初の東南アジア製造拠点設置により、域内での製品供給能力を強化
ホシザキ株式会社のプレスリリース
総合フードサービス機器メーカーであるホシザキ株式会社（本社：愛知県豊明市、代表取締役社長：小林靖浩）は、本日、ベトナム社会主義共和国（以下、ベトナム）の産業用冷蔵・食品加工設備製造販売会社、ASIA REFRIGERATION INDUSTRY JOINT STOCK COMPANY（アジア・リフリジレーション・インダストリー・ジョイントストックカンパニー、以下、ARICO（アリコ）、本社：ベトナム ホーチミン市）の株式51％を取得する契約を締結しました。
株式取得は、当社連結子会社である、東南アジアの地域統括会社ホシザキ・サウスイーストアジア・ホールディングス（HOSHIZAKI SOUTHEAST ASIA HOLDINGS PTE. LTD.、以下、ホシザキ・サウスイーストアジア）（本社：シンガポール共和国）およびホシザキ・ベトナム（HOSHIZAKI VIETNAM CORPORATION）（本社：ベトナム ホーチミン市）を通じて2025年2月末を予定しています。株式取得後、アリコは当社の連結子会社となります。
アリコ：幅広い産業へコールドチェーン関連設備を提供
アリコは、ベトナム大手の空調・電気設備工事会社、SEAREFICO CORPORATION （以下、シーレフィコ）（本社：ベトナム ホーチミン市）の子会社で、2007年にシーレフィコの産業用冷蔵事業を分離し設立されました。物流、製薬、飲食業、食品加工業など幅広い産業へ、コールドチェーン向けの産業用冷蔵システムなどの設備・ソリューションを提供しています。
ホシザキ：東南アジア初の生産拠点設置で、お客様満足度向上へ
ホシザキは、供給スピード、物流コスト抑制、地政学的リスク回避の観点から、需要地に近い場所での製品生産を推進しています。今後のさらなる成長の核となる海外における売上高および市場シェアの増加を目指し、成長の見込める東南アジアでの商圏拡大に取り組んでいますが、域内での生産拠点の確保が課題となっていました。
連結子会社化の後、ホシザキはアリコへ投資を行い、2026年前半を目途に、アリコのホーチミン市の既存工場内においてホシザキブランドの業務用冷蔵庫の生産を開始する予定です。ホシザキとして初めての東南アジアでの生産拠点となります。
アリコの市場知識・コールドチェーン関連機器製造技術と、ホシザキの業務用冷蔵庫の開発・生産技術の融合により、高品質製品の提供、納期短縮、特注機対応力強化、輸送費の削減を実現します。域内での製品供給能力を強化し、お客様のさらなる満足度向上へ繋げていきます。アリコからの製品出荷はベトナムより開始し、その後東南アジア域内へ広げていきます。
ホシザキは、今回の株式取得により、東南アジアでの製造基盤を強化し、さらなる事業拡大を目指していきます。
■アリコ社概要
-
会社名： ASIA REFRIGERATION INDUSTRY JOINT STOCK COMPANY
-
所在地： ベトナム社会主義共和国ホーチミン市
-
設立年： 2007年
-
事業内容： 産業用冷蔵・食品加工設備製造販売会社
-
代表者： 取締役会長 Le Tan Phuoc（レ・タン・フォック）
社長 Huynh Khoi Binh（フィン・コイ・ビン）
-
資本金： 120,000百万ドン（約7.2億円）
-
売上高： 3071.6億ドン（約1,843百万円） (2023年度）
-
純利益： 21.4億ドン（約12.8百万円）（2023年度）
-
従業員数： 121名（2023年12月末現在）
-
生産拠点数： 1（2024年12月現在）
【ご参考】ホシザキの東南アジア体制について
ホシザキは、シンガポール、インドネシア、タイ、マレーシア、ベトナム、フィリピンの6カ国に販売を主とする現地法人を有しています。2023年7月、域内のシナジー効果の最大化のため、６つの現地法人の地域統括会社として、ホシザキ・サウスイーストアジアを設立しました。同月には、域内のサービス体制強化を目的に、タイに東南アジアサービスセンターを設立し、域内の自社技術者、代理店・修理委託店のサービススタッフ向け研修を行っています。
2024年5月には、フィリピン国内での販路拡大のため、フードサービス機器輸入販売会社である、テクノラックス・イクイップメント・アンド・サプライ・コーポレーション（本社：フィリピン・マニラ市）、および、HKRイクイップメント・コーポレーション（本社：フィリピン・マニラ市）を連結子会社化しています。