ファーメンステーションと亀田製菓が未利用資源 再生・循環パートナーシップによる商品開発。ハッピーターンの規格外品をアップサイクルした発酵エタノール配合「ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ」

株式会社ファーメンステーションのプレスリリース

独自の発酵技術で未利用資源を再生・循環させる社会を構築する研究開発型スタートアップの株式会社ファーメンステーション(本社:東京都、代表取締役:酒井 里奈、以下 ファーメンステーション)と亀田製菓株式会社(本社:新潟県新潟市、代表取締役社長 COO:髙木 政紀、以下 亀田製菓)は、持続可能な社会に向けたサーキュラエコノミー(循環型経済)の実現を目指した未利用資源の再生・循環パートナーシップの取り組みとして、亀田製菓の代表商品『ハッピーターン』の製造過程で生じる規格外品を原料に、発酵アルコール(エタノール)を精製。アップサイクル(※1)エタノールを配合したオリジナルの『ハッピーターンから作った除菌(※2)ウェットティッシュ』を開発いたしました。

本商品は、2024年12月上旬より一部スーパーマーケットの店頭プロモーション等で使用される予定です。

(※1)アップサイクルとは

リユース(再利用)、リサイクル(再循環)と異なり、廃棄物や副産物など、従来、不要と考えられたり有効活用されていないものを、様々なアイデアや手法でさらに価値の高いプロダクトに転換すること。

(※2)本品はふき取った後の菌を減少させるもので、すべての菌を除菌するものではありません。

■共創の取り組みの背景と商品概要

亀田製菓では、環境への負荷を低減する循環型社会の実現のため、米菓の製造工程で発生するフードロスを削減する取り組みを進めるとともに、発生した米菓くずを魚等の飼料としてリサイクルするエコフィード活動やフードバンクへの商品の寄贈を行っています。

2024年5月より、亀田製菓のアップサイクルプロジェクト『Re Kameda』プロジェクトを立ち上げ、米菓の製造過程で発生する副産物を新しい価値のある商品へと生みかえるアップサイクルの取り組みを推進しています。

亀田製菓とファーメンステーションは、食品・飲料の製造過程で出る規格外品・副産物や農産物の規格外品等をアップサイクルする未利用資源の再生・循環パートナーシップの取り組みとして、代表商品『ハッピーターン』の製造過程で発生する副産物を活用した『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』を開発しました。ハッピーターンの生地を窯で焼き上げる際に、焼き上げ不足の生地やラインの焦げが付いた生地がやむを得ず発生しており、これまでは飼料としてリサイクルをしていましたが、このたび新たな価値を持った『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』に生まれ変わりました。

『ハッピーターン』といえば、唯一無二の甘じょっぱい味わいの“ハッピーパウダー”が美味しさの秘訣です。『ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ』は指や口の周りについたパウダーをサッとふき取る際にもぴったりです。

【未利用資源 再生・循環パートナーシップ】

【商品概要】

〈商品名〉

ハッピーターンから作った除菌ウェットティッシュ

〈商品特徴〉

・『ハッピーターン』の規格外品を、発酵、蒸留させて作ったエタノール、チャ葉エキス、グレープフルーツ種子エキスを配合した、99%天然由来(残り1%は除菌成分)のウェットティッシュ

・ 不織布に植物由来の生分解性セルロース素材を採用し、環境に配慮

・無香料で、手指消毒だけでなく様々なシーンでご利用可能

・ 除菌性能テスト済(一般社団法人日本衛生材料工業連合会の制定した、除菌を標榜するウェットワイパー類の基準によるテストを実施)

