今年も市民参加型のフルマラソン大会「横浜マラソン2024」(主催・横浜マラソン組織委員会)が、10月27日(日)に開催され、全国から集まった約25,000名のランナーが参加しました。
今年も「フルマラソン」「車いすチャレンジ」など、全6種目が行われたが、昨年新設した「ペアリレー」「ファンラン(ファミリー)」は定員を大幅に超える応募があるほどの人気種目となり、幅広い世代が集うこととなりました。
横浜ランドマークタワー前でのスタート式では、横浜マラソン組織委員会・会長の山口宏さんが「『横浜マラソン』に参加いただきありがとうございます。絶好のマラソン日和となりました。どうか楽しんでいただければと思います。『横浜マラソン2024』開会を宣言いたします!」と声高らかに宣言。
主催者代表として、大会組織委員会・名誉会長を務める山中竹春横浜市長が「全国から集まられたランナーの皆さん、スタートが近づいてきました。素晴らしい秋晴れのもとで、横浜の美しい街並みを楽しんで走り切ってください。頑張ってください!」とエールを送りました。
大会組織委員会・名誉顧問の黒岩祐治神奈川県知事は「皆さん、盛り上がっていますか? 盛り上がっていきましょう!」と呼びかけ、「2年前までは私もランナーとして、この『横浜マラソン』を4回走り切りました。『横浜マラソン』はとにかく最高です! 4回走った私が一番よくわかってます! 皆さん、思い切り楽しんでください!」というメッセージでランナーたちを後押ししました。
続いて、応援ゲストの谷原章介さんが「皆さん、おはようございます! 昨日は我らが横浜DeNAベイスターズがソフトバンク相手に熱い戦いを最後まで諦めずに繰り広げてくれました。皆さんも今日の『横浜マラソン』を最後まで諦めずに楽しんでください。頑張ってください!」と、稲村亜美さんが「今、日本シリーズが行われている一番熱い街、横浜で皆さんがマラソンに挑戦されるということで私もとても楽しみですし、ベイスターズと共に、皆さんのマラソンも応援しています。私は皆さんのお見送りと迎え入れをいたしますので、今日は一日頑張ってください!」と元気よく応援メッセージを届けてくれました。
「横浜マラソン」の名物となっているのが「給水パフォーマンス」と「ラッキー給食」。「給水パフォーマンス」は、各給水所で“ランナーを元気づける”をコンセプトに応援パフォーマンスをいろんな団体、グループが披露。ダンス、チアダンス、ハワイアンダンス、サンバダンス、吹奏楽、ゴスペル、ビッグバンドジャズなど、バラエティーに富んだ内容でランナーたちを応援しました。
「ラッキー給食」は、ランナーの方々に楽しみながらゴールを目指してもらうため、地元横浜、神奈川の銘菓やおすすめ食品を用意。どこの給水所で何が食べられるかは当日のお楽しみになっており、“食べられたらラッキー!”と思えるところから「ラッキー給食」と呼ばれています。今年は「ラッキー給食総選挙」が行われ、第1位が「コカ·コーラ」、第2位が「タブレットショコラ」、第3位が「横濱ハーバー『ダブルマロン』」という結果になりました。
応援ゲストもランナーとして参加。モデルとしても活躍されているインフルエンサーの志村さん、俳優の谷原さんが「みなとみらい7km」に参加しました。志村さんは「私は『横浜マラソン』が初めてで、こうやってゆっくりと走らせていただくのも初めてでした。いつもは頑張って走っちゃうので街並みを見る余裕がなかったんですけど、今日は横浜の街並みをゆっくりと見ながら走ることができたり、道路の真ん中を走ったりできたりして、不思議な気持ちであっという間の7kmでした」と完走直後の気持ちを伝え、「最初、スタートラインに立たせていただいたので、最初の100mくらいは猛ダッシュして先頭を走らせてもらったのも気持ちよかったです。そのあとはゆっくり走って、周りのランナーの方たちとお話ししたり、一緒に写真を撮ったりしながら、本当に楽しくホワホワした感じで走りました」と一般のランナーの方とコミュニケーションを取りながら走ったことを報告。「両親とも神奈川の人間なので、小さい頃からよく連れてきてもらっていました。7kmって、普段あまり走ってない方でも挑戦しやすい距離だと思いますので、もっといろんな方に参加してほしいなって思いました」と、『横浜マラソン』の魅力を語ってくれました。
