スタッフ8割が障害者の「県立美術館レストラン」が2025年の取り組みを報告

障害者スタッフ主体のイベントを多数開催・過去最高の売上

KEIPE株式会社のプレスリリース

KEIPE株式会社(本社:山梨県甲府市)が運営する山梨県立美術館ユニバーサルカフェ&レストラン

「COLERE(以下、コレル)」は、2025年の取り組みやサービスの進化、地域の皆様との交流を通じて実現した成果をご報告いたします。

スタッフの8割が障害者であるコレルは、2025年「障害者スタッフ発案・主体のイベント運営」「メニュー刷新」「新しい忘年会文化の提案」などに取り組み、過去最高の売上を達成。今後も障害者支援の枠を越え「障害の有無に関わらず、誰もが働くことができる」社会を体現し続けてまいります。

コレルは、表も裏方も「障害者があたりまえに働く」レストランです

知的障害、身体障害、精神障害などのスタッフ(12名中10名)が中心となり、メニュー開発・ホール調理・マーケティングなど、表も裏方も健常者と障害者のボーダーを引かずにレストランを運営

障害や難病と向き合う方も気軽に入れる空間づくりに取り組んでいます。2024年5月オープン。

2025年の取り組み・変化

①障害者スタッフ主体のイベントを企画・運営

手話カフェの様子

障害者スタッフが講師となり、コーヒー教室・手話カフェ(毎月開催)を継続して開催。

告知、集客、イベント運営、取材対応も障害者スタッフが中心となり進めています。

②お客様からのご要望に応えています

「嚥下食はありますか?」というお客様からのご相談を受け、嚥下食のご提供を開始しました(応相談・個別対応としています)盲導犬、車いす、ヴィーガンの方なども気軽に来れる空間を目指します。


③昨年比2倍、過去最高の売上を達成

2024年の約2倍の売上に届いた月もあり、過去最高売上を3回更新。

1000社以上にわたる外食企業の再建の経験を持つ社員(高次脳機能障害と向き合いながら、KEIPE飲食事業のスーパーバイジングに従事)のアドバイスのもと、現場スタッフも数字を意識すること・目標を達成する喜びを感じることが増えました。

※社員インタビューはこちら

④グランドメニューを刷新

お客様からのご要望が多いスイーツセット、肉料理など10品以上追加。テイクアウト・自分で選べるセットメニューも導入。「お昼の忘年会」という新定番も企画。季節限定メニューも随時企画していきます。

スタッフの声

松本いつき

(左手足が不自由。知的障害と高次脳機能障害。集中力の維持や漢字の読み書きが困難)

もともとパソコン業務をしていましたが、人と話すことが好きだったためホールに挑戦しました。左手足が不自由ですが、右手足でお食事を運び、明るく接客しています。

「お客様対応はやっぱり楽しい」と心から感じられ、声が活きる仕事がしたいんだと夢の再確認ができたと同時に、自信になりました。人の温かさがある職場で働けることが何よりの喜びです。

小西雅仁

(飲食事業部スーパーバイザー/高次脳機能障害、約1年のリハビリを経てKEIPEに入社)

私は数年前、突然の病によって障害を持ちました。医者からは社会復帰は難しいと言われましたが、こうしてKEIPEの「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」というビジョンを体現するコレルで、これまでの経験を活かし、スーパーバイザーとしての役割を全うできています。

障害の有無に関わらず挑戦を支え合う仲間との一体感や、入社後すぐに過去最高売上を達成した楽しさにやりがいを感じています。

※スタッフ対談記事はこちら 

マスメディア実績

Yahoo!ニュース  「山梨県立美術館で、手話を学べる 手話カフェ開催」

Yahoo!ニュース  「山梨県立美術館内レストラン「コレル」、昼の忘年会プラン提供開始」

日本経済新聞  「山梨のゼブラ企業、社会課題に次々挑戦 各地で官民連携の支援広がる」

山梨日日新聞  「手話カフェで身近に 聴覚障害のバリスタが開催」

NHK      「Newsかいドキ」手話カフェ取材

その他、甲府経済新聞、YBSラジオ、共同通信社運営のWEBメディア、福祉系メディアなど多数

代表コメント  KEIPE株式会社代表取締役・赤池侑馬

2025年、コレルは皆様のご愛顧のおかげで、多くの挑戦と成長を遂げることができました。コレルは「障害の有無に関わらずだれもが働ける」ことを体現したい、という想いからスタートしたレストランです。障害の有無に関わらず互いの違いを尊重し合える環境づくりは、地域社会における新たな価値創造の一翼を担うものと確信しています。

障害と向き合いながらも、自らの可能性に蓋をせず「こんなイベントを開催してみたい!集客の声かけに挑戦してみたい」と自ら提案・企画し、お客様に喜ばれるサービスを提供しているスタッフたちは、私たちの誇りです。

引き続き、一人ひとりの個性を強みにチャレンジを続け「障がいを特別なもの

にせず、誰もがそこに居ていい社会」の実現に貢献してまいります。

障害者スタッフ主体の企画

2025年9月開催 手話カフェ
参加者に耳栓をしてもらい「聞こえない世界」を体感しながら美術館の周りを1周お散歩。

「手話カフェ」は、コレルで毎月開催している1Day手話教室です。

聴覚障害のあるホールスタッフ・バリスタ2名が講師となり、スイーツセットを楽しみながら手話の基本を学べます。企画立案も、集客の声かけも、運営も障害者スタッフ主体で実施しています。

COLERE(コレル)概要

名称   :ユニバーサルカフェ&レストラン COLERE(コレル)

住所   :山梨県立美術館内(甲府市貢川1-4-27) 甲府駅からバスで15分

営業時間 :10時~17時(16時半ラストオーダー)

定休日  :月曜。月曜祝日の場合は、月曜営業し火曜休み 他、美術館の休館日に準じます

座席数  :50席(テーブル43席、カウンター7席)

運営事業者:KEIPE株式会社

お客様のお問い合わせ先:055-236-9370

2024年5月オープン。山梨県産食材をふんだんに使った自家製&無添加メニューが多数。

2024年5月オープン時はスタッフが6名(うち障害者スタッフ4名)でしたが、

2025年12月現在は12名(うち障害者スタッフ10名)に成長しました。

コンセプトムービーはこちら

KEIPE株式会社 会社概要 

商号 :KEIPE(ケイプ)株式会社  

代表者:代表取締役 赤池 侑馬  

従業員:約130名      

設立 :2017年10月23日

所在地:KEIPE甲府オフィス/〒400-0031 山梨県甲府市丸の内1丁目15-2 第5丸銀ビル2階

    TEL:055-225-3262 FAX:055-225-3263    

URL :https://keipe.co.jp/

社会課題を『事業開発』で解決するソーシャルベンチャーです

「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」を目指し、障害者と地域の課題解決を目指す事業を展開中。障害者の就労支援事業からスタートし、飲食事業、地域商社事業、資源循環事業、マッチングプラットフォーム事業(物流企業と就労支援事業所のマッチング)など、業界の垣根を越えて「事業づくり」に取り組んでいます。

【本件に関するお問い合わせ先】

KEIPE株式会社  山梨県甲府市丸の内1丁目15-2 第5丸銀ビル 2階A号室

広報担当:田澤 メール:info@keipe.co.jp  TEL:055-225-3262

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