2025年「イベリコ感覚を呼び覚ませ!」JAPANプロジェクト

EU共同出資 Awaken Your Ibérico Sense 第1弾イベントを東京で開催

イベリコ豚プロフェッショナル協会のプレスリリース

イベリコ豚インタープロフェッショナル協会は、欧州連合(EU)との共同出資により、イベリコハムの国際プロモーションプロジェクト「AwakenYourIbéricoSense(イベリコ感覚を呼び覚ませ)」を11月都内で活動を開始した。本プロジェクトは、認知拡大・理解促進・文化普及・食体験向上の4軸を目的に、2024年からスタートしたイベリコハムの本質的な価値を日本へ伝えるための国際プロジェクトで、ASICIは日本の飲食業界、教育機関、消費者に対し、イベリコハムの「本物の価値」を伝える取り組みを進めている。

※イベリコ豚インタープロフェッショナル協会

正式名称 ASICI–Asociación Interprofesional del CerdoIbérico 所在地:スペイン

以下「ASICI」と表記

■発信する6つの世界基準のテーマ

ASICIはイベリコハムが持つ文化的、食文化的価値を、以下の6つのテーマを世界基準として発信を

続けている。

①サステナビリティ(Sustainability)

デエサの生態系保全や環境配慮型の生産モデル

②トレーサビリティ(Traceability)

DNA追跡システム「ITACA」による高い透明性

③品質ラベル制度(Quality Labels)

黒・赤・緑・白の4つの公式ラベルによる厳格な分類

④環境とのつながり

牧草地や農場は、農村生活と深く結びついた独自の製品の源。

イベリコ豚は、最高の天然資源と丁寧な飼育管理により、卓越した製品を生み出している。

⑤五感の体験価値(Sensorial Experience)

香り・舌触り・旨味を最大化する切り方・温度・提供方法

⑥多様な食べ方の提案(Consumption Moments)

食卓・外食・アートなど、幅広いライフスタイルへの応用提案

2025年度JAPANプロジェクト第一弾として、東京と大阪で計3回の公式イベントを開催した。

イベリコ豚についての歴史や伝統、美味しく食すための正しいカットや調理の仕方など紹介した。

■MASTERCLASS(マスタークラス)

「本物の技術とイベリコハムが持つ深い文化価値にも触れる」

【東京会場】11月10日(月)〜11月11日(火)

      表参道Bamboo(東京都渋谷区神宮前5丁目8番8号)

(共催)  一般社団法人生ハム協会

(参加者) 業界関係者 39名

【大阪会場】11月17日(月)~11月19日(水)

      学校法人三幸学園辻学園栄養専門学校(大阪府大阪市北区西天満1-3-17)

(参加者) 辻学園栄養専門学校生

【講義パート】 講師 ASICI理事長 ヘスス・ペレス

 ・イベリコ豚の歴史と文化

 ・品質ラベル制度

 ・サステナビリティとデエサ文化

 ・DNAトレーサビリティシステム「ITACA」

 ・熟成、生産工程の基本

【実技パート】 講師 スリマ・エステバン氏

 ・イベリコ豚の原木(骨付き1本丸ごと熟成させたハムの原体)を用いた本格的カット実習

 ・部位ごとの切り方、味の違い

 ・温度や厚みによる香り、食感の変化体験

プロフェッショナル向けマスタークラスは、イベリコハムの国際的なプロモーション活動において、

研修は極めて重要な役割を担っている。シェフ、カッティング職人、食の専門家たちのスキル向上は、戦略的市場における製品ポジショニングに不可欠で、彼らが消費者と直接接する立場にあるため、

イベリコハムの文化的価値、独自性、感覚的魅力を伝える重要な大使としての役割を果たしている。

活動を通じて、製品は新たな料理や食文化の文脈に自然に溶け込み、世界的な存在感を強化している。

この枠組みのもと、日本において理論と実践を組み合わせた複数の専門研修セッションが実施された。参加者はイベリコ産業の分野、製品カテゴリー、トレーサビリティの重要性に関する理解を深めると同時にカット技術と部位の完全活用の技法を磨いた。技術的内容と五感を通じたイベリコハムの味わいの感覚的導入を組み合わせた包括的なアプローチは、専門学校の生徒は特に価値あるものであった。実践的なデモンストレーションと専門家の指導により、参加者はイベリコハムが欧州の食文化の基準となる理由を直接体験した。この取り組みは高い評価を得て、教育と製品知識が適切な評価に不可欠な市場において、イベリコハムの存在感を示す結果となった。

ハムカッティング講座

■Tokyoカレンダー読者向けVIPイベント

「特別な一夜、イベリコハムの魅力を五感で楽しむイベント」

11月10日夜、Tokyoカレンダー読者を招いた特別イベント「イベリコ・センスを呼び覚ませ!」を開催した。会場は「三井ガーデンホテル六本木プレミア」最上階にある「BALCON TOKYO」で、大きな

窓一面に広がる夜景が美しくアーティスティックで洗練された空間を演出した。イベリコハムの歴史、文化、本物の味わいを体験として伝えることを目的に、参加者は、イベリコハムの魅力を存分に楽しむため、プロカッターによる生ハムカット実演や、吉田シェフによるクッキングショー、さらにアートと食の融合を体験する特別な一夜を過ごした。

【開催概要】

(日時) 2025年11月10日(月)19:30〜21:30

(会場) バルコン東京(港区六本木3-15-17三井ガーデンホテル六本木プレミア14F)

