TNFD(※)情報開示フレームワークに基づく自然関連財務情報を開示

サステナビリティ経営の実現を目指す森永乳業

森永乳業株式会社のプレスリリース

 森永乳業は、TNFD(自然関連財務情報開示タスクフォース)が公表した情報開示フレームワークに沿った体制整備や取り組みの推進を行い、自然資本について行った分析について、森永乳業グループのサステナビリティサイト内にて公開したことをお知らせします。

※ TNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures) :企業や金融機関が、自然資本および生物多様性に関するリスクや機会を適切に評価、開示するための枠組みを構築する国際的なイニシアティブのことで、企業や団体などが参加しています。

森永乳業グループの生物多様性への取り組み

URL:https://www.morinagamilk.co.jp/sustainability/resources_and_the_environment/tnfd

 今回の開示は、TNFDの開示提言に基づき、事業と自然資本の関係性(依存度と影響)やリスクと機会の整理を行い、TNFDが推奨する「ガバナンス」「戦略」「リスクと機会の評価」「指標と目標」の4つの項目でまとめました。

 事業における自然資本への依存と影響については、森永乳業グループのサプライチェーン全体を評価し、主要調達品目20品のうち国際的に自然資本リスクが注目されるコーヒー豆の調達とコーヒー製品の製造に絞り込み、リスクと機会、財務インパクトの評価を行いました。

開示が求められる指標と目標では、サステナビリティ中長期計画2030に沿った目標設定と情報開示を行いました。

<参考>「マウントレーニア」シリーズの活動について

「マウントレーニア」シリーズでは、レインフォレスト・アライアンス認証を受けているブラジルのダテーラ農園のコー

ヒー豆を、2005年よりマウントレーニアシリーズの一部に採用しています。また、2009年よりダテーラ農園のコーヒー豆を100%使用した商品の販売を開始し、現在は「マウントレーニア ディープエスプレッソ」として販売しております。

 また、ダテーラ農園が取り組む持続的にコーヒーを作り続けられる環境のためのプロジェクトに、日本企業として唯一参画しており、植樹した農園のエリアを「マウントレーニアの森」と名付けています。

リリース:URL:https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-4286.html

 森永乳業グループは、コーポレートスローガン「かがやく“笑顔”のために」のもと、サステナビリティ中長期計画2030を掲げています。「食と健康」「資源と環境」「人と社会」を軸に活動を行い、7つのマテリアリティ(重要取組課題)ごとにKPIを設定し、課題解決に向けて取り組んでいます。

2023年7月にTNFDへの賛同を表明するともに、賛同企業が自然資本に関してリスク管理と開示の枠組を構築するために設立された“The TNFD Forum”に参画し、このたびの情報開示にいたりました。

当社グループの商品は、乳、コーヒー豆、茶葉など、原材料の多くに自然の恵みである農産物を使用しており、 生態系を守っていくことが重要な社会課題の解決につながると認識しています。2022年3月に発表した「森永乳業グループ 生物多様性ポリシー」のもと、事業活動における自然に及ぼす影響を把握し、自然資本への負荷低減に社内外のステークホルダーと協力して取り組んでまいります。

◆森永乳業グループ 生物多様性ポリシー

<基本理念>

森永乳業グループの商品は乳をはじめ、原材料の多くが自然の恵みである農産物や有用微生物からできています。これらを育んできた自然に感謝するとともに、生態系を守っていくことは、私たちが事業を継続していくために不可欠と考えています。

急速に失われている生物多様性の保全に向けて、私たちの事業が自然に及ぼす影響を把握し、低減に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献します。

<基本方針>

1.世界各地の生物多様性に関するルールを遵守した事業活動を実施します。

2.生物多様性に配慮した持続可能な原材料調達を推進します。

3.生物多様性の保全や持続的利用に寄与する技術の開発・利活用・普及を行います。

4.地域社会をはじめとするステークホルダーと連携を図り、生物多様性に配慮した活動を行います。

5.従業員に向けて環境教育をはじめ、生物多様性の理解促進を実施します。 

森永乳業ウェブサイト ~森永乳業のサステナビリティ~

https://www.morinagamilk.co.jp/sustainability/

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