〈展開予定〉

・2024年12月上旬より、一部スーパーマーケットの店頭プロモーション等で使用予定です。

■ファーメンステーションの未利用資源 再生・循環パートナーシップ

ファーメンステーションは、独自の発酵・蒸留技術でフードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のエタノールやサステナブルな化粧品原料などを開発・製造しています。その中で、食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さなどの様々な未利用資源を再生することで、新たな高付加価値の商品を生み出す事業開発に取り組んでおり、「未利用資源 再生・循環パートナーシップ」として、これまでも、アサヒグループとJR東日本グループが製造するりんごのお酒「シードル」の醸造工程から発生する副産物であるりんごの搾り残渣や、ANAグループが取り扱う流通過程で汚れや傷みなどにより規格外となり販売できないバナナ、象印マホービンが炊飯ジャーの商品開発において炊飯した際の試食で食べきれないごはん、カンロの飴の製造過程で出る規格外の飴等を活用し、それら未利用資源を発酵・蒸留、精製した「エタノール」を用いたアロマ製品や除菌ウェットティッシュなどを製造・販売するパートナーシップに取り組んでいます。

ファーメンステーションでは、今後も未利用資源の再生・循環パートナーシップの取り組みを拡大し、貴重な未利用資源を有する企業(食品・飲料メーカー等)や、そのアップサイクルした原料や商品を展開可能な企業(化粧品・生活雑貨メーカー、小売り等)との連携を推進してまいります。

▼未利用資源 再生・循環パートナーシップの事例紹介ページ

https://fermenstation.co.jp/collabo/

■ファーメンステーションの技術について

昨今、食品ロス/食品製造工程で生じる残さ・余剰農産物などをはじめとした未利用バイオマスの有効活用は、持続可能な未来に向けたグローバルな課題です。

しかし、未利用バイオマスとアップサイクル素材(化粧品・食品原料)それぞれに多種多様なターゲットがあり、これらを結びつける手段は豊富ではありません。

ファーメンステーションは、多様な微生物を駆使した高度な発酵技術を用い、これら未利用バイオマスを高付加価値な機能性バイオ素材へとアップサイクルする革新的な技術を提供しています。

▼技術に関する詳細はこちら

https://fermenstation.co.jp/technology/

株式会社ファーメンステーションについて>

ファーメンステーションは「Fermenting a Renewable Society(発酵で楽しい社会を!)」をパーパスに、未利用資源を再生・循環させる社会の構築を目指すバイオものづくりスタートアップです。独自の未利用バイオマス・微生物データベースと発酵アップサイクル技術を活用し、フードロス/ウェイストおよびその他未利用バイオマス由来のバイオ素材を開発・製造しています。発酵アップサイクル技術の基盤と、開発するアップサイクル原料をもとに、化粧品等の原料製造・販売を行う「原料事業」、パートナー企業と共創し食品・飲料工場の製造過程等で出る副産物・食品残さ等をアップサイクルしたバイオ素材等を開発する「共創事業」等を展開しています。

岩手県奥州市に自社工場を持つことで、開発から製造まで一気通貫で対応可能であり、製造過程で生じる発酵副産物を化粧品原料や地域の鶏や牛の飼料として最大限利用することで、可能な限り廃棄物を少なくする循環型モデルを構築し、地域循環型社会の形成にも取り組んでおります。

また、地域社会、環境、カスタマー、従業員に対して多面的・包括的な利益を生む事業活動を実践する企業を認証する国際的な制度「B Corp 認証」を取得しており、経済産業省から「J-Startup」「J-Startup Impact」に選定されています。

会社名 : 株式会社ファーメンステーション / Fermenstation Co.,Ltd.

代表者 : 代表取締役 酒井 里奈

所在地 : 〒130-0005 東京都墨田区東駒形2丁目20-2

事業内容 : 発酵アップサイクル技術を活用した未利用バイオマス(フードロス等)由来のバイオ素材の研究開発および製造販売、独自技術・ノウハウを活用した事業共創・共同研究開発、アップサイクル原料を活用した化粧品・雑貨OEM/ODM、自社ブランド事業

コーポレートサイト  :https://fermenstation.co.jp/

共創事業       :https://fermenstation.co.jp/collabo/

技術         :https://fermenstation.co.jp/technology/

このニュースに関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。

株式会社ファーメンステーション 渡辺 麻貴

Tel:03-6206-9485 E-mail:info@fermenstation.jp

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