九州有数規模の国産飼料センターが今月10日より稼働開始

「日本一の高品質で安い、びん牛乳」のために生産者組合との「新しい産直」を目指す試み

一般社団法人グリーンコープ共同体のプレスリリース

グリーンコープTMRセンターは「日本一の高品質で安い、びん牛乳」実現のために開設される、年間15000トン規模の国産飼料をつくるTMRセンターとなります。

「日本一の高品質で安い、びん牛乳」実現のために

ウクライナや中東などの国際情勢の流動化、さらには円安によって、輸入配合飼料はかつてないほど高騰しています。農畜産業振興機構の統計ではトウモロコシ1キロあたりの輸入価格は、10年前の27円から、昨年度は43.3円に高騰しています。農林水産省によりますと、畜産用の飼料の自給率は昨年度で26%にとどまっています。

 

国際情勢や為替に影響されず、将来にわたって安心・安全・高品質な牛乳を安定供給するには、国産の飼料で牛乳を安定供給できる一貫体制の構築が不可欠です。

 

そこでグリーンコープは昨年、下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結しました。この協定に基づき、3者共同で国産飼料の製造から乳牛の飼育、そして牛乳の製造まで一貫して行える体制を構築します。

 

グリーンコープは下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と共同で「1000頭の乳牛と酪農場、年間8000トンの生乳、年間700万本の牛乳、年間2万2000トンの堆肥、195ヘクタールの農地」の規模でカタチにする日本最大級の取り組みです。

 

具体的には「1. 1000頭規模の酪農場」「2. 年間15000トン規模の国産飼料をつくるためのTMRセンター」「3. 年間700万本のびん牛乳工場」を建設します。その第一弾となる取り組みとして、今回の「グリーンコープTMRセンター」の稼働がスタートします。

 

それぞれの経営は3者共同で出資、設立した会社が担います。生産者が酪農場、そして、びん牛乳工場、TMRセンターに出資し、経営にまで携わるのは極めて珍しい事例です。生産と流通が一体となって経営まで担う「新しい産直」を目指しています。

 

グリーンコープTMRセンター概要

住所:大分県日田市大字渡里346番地1

総面積:土地(15,000平方メートル) 建物(2,000平方メートル)

生産量:1日40トン(年間約15,000トン)

 

組織概要

一般社団法人グリーンコープ共同体

福岡市博多区博多駅前一丁目5番1号

代表理事 日高 容子

https://www.greencoop.or.jp/

 

2018年、グリーンコープ生活協同組合連合会や、社会福祉法人グリーンコープ、労働協同組合など、九州(福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島)、近畿(大阪、兵庫、滋賀)、中国(鳥取、岡山、島根、広島、山口)、そして福島の16の生協、各種団体とともに「一般社団法人グリーンコープ共同体」を設立。ひとつのグリーンコープのように持てるものを共有・連帯しながら、それぞれの地域に根ざした生活協同組合として活動してきました。「安心・安全な食べものを子どもたちに食べさせたい」という母親の想いからはじまって、それぞれの地域を豊かにしていくことを目指しています。

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