CHOOZE COFFEE、「カフェインコントロール」実証店舗データを全公開!顧客の約5割が低カフェインを選択。

時間帯によって、カフェイン量を調整するライフスタイルが明らかに。約9割がカフェインコントロールを「今後も続けたい」と回答。

ストーリーライン株式会社のプレスリリース

 東北大学と独自のカフェイン除去プロセスの研究開発を行うディープテックベンチャー、ストーリーライン株式会社(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:岩井順子)は、東京の日本橋で運営している「カフェインコントロール(※1)」をコンセプトとした実証店舗「CHOOZE COFFEE(チューズコーヒー)」の購買データを公開いたします。

 また、実証店舗をご利用いただいたお客様へ「カフェインコントロール体験に関するアンケート」を実施し、162名のお客様から回答を得ました。

(※1)「カフェインコントロール」とは

時間帯・気分・健康状態・コンディションに合わせて、摂取するカフェイン量を調節し、カフェインの作用と上手く・適切に付き合うライフスタイル。

■調査概要

実証店舗の購買データ取得調査

  • 調査実施期間:2022年10月22日~2024年7月31日

  • 調査対象:実証実験「CHOOZE COFFEE(チューズコーヒー)」の来店者

  • サンプル数:19,313件(※調査期間中にコーヒー系ドリンクをご購入いただいた方のみ)

  • 調査方法:公平性を保つため、低カフェインへの誘導は一切禁止にし、注文時の最後にスタッフから「カフェイン量はいかがいたしますか?」と伺う流れで検証しました。

カフェインコントロール体験に関するアンケート

  • 調査実施期間:2023年7月25日〜2023年8月1日

  • 調査対象:「CHOOZE COFFEE(チューズコーヒー)」を利用したことがある10代〜60代の男女

  • 有効回答数:162件

  • 調査方法:インターネット上でのアンケート調査

■調査背景

■手軽にカフェイン摂取ができる一方で、摂取量の調整が課題に。

 一般的に健康な成人のカフェイン摂取量の目安として、1日あたり400mgまでが推奨(※2)されており、これはコーヒー約3〜5杯分に相当します。また、カフェインは適切な量であれば、眠気の解消や、集中力向上に効果がありますが、過剰摂取によって、動悸、頭痛、吐き気など様々な身体症状、そして睡眠障害をもたらすことがあります。

 また、昨今ではコンビニや自動販売機などでエナジードリンクやコーヒー、紅茶など、手軽に様々な種類のカフェイン飲料を入手することが可能となり、忙しい現代人の生活に欠かせない存在となっています。

 一方で、若年層やビジネスパーソンを中心にカフェイン依存が問題視されるケースも増加傾向にあり、健康への影響とともに、カフェインの摂取量の調整が課題となっています。

(※2)引用元URL:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170477.html

■実証店舗「CHOOZE COFFEE」をオープンし、カフェイン量別の購買データを蓄積。

 ストーリーラインは、デカフェ(カフェインレス)コーヒーの潜在ニーズを発見・発掘し、新しいユーザー価値の創出による市場拡大を目指しています。2022年10月より、新コンセプト「カフェインコントロール」の実証店舗としてCHOOZE COFFEEをオープンし、カフェイン量別の購買データの記録とユーザーのニーズを探求してまいりました。

 近年、健康意識の高まりを背景に、カフェインの過剰摂取による健康への影響を懸念している方も増えています。この調査データ及び分析結果を公開することで、多くの方のカフェインに対する意識が高まるとともに、摂取量に問題を抱える方にとって、カフェインコントロールが心身のコンディション調整において、手軽で有効な手段であることを明らかにするべく、公開する運びとなりました。

■調査結果の要約

< 実証店舗の購買データ >

①利用者の約2人に1人が「低カフェイン(※3)」を選択。通常のレギュラーコーヒー(※4)とほぼ同等の割合に。

②「低カフェイン」を選択したユーザーの半数は男性。男女による「低カフェイン」の選択率に偏りなし。

③時間帯別では、夕方(16時から18時)の「低カフェイン」の選択率が最も多い(64.0%)一方で、朝(7時から9時)においても24.0%が「低カフェイン」を選んでいるという結果に。

