【坂角総本舖】創業135周年記念商品 愛らしさあふれるCollaboration BOX
株式会社坂角総本舖のプレスリリース
株式会社坂角総本舖(本社:愛知県東海市、代表取締役:坂泰助)は、2024年4月に、おかげさまで創業135周年を迎えました。創業135周年を記念し、9月1日(日)に徳川美術館所蔵の国宝「初音の調度(はつねのちょうど)」とのコラボレーション商品、〈姫ゆかり 初音の調度〉を発売いたします。
「初音の調度」とは、徳川将軍家の千代姫(ちよひめ)が尾張徳川家2代光友(みつとも)に嫁ぐ際に持参し、生涯ともに暮らした婚礼道具です。〈姫ゆかり 初音の調度〉のデザインは、「初音の調度」に込められたモチーフや想いを汲み取りつつ、いまの感覚で表現いたしました。
フタを開けると、坂角の代表商品〈ゆかり〉をひとくちサイズにした〈姫ゆかり〉が華やかでかわいらしい個包装に包まれ、愛らしさあふれるコラボレーション。いまを生きる姫たちがもっと輝いて、それぞれの幸せに向かって歩んでほしいと、幸運を願うパッケージです。
〈姫ゆかり 初音の調度〉
発売日:2024年9月1日
価 格:1,620円(税込)
内容量:姫ゆかり32枚
煎餅の特徴:江戸時代由来の技で二度焼き仕上げ。やさしい食感で気楽に楽しめる、ひとくちサイズの〈ゆかり〉です。
取扱店:オンライン通販、徳川美術館ミュージアムショップ、名古屋市内百貨店、本店、本社工場売店など
デザイン:国宝「初音の調度」のひとつ「初音蒔絵小角赤手箱(はつねまきえこすみあかてばこ)」を、いまの感覚で表現しました。
隠し文字のように配置された和歌の文字やモチーフも、全てデザインに落とし込んでおり、詳細は下部「隠された和歌をよみとく」に解説しています。
『源氏物語』と国宝「初音の調度」
千年にわたって読み継がれてきた紫式部の著書『源氏物語』に登場する明石の君が、離れて暮らす幼い娘を想い贈った和歌「年月を 松にひかれて ふる人に 今日鶯の 初音きかせよ」が、「初音の調度」のデザインモチーフです。
「初音の調度」は、3代将軍家光(いえみつ)の長女・千代姫(ちよひめ)が、尾張徳川家2代光友(みつとも)に嫁ぐ際に持参した婚礼道具。2年余りをかけて、最高峰の技と素材を結集した芸術品です。
母が娘を想って贈った和歌がモチーフに選ばれた背景には、わずか2歳半で嫁いだ幼い娘の幸せを願う、深い愛情があったといわれています。
徳川将軍家と『源氏物語』
源氏一族のトップであった徳川将軍家の奥方や姫君にとって、『源氏物語』は教本であったと言われます。
国宝「初音の調度」においても、『源氏物語』第23帖「初音」で詠まれた和歌「年月を松にひかれてふる人に今日鶯の初音きかせよ」がモチーフとなっています。
この和歌は、「長い年月を待ち続ける私に、せめて今日はその初音をきかせてください(年の初めのおたよりをください)。」という意味です。
隠された和歌をよみとく
「初音の調度」のデザインには、和歌の言葉が葦手文字(※1)や留守模様(※2)で、絵の中に表現されています。〈姫ゆかり 初音の調度〉も、本物の「初音の調度」と同じ位置に和歌を隠しました。
※1:景色の中に絵画的な隠し文字のように書き加えたもの
※2:人物を表さず、象徴となるモチーフで物語を表わす意匠
光友公と海老せんべい〈ゆかり〉について
千代姫が嫁いだ尾張の二代目藩主・徳川光友公は、坂角総本舖にとって大変に縁深い人物です。
1666年(寛文6年)に光友公が横須賀(現在の愛知県東海市)に御殿を建立された際、浜辺で漁師たちが海老のすり身を炙り焼いていた「えびはんぺい」を召し上がり、極上の美味と賞されて献上品となったことが、〈ゆかり〉の由来となっています。
創業者の坂角次郎が地元の横須賀に伝わる「えびはんぺい」に着目し、〈ゆかり〉の原型となる「生せんべい」を開発したのは1889年(明治22年)のこと。
さらに、「生せんべい」を進化させて〈ゆかり〉と名前が付けられたのは、光友公の横須賀御殿建立からちょうど300年後の、1966年のことでした。
そして角次郎による「生せんべい」の開発から135周年を迎えた本年、千代姫が生涯大切にした「初音の調度」の小箱をデザインした缶の中に、夫である光友公が愛した「えびはんぺい」をルーツに持つ海老せんべいを詰めた商品が誕生したのです。
徳川美術館について
名古屋市(東区徳川町)にあり、徳川家康から尾張徳川家初代の徳川義直(家康9男)が譲り受けた遺品を中核に、江戸時代を通じて御三家筆頭の大名家に受け継がれてきた名品と、その後の収集品から成る約1万件のコレクションを収める美術館です。
「源氏物語絵巻」や「初音の調度」をはじめとする国宝9件、重要文化財に指定される絵画・陶磁器・染織品など59件、「短刀 銘 吉光 名物 後藤藤四郎」など1,000振に及ぶ刀剣類など、質量ともに充実した日本文化の発信地です。徳川美術館では、日本の伝統に育まれた極上の名品にいつでも出会えます。
海老せんべい〈ゆかり〉
坂角総本舖を代表する海老せんべい。
江戸時代、尾張徳川家2代の光友が横須賀(現在の愛知県東海市)に御殿を建てた際、漁師たちが浜辺で炙り焼いた「えびはんぺい」を極上の美味と賞され、献上品となったことに由来。
新鮮な海老の身を丹念に焼き上げた深く香ばしい味わい。ていねいな二度焼き仕上げにより、豊かな風味と香ばしさを引き立たせています。昭和41年の命名発売以来35億枚を出荷し、名古屋土産、贈答品として多くの方にご愛顧頂いております。
株式会社坂角総本舖(ばんかくそうほんぽ)
坂角総本舖は、始祖・坂 角次郎(ばん かくじろう)の姓と名をとり、1889年(明治22年)に横須賀(現在の愛知県東海市)で創業しました。
江戸時代に尾張徳川家へ献上されていた「えびはんぺい」に創意工夫を重ねて生み出した海老せんべい「ゆかり」を中心に、自然の恵みを生かしたお菓子づくりをしています。2024年に、おかげさまで創業135周年を迎えました。
所在地:愛知県東海市荒尾町甚造15‐1
代表者:坂 泰助(ばん たいすけ)