東洋製罐の世界最軽量アルミ缶 コカ・コーラ社の「ジョージア」で採用、量産開始

-GHG排出量のさらなる削減を実現-

東洋製罐グループホールディングス株式会社のプレスリリース

東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:大塚一男)の連結子会社である東洋製罐株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:本多正憲、以下「東洋製罐」)は、190mlの202径SOT(ステイオンタブ)缶において、1缶当たりのアルミ重量が6.1gの世界最軽量※1となるアルミ飲料缶(以下「世界最軽量アルミ缶」)の開発を実現しました。世界最軽量アルミ缶は、コカ・コーラ社のコーヒーブランド「ジョージア※2」185g缶製品に採用され、関東エリア限定で8月より量産を開始しております。

世界最軽量アルミ缶は、飲料缶の底部をリフォームして強化し、軽量化を可能とする缶底耐圧強度向上技術(CBR(Compression Bottom Reform))を使用することで実現しています。CBRを使用したアルミ飲料缶aTULC(Aluminum Toyo Ultimate Can)で、190mlの202径SOT(ステイオンタブ)缶の量産は今回が初めてとなります。

なお、世界最軽量缶は、「2024 日本パッケージングコンテスト」において「包装技術賞-適正包装賞」を日本コカ・コーラ株式会社と共同受賞しました。

 

※1 190mlの202径SOT(ステイオンタブ)缶の空缶として

   (2024年8月 東洋製罐調べ。空缶には缶胴におけるラミネートフィルムおよび缶蓋の重量は含まれておりません)

※2 「ジョージア」は、The Coca-Cola Companyの登録商標です。

185g軽量アルミ飲料缶採用 「ジョージア」対象製品の一部

「ジョージア    エメラルドマウンテンブレンド」「ジョージア ゴールデンドリップ 微糖」

「ジョージア    プラチナムブラック」「ジョージア プライム ブレンド」

                                                    
主に缶コーヒーなどに多くご使用いただいている190mlの202径SOT(ステイオンタブ)缶において、今回、CBRを使用したことで、現行缶7.0gから6.1gとなり0.9gの軽量化を実現しました。

これにより1缶当たりの温室効果ガス(GHG)排出量は、現行缶より約8%削減することができました。また、CBRが適用可能とされるアルミ飲料缶の製品群すべてにCBRを採用した場合、GHG排出量は年間約40千t※3削減される見込みです。

 

※3 東洋製罐における現行仕様のアルミ飲料缶の2022年度製造実績および国内最軽量缶1缶当たりのGHG削減量を基に算定

【ご参考】CBRによる缶底部の成形イメージ

CBRは、従来の製缶技術と比べ、高い缶底耐圧強度を提供することができるなど、品質と軽量化が両立できる革新的技術であり、アルミ材料の使用量削減にともなうGHG排出量減少にも繋がります。現在、東洋製罐の全国の製造拠点への展開を進めており、今回の190mlのほか、350ml・500mlの製品においてもCBRを使用したアルミ缶の製造を行っています。これにより、最軽量アルミ缶の普及と、それにともなうGHG排出量のさらなる削減を進めてまいります。

東洋製罐グループについて

東洋製罐グループは、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれの素材が持つ特性を活かした様々な容器をグローバルに提供する総合包装容器メーカーです。包装容器事業のほか、エンジニアリング・充填・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業、不動産関連事業の5つの事業を有しています。

当社グループは、社会や地球環境について長期的な視点で考え、すべてのステークホルダーの皆さまに提供する価値が最大化するよう、2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」を2021年5月に策定しました。当社グループの目指す姿・ありたい姿を「世界中のあらゆる人びとを安心・安全・豊かさでつつむ『くらしのプラットフォーム』」と位置づけ、「多様性が受け入れられ、一人ひとりがより自分らしく生活できる社会の実現」「地球環境に負荷を与えずに、人々の幸せなくらしがずっと未来へ受け継がれる社会の実現」を目指し、事業活動を推進してまいります。

 1917年に創立し、国内45社(東洋製罐グループホールディングス含む)、海外47社のグループ会社を擁し、約20,000人の従業員が働いています。2024年3月期の連結売上高は9,506億円です。

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