< カフェインコントロール体験に関するアンケート >

④約7割の人が「カフェインに対する意識が高まった」、約4割以上の人が「カフェインを原因とする体調不良を経験したことがある」と回答。

⑤約9割の人が「カフェインコントロールを今後も続けたい」と回答。「コーヒーを気軽に飲めるようになった」方が3割以上に。

(※3)「カフェイン少なめ(50%)」もしくは「カフェインレス(0%)」を選択した割合
(※4)カフェイン除去していないコーヒー

■調査結果の詳細

①利用者の約2人に1人が「低カフェイン(※3)」を選択。通常のレギュラーコーヒー(※4)とほぼ同等の割合に。

 カフェイン量別の販売データについて、店舗利用者の約2人に1人、44.6%の人が低カフェイン(※4)を選択しており、通常のレギュラーコーヒーとほぼ同等の割合であることがわかりました。また、低カフェインの内訳としては、「カフェイン少なめ(50%)」が24.5%、「カフェインレス(0%)」が20.1%という結果となっています。なお、オプションの提供により、販売員から誘導せずとも利用者は自らカフェイン摂取量を減らす行動を起こしています。

 これらの結果から、カフェイン摂取量の調整には一定のニーズがあることが明らかとなりました。

②「低カフェイン」を選択したユーザーの半数は男性。男女による「低カフェイン」の選択率に偏りなし。

 低カフェイン選択者の男女比率を調査したところ、女性が49.5%、男性が50.5%であることがわかりました。

 一般的に男性はデカフェコーヒーをあまり飲まない印象がありますが、この調査では低カフェインを選択する男女比に偏りがないという結果になりました。

③時間帯別では、夕方(16時から18時)の「低カフェイン」の選択率が最も多い(64.0%)一方で、朝(7時から9時)においても24.0%が「低カフェイン」を選んでいるという結果に。

 時間帯別で選択されるカフェイン量を調査したところ、午後に向けて時間が経つにつれ、低カフェインを選ぶ割合が高まる結果に。具体的には、朝(7時から9時まで)の時間帯に購入した人のうち、24.0%の人が低カフェインを選択していますが、夕方(16時以降)の購入では、半数以上の64.0%に及ぶことが明らかになりました。

 また、低カフェインの時間帯別の内訳では、覚醒効果を求めたり活動的に過ごすであろう午前中の割合が30%を占めることから、一部のユーザーにおいてカフェインフリーのライフスタイルが顕在化している様子が伺えます。

④約7割の人が「カフェインに対する意識が高まった」、約4割以上の人が「カフェインを原因とする体調不良を経験したことがある」と回答。

 「カフェインコントロール体験に関するアンケート」では、25.9%がカフェイン摂取量を「気にするようになった」、また43.2%の人が「少し気にするようになった」という結果となり、全体で69.1%の人のカフェイン摂取に対する意識が高まったことがわかりました。

 また、「Q .カフェインが原因と思われる体調不良や睡眠不足など経験したことがありますか?」という質問に関しては、40.1%の人が「ある」という結果に。さらに、「Q. カフェインコントロールを体験してみての感想」では、10.6%の人が「体調不良の原因がカフェインだとわかった」と回答し、カフェインが自分に与える影響に気づいていなかった人もいると言うことがわかりました。

⑤約9割の人が「カフェインコントロールを今後も続けたい」と回答。「コーヒーを気軽に飲めるようになった」方が3割以上に。

 カフェインコントロールを体験した人の87.2%がこれからも続けたいと回答。体験後の感想では、「コーヒーを気軽に飲めるようになった」(36.6%)が最も多い結果となりました。

 加えて、「健康意識が高まった」(14.6%)、「ぐっすり眠れるようになった」(12.2%)といった感想も多く、利用者がカフェインコントロールにメリットを感じ、ポジティブに受け止めていることがわかりました。

■実証店舗の詳細な購買データについて

プレスリリースに記載の内容は、実証店舗における購買データの一部のみとなっています。より詳細なデータについては、以下を参照ください。

◎CHOOZE Analytics / 実証データ公開

※本調査内容を転載・ご利用いただく場合は、出典元の表記をお願いします。
例:「CHOOZE COFFEEの調査によると」「CHOOZE COFFEE調べ」など

■統括

 今回の調査では、カフェインコントロールという新しい顧客体験を通じて、デカフェ(カフェインレス)コーヒーの潜在ニーズを示唆する結果となりました。約5割の人が低カフェインを選ぶというデータは、国内におけるコーヒー輸入量(※5)の内カフェインレスコーヒーが占める割合(約1%)と比較すると「カフェインレスコーヒーは一部の人しか飲まないという事実」を疑うには十分なデータであると言えます。

