国内最大ニトリル手袋生産拠点が香川県坂出市に誕生国内消費量6％をカバー【10月25日開所式】

家庭用・産業用手袋の専業メーカーのショーワグローブ株式会社（本社：兵庫県姫路市、代表取締役社長：星野達也）は、香川県知事や坂出市長をお招きし、2024年10月25日に坂出事業所の開所式を開催いたします。

本事業は、ニトリルゴム製使いきり手袋の国内安定供給体制の構築と、感染症対策の強化に貢献することを目指します。令和2年に経済産業省の「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助金」に採択され、また、香川県企業誘致条例に基づく助成措置対象企業にも指定されています。本事業投資額は約150億円（うち補助金55億円）です。

■式典の概要・取材案内

日時　：2024年10月25日（金） 午前10時00分から（受付開始 午前9時30分）

場所　：香川県坂出市番の州町18番7　番の州工業団地内

　　　　ショーワグローブ株式会社 坂出事業所　事務棟

出席者：香川県知事、香川県坂出市長をはじめ本事業関係者様

内容　：式典終了後、囲み取材と事業所見学を予定

※取材をご希望の方は、事前に下記に記載ある広報部までご連絡ください。

■坂出事業所の概要

■国内工場設立の背景：コロナ禍で浮き彫りとなった使いきり手袋の供給分断

現在、ニトリルゴム製使いきり手袋は、その需要の全量を海外からの輸入に依存しており、国内の需給率はほぼゼロです。新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、医療機関や介護施設などにおける衛生管理の重要性が改めて認識される中、マスクとともに手袋の供給不足は深刻な社会課題となりました。

当社は、この状況を打開し、感染症対策に必要な物資の安定供給体制を構築するため、国内でのニトリルゴム製使いきり手袋の生産工場設立を決定し開所の準備を整えました。

■事業所の特長：ニトリルゴム製使いきり手袋製造工程における画期的な無人化を達成　

～不定形物のハンドリング技術で業界の常識を覆す～

本事業所では、生産から梱包、入庫までの工程をほぼ無人化することに成功しました。使いきり手袋のような、柔らかく変形しやすい製品の自動集積・梱包は、製造現場における長年の課題でした。形状が安定しないため、機械によるハンドリングが難しく、どうしても人手に頼らざるを得ない工程でした。しかし、当社は、長年の経験と独自の技術開発により、この難題を克服。不定形な手袋を適切に整え、所定の数量を正確に小箱へ梱包する自動化システムを構築いたしました。これにより、衛生的、人手不足の解消、生産効率の向上の3つを実現しました。環境面では、お客様は国内調達が可能になり、輸入品と比べると大幅に輸送距離が短くなり輸送におけるCO2削減も見込めます。

■今後の展望－「日本の衛生を坂出から守る。」

新型コロナウイルス感染者が初めて報告されてから、わずか数カ月で全世界に広がるとともに日本ではさまざまな商品が不足しました。そして、手袋もそのうちの一つでした。今後も感染症などで海外からの輸入が分断される可能性は十分にあります。その社会課題を解決すべく、坂出事業所の生産体制を整え、日本中の皆さまへ安心と安全をお届けします。