去年に続いて参加した谷原さんは「7kmという距離ですけども達成感がありますね。去年はちょっと肌寒い感じのコンディションで雨も降ったりしたのですが、今年の暑さを考えると去年は快適な環境だったんだなって思いました」と振り返った。そして「去年と比べてタイムが落ちました。去年もひざが痛くなったんですけど、今年は去年よりも1kmぐらい手前で痛くなって、庇いながら走ったんですけど、ゴール手前1kmくらいのところでヘヴィメタルファンの方と『僕もメタル好きです』と話して、“一緒にゴールできるのかな”って思ってたら、その方が『じゃあ行きます!』って行っちゃったんですよ。でも『絶対負けないからな!』ってすぐに追いかけて、最終的に仲良く一緒にゴールしました(笑)」と一般ランナーの方とのエピソードを語ってくれました。さらに「港町横浜を感じられるところが『横浜マラソン』の魅力だと改めて感じました。ゴールでベイブリッジが見えるというのが最高です!」と語りました。
ラミレスさんは去年に続いて「ファンラン(ファミリー)」(2.7km)に参加。今年は長女も加わり、見事ファミリー5人揃って完走。「ちょっと心配もありましたけど完走できてハッピーです! 今年は初めて長女も参加して、5人でやり切りました!」と完走直後の感想を伝え、「今年はいい天気だったので気持ちよく走れましたね」と絶好のコンディションでのファンランに大満足。事前に家族で準備したことがあるのかを聞いてみると、「特にやってないんですけど、今日がプラクティス(練習)になって次に繋がればいいなと思っています」と答え、来年も参加したいですか?という質問には「もちろんです!」とラミレスさんと美保さんが声を揃えて即答し、美保さんは「一番下の子が2歳なので、その子も一緒に走れるようになるまで続けたいと思います」と来年以降の出場も約束。最後に「今日から盛り返してほしいですね」と前日から横浜スタジアムで福岡ソフトバンクホークスと日本シリーズの対戦が始まった横浜DeNAベイスターズにもエールを送って締めくくりました。
「フルマラソン」には、SNS総フォロワー数100万人超えのランナーの三津家貴也さん、元競歩選手でオリンピアンの山﨑勇喜さん、来年「7大陸マラソン」で優勝を目指すウルトラランナーの尾藤朋美さんが参加。完走した直後、三津家さんは「いやぁ、キツかったです! 出し切りました!」と笑顔を見せ、「初めての『横浜マラソン』は楽しかったんですけど、途中失速してしまって、自分としてはちょっと悔しい気持ちもあります。でも、沿道にいた方たちがめちゃめちゃ応援してくださって、自分の背中を押してくれたような気持ちになれたので、ゴール地点に近づいた時には感動してぶわーっと涙が出てきて、最後の1kmくらいはそんな感謝の気持ちでいっぱいでした」とフルマラソンを振り返りました。「横浜マラソン」の特徴として「高速道路を走ることって今までなかったので、正直バンクがきつかったんですけど、参加者の皆さんと『あそこキツイね。頑張ろう!』って絆が深まる感じがあったのですごく良かったです」とコメント。スタート地点から一般ランナーの方たちと「ん〜やってみよう」と盛り上がっていた三津家さんは「みんなで走れて、みんなで盛り上がれるのがランニングの素晴らしさだと思います。同じ目標をもって頑張るというのは陸上競技・ランニングの楽しさでもあると思うので、それをYouTubeで今日のことも発信していくので、より多くの人に伝わって、『マラソンに出てみたいな』とか『マラソン見に行こうかな』という人が増えるようにこれからも活動を頑張りたいと思います」と、自身のスタイルでマラソン、走ることの良さを伝えていきたいと語りました。