(参加者)Tokyoカレンダー読者 31名

1. イベリコハムの魅力を五感で体験

会場でまず目を引いたのは、イベリコハムの原木が堂々と展示されたコーナーだった。来場者は、

その迫力ある原木に圧倒され、イベントの始まりに心を躍らせた。そしてASCIコミュニケーション

ディレクター マルタ・パラル(Marta Parral)は、歓迎挨拶で、日本が同業界にとって戦略的市場として重要であることを強調し「AWAKEN YOUR IBERICO SENSE(イベリコ感覚を呼び覚ませ!)」キャンペーンの起源と目的を説明した。イベリコハムが欧州の食文化に深く根ざし、品質、

食の喜び、世代を超えて受け継がれる職人技を重んじるライフスタイルを体現していることを国際的な消費者に示すことを目的としている。イベリコハムは、この食の哲学を最も高みで体現する存在であり、日本の消費者の心に強く響くものであると伝えた。

イベントでは、イベリコ豚の飼育環境である自然環境、伝統的な生産方法、深みと複雑さを兼ね備えた風味といった、製品の特異な特性についてのプレゼンテーションが行われた。

2. プロカッターによる生ハムカット実演

イベントの目玉は、スペインから招いたハム・コルタドーラ・マエストラ(女性マスターカッター)のスリマ・エステバン(Zulima Esteban)氏によるカッティング実演。

ASICIの熟練職人による生ハムの切り分け実演は、芸術そのもので、彼女の精密で洗練された技法によって、ゲストは切り分けるたびにハムの香りと風味が増す様子を実感した。間近でこの職人技を目撃した感動は、驚きと称賛の声となり、そして、イベリコハムの「マサ」(最もジューシーとされる部位)を使用した5年熟成の逸品も来場者の印象に残った。

3. 吉田能シェフによるライブクッキングショー

日本プロジェクト公式アンバサダー、フレンチレストラン「サーパス」のシェフで、YouTuberとしても活動する吉田能シェフによるライブクッキングセッションを開催。吉田シェフは塩麹を用いることで日本料理とイベリコハムを融合させた料理を披露し、この食材が他の食文化の伝統に敬意と創造性を

もって取り入れられる可能性を示すことができた。

さらに、アンバサダーである、吉田シェフ、彫刻アーティスト野原邦彦氏とフードアーティスト諏訪綾子氏が、イベリコハムの魅力、生産される風景、そしてそれを象徴する地中海の食文化について、それぞれの見解を共有した。彼らの洞察は、この卓越した食材が持つ文化的、美食的な意義について、参加者に深い理解をもたらした。

<日本インタープロジェクト公式アンバサダー>

シェフ 吉田能 氏 白金フレンチ「サーパス」

 日本料理を基軸にしながらも、ジャンルを超えた独創的なアプローチで知られる料理人日本各地の

 食材の魅力を引き出す表現力に定評

彫刻アーティスト 野原邦彦 氏

 木彫技法を駆使した造形作品で知られ、国内外の美術館やギャラリーで高い評価を受ける現代

アーティスト

フードアーティスト 諏訪綾子 氏

 食と感覚をテーマにした映像・インスタレーション作品で注目され、五感に訴える独自表現で

 国際的に活動するアーティスト

■今後の国内スケジュール(2025年〜2026年)

11月~1月 プロフェッショナル向けマスタークラスの継続実施

12月~1月 レストランウィーク(東京・大阪)

2026年1月 スペイン本国視察ツアー(1月25日~1月29日)

ASICIはイベリコハムの文化的価値を日本に広く伝え、より深い理解と体験の場の創出を計画する。

■イベリコ豚インタープロフェッショナル協会とは

Asociacion Interprofesional del Cerdo Iberico(略称 ASICI)

1992年に創設。1999年にスペインの農業・漁業・食料省より「農産食品分野連携団体」

として認められている。非営利の農畜産分野の連携団体で、生産者(養豚農家)と加工/流通業者が

参画している。

■イベリコ豚日本市場規模と展開

イベリコハムは、品質・本物志向・職人技を重視する市場での存在感を高め、世界的にスペインを代表する食文化の使節の一つとなった。時間と伝統、そしてデエサ(牧草地)との深い結びつきによって形作られるその本質は、第三国において顕著な評価を得ており、スペイン産生ハム、肩肉の輸出は着実に伸び続けている。こうした輸出先の中でも日本市場は特に特別な位置を占めており、輸出は目覚ましい進展を見せ、2024年には2,200万ユーロを突破。前年比11.5%増、過去5年間では累計約200%の成長を記録した。

この結果は、洗練され要求水準の高い市場における本製品の確固たる地位を反映しているといえる。

しかし日本の重要性は商業的成果を遥に超えおり、日本文化とイベリコハムを定義する価値観、原産地への敬意、細部へのこだわり、あらゆる工程における時間の重要性、そして絶え間ない卓越性の追求の間には自然な親和性がある。日本の消費者は伝統、調和、誠実さをもって作り上げられた製品を高く評価しているため、イベリコハムのアイデンティティと深く共鳴する資質である。

このため日本は単なる戦略的市場ではなく、美食への姿勢や物事を良く成し遂げる芸術性においても

共通している。イベリコの精神がますます理解され日本人に浸透することを期待している。

「イベリコ・センスを呼び覚ませ!」Awaken your Iberico Sense!

公式サイト(英語・日本語)https://ibericosense.co.uk

Instagram https://www.instagram.com/ibericosense/

イベリコ豚インタープロフェッショナル協会

公式サイト(スペイン語・日本語)https://iberico.com/

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