「アートウィーク東京」今年のハイライトを公開!

ランドスケープアーキテクト・戸村英子が設計する「AWT BAR」ではEMMÉ・延命寺美也のフードとアーティストとのコラボカクテルを提供

一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォームのプレスリリース

EMMÉ・延命寺美也によるフード
アーティストとのコラボレーションカクテル 小泉明郎「Ritualistic People:祭民」

一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォームは、2024年11⽉7⽇(⽊)〜10⽇(⽇)の4⽇間にわたり開催する「アートウィーク東京(略称:AWT)」のハイライトを公開しました。

展覧会ハイライト

アートウィーク東京(AWT)は、東京における現代アートの創造性と多様性を国内外に発信する4日間のイベントです。AWTに、いわゆる「メイン会場」はありません。都内50以上の美術館・ギャラリーがそれぞれ開催する展覧会と、AWTが独自開催するプログラムを無料のシャトルバス「AWT BUS」がつなぎ、それらを自由に巡ることで東京のアートシーンの「いま」を感じられます。参加美術館・ギャラリーが開催する展覧会のハイライトをご紹介します。

美術史に名を残すアーティストたちの個展

「ルイーズ・ブルジョワ展:地獄から帰ってきたところ 言っとくけど、素晴らしかったわ」

森美術館(六本木)

20世紀から21世紀にわたって活躍した最も重要なアーティストの一人、ルイーズ・ブルジョワの大規模個展。日本では27年ぶりの開催となるこの個展では、約100点に及ぶ作品群を、3章構成で紹介し、その活動の全貌に迫ります。

「ジャム・セッション 石橋財団コレクション×毛利悠子—ピュシスについて」

アーティゾン美術館(京橋)

2024年のヴェネチア・ビエンナーレ日本館代表作家である毛利悠子を迎えて開催される同展。マルセル・デュシャンやモネなど同館のコレクションの作品と呼応する展示に注目です。

毛利悠子《《Piano Solo: Belle-Île》のためのスケッチ》2024年

田名網敬一「記憶の冒険」、「荒川ナッシュ医  ペインティングス・アー・ポップスターズ」

国立新美術館(六本木)

分野横断的に制作を続けてきたポップアートの巨匠・田名網敬一と、世界中を飛び回り新たな表現を追求するパフォーマンス・アーティストの荒川ナッシュ医。国立新美術館では、ふたりの個展の贅沢な二本立てを楽しめます。

田名網敬一《死と再生のドラマ》2019年 ©Keiichi Tanaami/Courtesy of NANZUKA

「日本現代美術私観:高橋龍太郎コレクション」

東京都現代美術館(清澄白河)

日本の現代美術を中心とするコレクションとしては世界最大級の高橋龍太郎コレクション。会田誠、加藤泉、草間彌生、鈴木ヒラク、奈良美智、村上隆など、伝説の作家から最新の若手まで総勢115組の作品が一堂に会します。

個性豊かな空間とインスタレーション 

「内藤礼 生まれておいで 生きておいで」 

銀座メゾンエルメスフォーラム(銀座)

その繊細なインスタレーションで知られるアーティスト、内藤礼。ガラスブロックに囲まれた空間が特徴的な銀座メゾンエルメスフォーラムとのコラボレーションは必見です。

「渡辺志桜里展(仮)」 

資生堂ギャラリー(銀座)

水が循環するエコシステムを表現したインスタレーションを通じ、自然と人間の関係を見つめてきた渡辺志桜里。新作を含む個展では、資生堂ギャラリーの会場全体を使ったインスタレーションや映像作品を展示します。

渡辺志桜里《Sans room》2017年

「日常の再魔術化(Everyday Enchantment)小林椋、丹⽻海⼦、ビアンカ・ボンディ」

シャネル・ネクサス・ホール(銀座)

今年20周年を迎えたシャネル・ネクサス・ホールは、新たな展覧会シリーズをスタートします。アーティスティック ディレクターに、長谷川祐子(金沢21世紀美術館館長)を迎え、キュレーションは佳山哲巳とライヤン・フィンが担当。本展ではビアンカ・ボンディ、小林椋、丹羽海子をフィーチャーします。

都内有数のギャラリーたちが魅せるアーティストの作品

束芋《あいたいせいじょせい》2015年
ジョナサン・モンク《Salvo Primal Scream》2024年 ©Jonathan Monk, courtesy of TARO NASU

– AWT会期中はペインティング作品も続々と公開。ブラム(原宿)の奈良美智や小山登美夫ギャラリー(京橋)の杉戸洋といった、日本の現代美術界のスターたちの個展に注目です。