 また、低カフェインのうち30%は午前中に選択されていることから、コーヒーに求める効能やライフスタイルが多様化していることも伺えます。

 さらに、約9割の顧客が「今後もカフェインコントロールを続けたい」と回答していることから、多くのユーザーが日常的にカフェインコントロールを習慣化する可能性があることがわかりました。

 CHOOZE COFFEEでは、「カフェインコントロール」という新しいコーヒー習慣をより多くの人に広め、健康管理に役立てていただけるよう精進してまいります。

(※5)引用元URL:https://coffee.ajca.or.jp/pdf/data-yunyu-suii2023.pdf

■関係者コメント

ストーリーライン株式会社 代表取締役 岩井 順子

 これまでの店舗実証により、カフェイン量の選択肢を設けることでユーザーのカフェインに対する意識が高まるとともに、自ら調整行動を起こすことがわかり、行動デザインの重要性を実感しています。また、アンケートの分析から、多くのユーザーが「カフェインコントロール」という新しい顧客体験をポジティブに受け入れ、その効果を実感することでカフェインレス市場拡大の可能性があるという結論に至りました。カフェインコントロールのポテンシャル顧客は男女比に偏りがなく、将来的にはより多くのユーザーが習慣化する可能性があるという仮説が得られ、当社の事業にとって非常に意義のある結果となりました。

ストーリーラインでは「カフェインコントロール」という新しいコーヒー体験を広く世に広め、将来的には、コーヒーを飲む時には当たり前にカフェイン量を選択する世の中になると予測し、多くのユーザーに健康的な毎日をお届けしたいと考えます。

■独自のカフェイン除去技術 「ZEN Craft Decaf Process™」

 当社製法「ZEN Craft Deacf Process™️」は、超臨界CO2流体技術を基礎技術とした人と環境にやさしい独自のカフェイン除去プロセスです。デカフェ技術は水処理法など数種類存在しますが、どの製法においてもカフェイン抽出時にカフェイン以外の有効成分も損失してしまい、味の劣化につながることが大きな課題でした。「ZEN Craft Deacf Process™️」は、水と二酸化炭素のみを使用し、有効成分の保持に注力することで、環境負荷の低減と「安全で美味しい高品質デカフェコーヒー」を実現します。

■コンセプト実証店舗CHOOZE COFFEEの紹介

 ストーリーラインが展開するCHOOZE COFFEE(チューズコーヒー)は、時間帯やその日の体調・予定などに合わせてカフェイン量が選べる、新しいコンセプト「カフェインコントロール」を実証するコーヒースタンドです。CHOOZE COFFEEでは、ブラックコーヒーはもちろん、全てのドリンクメニューにおいて、カフェインの量を選択することができます。

 また、当店舗ではこれまでの顕在顧客(妊婦さんやカフェイン摂取によって健康障害のある方)ではなく、あえてカフェイン摂取に積極的なビジネスパーソンにフォーカスし、日本を代表するビジネス街日本橋に出店しております。カフェインは「Regular」「Half&Half」「Decaf」の3種から選択可能です。

■ストーリーライン株式会社について

 ストーリーライン株式会社は、超臨界CO2流体技術を用いた独自のカフェイン除去プロセス「ZEN Craft Decaf Process™」を、東北大学と共同開発する研究開発型スタートアップです。東北大学内の自社研究室で開発を進め、東京・日本橋の実証店舗CHOOZE COFFEEでは、全ドリンクでカフェイン量を選べるメニューを提供しています。カフェインコントロールの啓蒙や市場開発に取り組み、将来はコーヒー生産国での量産とカフェインレスコーヒー豆のグローバルシェア獲得を目指します。

運営会社名: ストーリーライン株式会社

代 表 者: 代表取締役社長 岩井 順子

設 立: 2018年7月

事業内容 : コーヒーの輸入販売、コーヒーのカフェイン抽出研究開発、カフェイン量が選べるコーヒー『CHOOZE COFFEE』の運営

https://storyline.co.jp

■本件に関する報道関係者からのお問合せ先

ストーリーライン株式会社 広報担当:柳澤

mail:pr@storyline.co.jp

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