【イベントレポート】10月は「食品ロス削減月間」。キユーピーグループとニチレイフーズが若手社員主導で食品ロス削減イベントを実施

2024年10月18日(金)開催

キユーピー株式会社のプレスリリース

キユーピーグループのキユーピータマゴ株式会社(本社:東京都調布市、代表取締役社長:扇田 博昭、以下キユーピータマゴ)と株式会社ニチレイフーズ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:竹永 雅彦、以下ニチレイフーズ)は、「食品ロス削減月間」中である、2024年10月18日(金)に食品ロス削減に向けたイベントを行いました。本イベントは製造過程で発生する規格外品など、これまで廃棄となっていた商品を活用し従業員に食べてもらうことで、食品ロス削減の重要性を体感する機会となりました。

食品ロスとは?

まだ食べられるにも関わらず捨てられてしまう食品のことを「食品ロス」といいます。日本の食品ロスの総量は年間472万トン※にもおよび、日本人1人あたり毎日おにぎり約1個分のご飯を捨てているという量に相当します。これらの食品ロスを削減していくためには、事業者も一般家庭も、一人ひとりが意識を持って取り組む必要があります。

※令和4年度推計値:農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html

規格外品(茹卵)
規格外品(パクっとたまごやき)

食品ロスを減らしたい!両社の思いがひとつに

本イベントは食品ロス削減に貢献したいという両社の思いから生まれ、共同で勉強会を実施するなど、準備を進めてきました。その後、鳥インフルエンザの影響もあり、実現が難しくなったこともありましたが、最初の話し合いから2年の歳月を経てようやく実現しました。

今回のイベントは両社でそれぞれ実施し、昼の部として、ニチレイグループ従業員食堂にてブロークン商品、規格外品をそのまま昼食として提供しました。夜の部は、キユーピーグループ従業員食堂にてブロークン商品、端数品、規格外品を活用したアレンジメニューを12品提供しました。

ニチレイグループ従業員食堂での提供品
キユーピーグループ従業員食堂で提供されたアレンジメニューの一例(チキンの菜種焼き風、オムレツの天ぷら、茶巾炒飯など)

若手社員のリードで実現

両社の若手社員が中心となって企画・実施した本イベントは、食品ロス削減に向けた次世代の取り組みとして注目を集めました。キユーピーグループ従業員食堂で開催した夜の部にはニチレイフーズ従業員も参加し、両社の交流が生まれました。参加者は両社で約130名にもなり、参加したキユーピーグループの従業員からは「味はもちろんおいしいので、これが捨てられてしまうのはもったいない!」「実物の規格外品を見て、少しつぶれていたり、欠けていたり、わずかな傷でも廃棄になってしまうことに衝撃を受けた。そもそもの廃棄を減らす方法と活用方法をもっと考えていきたい」といった声が聞かれました。

ニチレイグループ従業員食堂での様子
キユーピーグループ従業員食堂での様子

担当者からのコメント

キユーピータマゴ株式会社 経営企画室 サステナビリティ推進課 加藤健仁郎

今回のイベントでの反応や意見を参考に、社内での定期的な提供や他企業との連携も視野に入れていきたいと思っています。規格外品とはいえ食べられるものなので、良品範囲を広げる、商習慣を変えていくなど、最終的には「販売に繋げる!」という目標に向け、一つひとつ課題を解決して食品ロスの削減を進めていきたいです。また、今回のイベントをきっかけに、業界の垣根も越え、他社と一緒に進められる取り組みがキユーピーグループとして加速していくと嬉しいです。

■キユーピーオフィシャルブログ

「キユーピーグループとニチレイフーズの挑戦。食品ロスをチャンスに! 規格外品で楽しむサステナブルな食の未来」

株式会社ニチレイフーズ ハミダス推進部 佐藤唯

ニチレイフーズとしては、今後も啓発活動として、食品ロスの削減の必要性を従業員に浸透して参りたいと考えております。

社内では、ブロークン商品を食べる企画を2019年からスタートしましたが、今ではフードバンク・こども食堂への提供、端数品(※1)を環境型ふるさと納税(※2)の返礼品とする取り組みを進めるなど、社内だけでなく、社外との取り組みも広がってきています。

今後も啓発活動と、製造現場や物流過程での改善活動の両輪で、食品ロスを減らしていく風土が浸透していくことを期待しています。

※1:「端数品」とは、メーカーの出荷単位(ケース)に満たない端数の正規商品で、品質に問題がないにもかかわらず出荷できない商品を指します。

※2:「環境型ふるさと納税」とは、「環境にやさしい社会の実現に資するふるさと納税」を指し、ニチレイフーズでは、2022年に初めて、宮城県白石市と取り組んでいます。「環境型ふるさと納税」返礼品には、生産の中でどうしても出てしまう「端数品」を詰め合わせています。美味しく召し上がっていただきながら、フードロス削減を通じ「環境にやさしい社会の実現」へ気軽に貢献できます。

食品ロスをチャンスに!

今回のイベントを通じて、従業員一人ひとりが食品ロスの現状と課題を実感し、お互いの新しい視点から創意工夫を知り、日常生活でも意識して行動するきっかけを作ることができました。

キユーピーグループとニチレイフーズは、今後もサプライチェーンにおける食品ロス削減に向けた取り組みを継続していきます。

●キユーピー 食品ロスの削減・有効活用について

https://www.kewpie.com/sustainability/eco/resources/

●ニチレイフーズ サステナビリティの取り組み

https://www.nichireifoods.co.jp/corporate/sustainability/environment.html

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