– 国内外で脚光を浴びる女性アーティストたちの作品も必見です。カイカイキキギャラリー(広尾)はタカノ綾、タケニナガワ(麻布十番)は青木陵子の個展を開催。またギャラリー小柳(銀座)では「AWT BAR」でコラボレーションカクテルも手がける束芋の個展が開催されます。

– 海外アーティストの作品も目白押しです。タロウナス(六本木)ではジョナサン・モンクとサルヴァトーレ・マンジオーネによる展覧会を開催。また、ナンヅカアンダーグラウンド(原宿)はインドネシアのロビィ・ドゥウィ・アントノ、日動コンテンポラリーアート(六本木)はカンボジアのリム・ソクチャンリナと、アジア諸国のアーティストを紹介するギャラリーも多くあります。

※全参加施設の展覧会情報は、9月中旬頃にAWTウェブサイトにて公開予定です。

4日間限定の「AWT BAR」の詳細も公開

国内外のアートファンが集う憩いの場「AWT BAR」が、今年もAWT会期中に南青山にオープン。設計はランドスケープアーキテクトの戸村英子が担当します。テーマは「ランドスケープがつくるBAR」です。

ランドスケープは、人と自然がつくる、私たちを取り囲む風景や景色や環境のこと。自然の織りなす有機的なランドスケープが、東京都心にたたずむAWT BARという空間につくりだされます。

フードを手掛けるのは「ゴ・エ・ミヨ 2023」でベストパティシエ賞を受賞した⻘⼭「EMMÉ」の延命寺美也。食とアートをつなぐモチーフとしての「花」をイメージしてつくられた季節の一品「新ゴボウとベーコンのケークサレ」と甘い「タタンモンブラン」を提供します。参加施設で作品を実際に鑑賞できる3名のアーティストとのコラボレーションカクテルも味わえるのも、AWT BARならではの体験です。

※それぞれのプロフィールおよびコメントはこちらからご参照ください。

戸村英子による「ランドスケープがつくるBAR」の完成イメージ図 © eiko tomura landscape architects
EMMÉ・延命寺美也によるフード2種

新ゴボウとベーコンのケークサレ(画像右):新ゴボウと自家製のベーコンを使ったケークサレ。新ゴボウがもつ土の香りが大地をイメージさせます。カリカリとした食感のフライドゴボウに花穂紫蘇のアクセントを添え、バラのような形に焼き上げました。

タタンモンブラン(画像左):旬の紅玉りんごを3時間じっくり焼き上げたタルトタタンに、和栗のクリームを合わせました。クリームは花びらのように絞り上げ、秋に咲く一輪の花を表現。蝶のシガレットを添えて仕上げています。

アーティストとのコラボカクテル

荒川ナッシュ医「旅立つ秋」 

荒川ナッシュ医「旅立つ秋」 

国立新美術館で展覧会を開催 

荒川ナッシュが大好きなポップスターの曲名を冠した、ボタニカルなブラウン・カクテル。世界のアート愛好家に向けた「旅立つ」前の一杯として考案。

小泉明郎「Ritualistic People:祭民」

小泉明郎「Ritualistic People:祭民」 

無人島プロダクションで展覧会を開催 

「味覚の不思議」をコンセプトにした、赤い氷が特徴的なカクテル。一緒に提供されるインストラクションに沿ってカクテルを飲み進めながら、見た目や香り、味の変化をお楽しみください。(制作協力:漆原正貴)

束芋「白は怖い」

束芋「白は怖い」 

ギャラリー小柳で展覧会を開催

束芋が白という色のイメージに感じる「怖さ」を表現したミルクベースの甘いカクテル。束芋がカクテルに合わせてデザインしたコースターも数量限定で配布予定。

「AWT BAR」開催概要

会場:港区南青山5-4-30 emergence aoyama complex 

会期:11月7日(木)~10日(日)

営業時間:10:00~22:30 (ラストオーダー22:00) 

料金:入場無料、フード1種500円、カクテル1杯1,000円

アジア的世界観から未来を考える「AWT FOCUS」 

「大地と風と火と:アジアから想像する未来」

(英題:Earth, Wind, and Fire: Visions of the Future from Asia)

美術館での作品鑑賞とギャラリーでの作品購⼊というふたつの体験を掛け合わせたAWTの独自プログラム「AWT FOCUS」。森美術館館長や国立アートリサーチセンター長を兼任する片岡真実が監修を務める2024年は「大地と風と火と:アジアから想像する未来」と題し、政治や経済など人為的な分類や力による統治ではなく、自然の摂理や不可視のエネルギーといった観点から世界を見つめるアジア的世界観を起点に、多様性が共存する未来を考えます。

