10月13日(日)決勝大会が開催され、今年も全国No.1が決定しました!
一般社団法人ローカルラボのプレスリリース
一般社団法人 ローカルラボは、地域の課題魚「LOCAL FISH」を活かしたオリジナル商品のアイディアを募集する「LOCAL FISH CAN グランプリ2024」を実施しています。
本年は、全国の高校生から66チームの応募があり、二次審査までを通過した9チームによる決勝大会を10月13日(日)に行い、アイゴを課題魚とした「バリのぬかみそだき」を開発した福岡県立水産高等学校が優勝しました。
本プロジェクトは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる”日本財団「海と日本PROJECT」”の一環として実施しています。
公式サイト:https://localfishcan.com
<決勝大会結果発表>
■最優秀賞(グランプリ)
福岡県立水産高等学校 (福岡県)
課題魚:アイゴ
開発した商品名:バリのぬかみそだき
開発ストーリー:私たちの海では、アイゴやイスズミ、ムラサキウニの増加により磯焼けが深刻化し、名産のイカの漁獲量が減少しています。昔は食用されていたというアイゴに着目し、地元の伝統的な「ぬかみそ炊き」と組み合わせることで、アイゴの新たな魅力を発掘し、地域に根ざした商品として展開したいと考えています。
■優秀賞(準グランプリ)
長崎県立南山高等学校 (長崎県)
課題魚:マツバガイ・アイゴ
開発した商品名:バリうまかよマツ天
開発ストーリー:長崎県は、豊かな漁場と多様な魚種を誇る日本屈指の「魚のまち」です。しかし近年、温暖化の影響により、磯焼けが深刻化し、海の生態系が変化しつつあります。特に冬場、イスズミ、ブダイ、アイゴなどの魚が藻場を荒らし、またワカメの養殖にはアメフラシが大きな食害をもたらしています。そこで、長崎県民に馴染みのある「あげかまぼこ」に、アメフラシとアイゴを活用した新たなブランド商品を開発。磯焼け対策と地域経済の活性化を目指したいと考えています。※アメフラシが不漁のため、今回はマツバガイを使用しました。
■ベストストーリー賞(審査基準:地域の海の課題に対する理解の深さ)
北海道広尾高等学校 (北海道)
課題魚:スジメコンブ
開発した商品名:すじめしの素
開発ストーリー:スジメコンブとは、春から夏にかけて生育する1年生の海藻です。主に北海道の太平洋沿岸に生息しています。食材としては流通しておらず昆布の生育を妨げる存在になっています。美味しさだけなく栄養価にも着目して漁師さんだけでなく、食べた人もHAPPY になる混ぜご飯を開発しました。
■ベストグルメ賞(審査基準:開発した商品の美味しさ・商品性)
荒井学園 新川高等学校 (富山県)
課題魚:ムラサキウニ
開発した商品名:ウニのリエット
開発ストーリー:近年、天然の生け簀と呼ばれる豊富な魚種がいる富山湾も、獲れる魚種・量が変化しています。特に問題となっているのが、ムラサキウニの大量発生です。地域の海では、ムラサキウニが約50 万個生息しており、これは適正数の数倍に当たるといわれています。ムラサキウニは海藻を
食い荒らし、深刻な磯焼けの原因となっています。ムラサキウニを美味しく食べるには多くの
課題がありますが地域のみんなと力を合わせ、ウニのリエットを開発しました。
■ティーンアワード(審査基準:学生等による最多得票)
三重県立相可高等学校 (三重県)
課題魚:ブダイ
開発した商品名:ゴロゴロ タイコンカン!
開発ストーリー:プロの料理人を目指す私たちは、地元で高校生レストラン「サステナブルキッチン まごの店」を運営しています。三重県の食の課題を解決したいという思いで、未利用魚となっているブダイを流通させたいと考えています。たくさんの野菜を使ったブダイのチリコンカンは、多くの栄養が取れ、冷たくても美味しく、災害時でも持っておくと安心できるような商品です。
<決勝大会概要>
日時:2024年10月13日(日)9:00~13:00
実施会場:F studio SHIBUYA( 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷 3-3-5 NBF 渋谷イースト 1F)
出場校:9チーム(9校)が出場 ※決勝大会出場順
島根県立浜田高等学校【島根県】課題魚: ブリ
北海道広尾高等学校【北海道】 課題魚:スジメコンブ
徳島県立小松島西高等学校 【徳島県】 課題魚: ブダイ
三重県立相可高等学校【三重県】 課題魚:ブダイ
福岡県立水産高等学校【福岡県】 課題魚:アイゴ
長崎南山高等学校【長崎県】 課題魚:アイゴ、アメフラシ
立命館守山高等学校【滋賀県】 課題魚:ギンブナ
荒井学園新川高等学校【富山県】 課題魚:ムラサキウニ
おかやま山陽高等学校 【岡山県】 課題魚:クロダイ
審査内容:プレゼンテーション/質疑応答/商品試食
商品化:決勝大会に向けて100個制作
審査員:※敬称略
白央篤司(フードライター)・平坂寛(海洋ライター)・英玲奈(タレント/料理家)・
はるあん(料理家)・西井諒(日本財団)
MC:原千晶(セント・フォース)
備考:決勝大会後には、出場校9チームと審査員による交流会も実施しました。それぞれの地域特有の海の課題について意見交換を実施。有意義な時間となりました。
<LOCAL FISH CAN グランプリ概要>
”高校生が地域と協力しながら美味しさと海の課題を商品に詰め、全国に届けます!”
LOCAL FISH CAN グランプリは全国の高校生が、地域特有の海の課題を持つ様々な”海の生物「LOCAL FISH」”を題材に、オリジナル商品を開発をするアイデアコンテストです。本コンテストは2021年から開催しており、今年で4度目の開催となります。決勝大会まで、高校生たちが地域の海の課題を知り、学び、研究します。優秀な作品は実際に商品化し、地域や全国で販売されます。地域と協力しながら”美味しさ”と”海の課題”をオリジナルの商品に詰め、全国に届けていきます。
<団体概要>
団体名称:一般社団法人 ローカルラボ
WEBページ: https://localfishcan.com/
公式YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/@localfishcan
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。