競歩で42.195キロを完走した山﨑さんは「すごく楽しい42.195キロで、終わってみればあっという間でしたね。序盤はちょっと暑いなと思ったんですけど、後半は曇ってきたので比較的走りやすいコンディションでしたね」と振り返り、「高速道路もそうなんですけど、横浜の街並みが僕はすごく好きなので、とても気持ちよく歩かせていただきました」と2年続けて歩いてみての『横浜マラソン』の魅力を語ってくれました。また、「他のランナーの方から『競歩すごいな』って声がいっぱいあったのも嬉しかったです。給水ポイントで取れなかった時があったんですけど、他の方から渡してもらったりしたので、そういう助け合いって素晴らしいなというのも感じました」と語ってくれました。
そして、「横浜マラソンTV」の中継をしながら走った尾藤さんは「めちゃくちゃ楽しかったです。いろいろ食べたりしましたし大満喫させていただきました! すごくハートフルな大会だなぁって思いました。景色もキレイですし沿道の方の応援も本当に温かくて、ダンスを踊ってる子たちやチアの子たちと一緒に踊ったりさせてもらったり、すごく楽しみながら走ることができましたね」と、“給水パフォーマンス”も“ラッキー給食”も横浜の街並みもたっぷりと楽しんだと笑顔で語ってくれました。
走ってみて感じた特徴として、「ボランティアさんの数も多いので、お水が取れなくて飲めなかったということも無く、マラソン初心者さんの方も走りやすい大会だと思います。めちゃめちゃパワーをもらいました」と回答。「ラッキー給食の肉まんが食べたかったんですけど食べられなかったので、次回リベンジさせてください!」と来年は“肉まん”と出会えることを期待。最後は、来年出場する「7大陸マラソン」に向けて「南極から始まって7つの大陸を毎日フルマラソンする大会なので、今日の『横浜マラソン』を1日目として、明日から6日間毎日フルマラソンをして練習したいと思っております。世界記録目指して頑張りたいと思います」というメッセージで締めくくりました。
■出走者人数、完走者人数、完走率
■上位入賞者
【フルマラソン リザルト】*ネットタイム
【女子】
第1位 川崎 由理奈 2:49:22
第2位 真柄 碧 2:50:55
第3位 蟻塚 真衣 2:51:46
第4位 中村 瑠花 2:59:07
第5位 合田 なぎさ 3:00:02
第6位 Berthelsen Maiken 3:08:34
第7位 黑沢 一久恵 3:08:45
第8位 魚住 幸 3:12:31
【男子】
第1位 藤原 昂介 2:21:09
第2位 黑田 雄紀 2:25:53
第3位 坂本 智史 2:26:11
第4位 清谷 公紀 2:28:47
第5位 原 賢吾 2:30:46
第6位 原木 康佑 2:30:50
第7位 添田 雅人 2:32:51
第8位 門出 康孝 2:33:10
【みなとみらい 7km リザルト】*ネットタイム
【女子】
第1位 池本 愛 0:24:47
第2位 村元 玲奈 0:25:29
第3位 齊藤 真世 0:27:13
第4位 藤尾 美佳 0:27:36
第5位 川口 明実 0:27:47
第6位 平林 優奈 0:27:54
第7位 村田 佳央瑠 0:28:07
第8位 加藤 永莉 0:28:18
【男子】
第1位 福元 翔輝 0:22:02
第2位 佐藤 忠俊 0:22:14
第3位 宇佐美 亮児 0:22:23
第4位 大崎 秀一 0:22:27
第5位 福井 準 0:22:28
第6位 川⻄ 淳司 0:22:30
第7位 佐久間 紀史 0:22:40
第8位 相沢 悠斗 0:22:41
<大会概要>
■大会名称 横浜マラソン2024
■主催 横浜マラソン組織委員会(横浜市、神奈川県、(公財)横浜市スポーツ協会ほか)
■開催日 2024年10月27日(日)
■種目
*フルマラソン
*ペアリレー
*みなとみらい7kmラン
*車いすチャレンジ
*ファンラン(ファミリー)
*ファンラン(中学生)
■大会応援ゲスト
谷原章介(俳優)
稲村亜美(タレント)
アレックス・ラミレス(元プロ野球選手・元横浜DeNAベイスターズ監督)
山﨑勇喜(元競歩選手・オリンピアン)
三津家貴也(ランニングアドバイザー兼 タレント)
志村美希(モデル・インフルエンサー)
尾藤朋美(ウルトラランナー)
■大会公式サイト https://yokohamamarathon.jp