日本からインドネシア、韓国、台湾、フィリピン、ブラジル、香港、メキシコまで、世界各地域から57組のアーティストの作品を4つのセクションで紹介します。国内26のギャラリーに加え、ソウルのKukje Gallery、マニラ、ニューヨークに拠点を置くSilverlens、台北のTKG+の3軒の海外ギャラリーも出品します。(国・地域名、ギャラリー名は50音順)

また、会期中は様々な年齢層の方々にお楽しみいただけるよう、子どもや学生、大人を対象としたワークショップや鑑賞ガイドツアーを実施。お子様連れの方は、会場内に開設される託児所もご利用いただけます。

※出展作家リスト、監修者プロフィールおよびステートメントはこちらからご参照ください。

「AWT FOCUS」開催概要

会場:港区虎ノ門2-10-3 大倉集古館 1・2階 

会期:11月7日(木)~11月10日(日) 

開場時間:10:00~18:00(最終入場17:30)

料金:一般有料、学生・子ども無料 

※ 9月頃にオンラインチケットを販売開始予定。 

主催:一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム 

特別協力:公益財団法人 大倉文化財団 大倉集古館 

※ 本展に関しての大倉集古館へのお問い合わせはお控えください。

「AWT VIDEO」には世界各地域から13組のアーティストが参加

「飛行機雲か山脈か」 

(英題:Between Contrail and Mountains)

「AWT VIDEO」は、海外を拠点に活躍するキュレーターがアートウィーク東京(AWT)参加ギャラリーのアーティストの映像作品を厳選して上映するビデオプログラムです。出入り自由なパブリックスペースの特設会場で、誰でも無料で作品を鑑賞できます。2024年はニューヨークのスカルプチャーセンターのディレクターを務めるソフラブ・モヘビが監修。「飛行機雲か山脈か」と題し、13組のアーティストによる14作品を上映します。

※出展作家リスト、監修者プロフィールおよびステートメントはこちらからご参照ください。

「AWT VIDEO」開催概要

会場:千代田区丸の内1-3-2 三井住友銀行東館 1F アース・ガーデン 

会期:11月7日(木)~ 11月10日(日) 

開場時間:10:00~18:00 

料金:無料

アートの歴史や鑑賞への理解を深める「AWT TALKS」

会期前から会期中にかけては「AWT TALKS」と題し、初心者からコレクターなどのアート通まで幅広い層に向けたシンポジウムやオンライントークを開催。国内外のキュレーターや思想家を招いた議論を通じて、業界の最前線のトピックや課題、歴史を深く伝えるほか、これからコレクターを⽬指す人に向けたガイドツアーやセミナー、子どもや若年層が対象のアートエデュケーションプログラムも実施します。また、キュレーターを対象とするラウンドテーブルでは、国内外のキュレーターが集い、現代アートをめぐる目下の重要な課題について率直に意見を交換します。 

シンポジウム 

「想像する他者・他者を想像する:現代アートが描く国境を超えた未来」

(英題:Imagining Others: Transnational Visions of Contemporary Art)

毎年多様なバックグランドをもつゲストを迎え、現代社会におけるアートの位置づけや批評的アプローチについて議論するシンポジウム。今年は「想像する他者・他者を想像する:現代アートが描く国境を超えた未来」と題して開催します。基調講演のスピーカーは、「Foreigners Everywhere(どこにでもいる外国人)」というテーマのもと今年4月から開催中の第60回ヴェネチア・ビエンナーレのキュレーター、アドリアーノ・ペドロサ。また、それぞれAWT FOCUSとAWT VIDEOの監修を務める片岡真実、ソフラブ・モヘビを登壇者に迎え議論を交わします。

※各登壇者のプロフィールはこちらからご参照ください。

会場:慶應義塾大学 三田キャンパス 西校舎ホール

日程:11月7日(木)10:00~12:30(9:30開場)

料金:参加無料、事前申込制

共催:慶應義塾大学アート・センター、慶應義塾ミュージアム・コモンズ

※参加の受付はオンラインにて9月頃を予定。

※シンポジウムと同日にラウンドテーブルを事前申込制・非公開で実施。

オンライントーク

AWTでは、アーティストや美術史家、キュレーター、批評家、クリエイターなど、各分野の第一線で活躍する専門家らによるレクチャーやディスカッションをオンラインで配信しています。2024年は村上隆と大竹伸朗によるトークが公開されているほか、毛利悠子とミン・ウォンによるトークと美術史学者の中嶋泉によるレクチャーを順次配信予定。YouTubeチャンネルから過去のアーカイブも含めてどなたでも無料で視聴できます。

2024年ラインナップ

① 【公開中】村上隆×大竹伸朗「スタジオとしての東京」

② 【9月下旬公開予定】毛利悠子×ミン・ウォン「東京、そしてその先へ:芸術活動における文化的翻訳とは」

③ 【10月下旬公開予定】中嶋泉「続アンチ・アクション:戦後日本女性アーティストの革新とは?」

無料シャトルバス「AWT BUS」、全6ルートが決定!

