロセスを経た茶葉は、香りが濃厚で、リッチな蜜のような果実の香りが広がります。喉奥の余韻は、台湾紅茶に尽力した日本人の記憶とともに長く残り続けます。
MOU交流会 台湾苗栗県の名産猫裏紅茶
<「地酒」 ― 日本と台湾を繋ぐ物語(2)>
台湾東部の花蓮県吉安郷は日本の統治下にあった明治時代以降、徳島県の吉野川流域から多くの人が移住したことから「吉野村」と呼ばれていました。当時の花蓮・吉野村で酒米として生産されていたお米「吉野一号」は重要な農作物でした。
台湾の霧峰農会ワイナリーは、花蓮の農業改良場に保存されていた「吉野一号」の種籾を使い、13年から少量で栽培を始め、自家採種しながら徐々にその生産量を増やしてきました。その「吉野一号」を使って作られたお酒「吉野瑞光」が今年誕生します。この瑞光吉野の発売は今回の徳島県でのMOU締結のタイミングで行われました。
MOU交流会 台湾清酒吉野瑞光
<「天茶地酒」ブランドの誕生>
今回の締結式に先駆け、新しいブランドが誕生した。天茶地酒(てんちゃちしゅ)という名称の由来は、中国の老子の『道徳経』の中の天長地久(てんちょうちきゅう)に起因しています。これは、自己のため存在するのでなければ、サステナブル、永遠に生存できる、を意味しています。
国境を超えた2つの地域=ローカルが手を組んで、1つのブランドを構築し、それぞれの長所を活かした新しい商品を開発し、それを世界=グローバルに展開していくことが目的です。
日本と台湾の14の団体による相互協力覚書の締結により、両国の農村振興、国際的なマーケティングと宣伝の機会を活用し、さらに盤石で長期的な協力関係を構築することを目指します。また産業の面だけでなく、観光や文化の面でも双方向の発展が期待されます。