「AWT BUS」は東京のアートシーンを代表する50以上のアートスペースとAWTプログラムをつなぐ無料のシャトルバスです。今年は6つのルートを通じ、大型美術館が立ち並ぶ六本木エリアや老舗ギャラリーがひしめく銀座エリア、新進ギャラリーやアーティスト・ラン・スペースが点在する池袋エリアや東東京エリアなど、東京各地のアートスペースを巡ります。シャトルバスは午前10時から午後6時まで約15分おきに巡回。どの停留所からでも乗り降りは自由です。

東京都庭園美術館

各ルートの巡回施設

Aルート

東京国立近代美術館/ミヅマアートギャラリー/ウェイティングルーム/タリオンギャラリー/フイギユア、ミサコ&ローゼン/XYZコレクティブ/カヨコユウキ/スカイザバスハウス

Bルート

AWT VIDEO(三井住友銀行東館)/東京国立近代美術館/タグチファインアート/無人島プロダクション/カナカワニシギャラリー/東京都現代美術館/ハギワラプロジェクツ/アーティゾン美術館、小山登美夫ギャラリー/ギャラリー小柳、シャネル・ネクサス・ホール/銀座メゾンエルメス フォーラム/東京画廊+BTAP、資生堂ギャラリー

Cルート

AWT FOCUS(大倉集古館)/PGI/タケニナガワ/カイカイキキギャラリー/MEM/東京都写真美術館/ポエティック・スケープ/リーサヤ/タクロウソメヤコンテンポラリーアート、コウサクカネチカ/東京都庭園美術館/ミサシンギャラリー/ペース

Dルート

AWT BAR/プラダ 青山店、ファーガス・マカフリー/ワタリウム美術館/ケンナカハシ/東京オペラシティ アートギャラリー/ギャラリー38/ナンヅカアンダーグラウンド/ブラム/国立新美術館、日動コンテンポラリーアート/森美術館/スノーコンテンポラリー

Eルート(AWT FOCUS→六本木方面)

AWT FOCUS(大倉集古館)/オオタファインアーツ、コタロウヌカガ、シュウゴアーツ、タカ・イシイギャラリー、タロウナス、ペロタン東京、ユタカキクタケギャラリー、ユミコチバアソシエイツ/AWT BAR

Fルート(AWT FOCUS→日本橋方面)

AWT FOCUS(大倉集古館)/AWT VIDEO(三井住友銀行東館)

「AWT BUS」概要

会期:2024年11⽉7⽇(⽊)~11⽉10⽇(⽇)

時間:10:00~18:00

料金:無料

– 各バス停を約15分間隔で巡回

– 施設によりバス運行時間と営業時間が異なる場合があります。最新の営業時間は各施設の公式サイトでご確認ください。

– ご利用の際には、各日の乗車日に各バス停または参加美術館に常駐しているAWTスタッフから参加証をお受取りください。

– AWT参加証の提示により参加美術館の一部展覧会を割引料金で観覧できます。

※バス停や参加施設の詳細な位置情報はAWT公式サイトにてご確認いただけます。

開催概要 

アートウィーク東京

会期: 2024年11⽉7⽇(⽊)~11⽉10⽇(⽇)(4⽇間) 10:00~18:00

会場: 都内53の美術館/インスティテューション/ギャラリー

AWT FOCUS、AWT BARほか各プログラム会場

主催: 一般社団法人コンテンポラリーアートプラットフォーム

提携: アートバーゼル(Art Basel)

特別協⼒: 文化庁 

アートウィーク東京モビールプロジェクト

会期: 2024年11⽉7⽇(⽊)~11⽉10⽇(⽇)(4⽇間) 10:00~18:00

主催: 東京都/アートウィーク東京モビールプロジェクト実行委員会

公式サイト 

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YouTube 

「アートウィーク東京」運営体制概要等は、下記リンクよりご覧いただけます。

https://www.artweektokyo.com/about/

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