キリンホールディングス株式会社のプレスリリース
キリンホールディングス株式会社(社長COO 南方健志)は、世界各国のビール協会などに対して独自に実施したアンケート調査と最新の海外資料に基づき、計170の世界主要国および各地域における2024年のビール消費量をまとめました。この調査は1975年分から統計を開始しています。
トピックス
■世界のビール総消費量は、約1億9,412万kl(前年比0.5%増)。東京ドーム約157杯分に相当。インド(前年比14.6%増)・ロシア(前年比9.0%増)・タイ(前年比5.8%増)が高い伸長率で全体の消費量をけん引した。
■国別では、中国(前年比3.7%減)が22年連続で1位。日本(前年比2.7%減)は、2023年と同様の11位。
■地域別では、アジア(前年比1.4%減)の構成比が32.6%で、17年連続で1位。
2024年の世界のビール総消費量は、前年より約89万kl(大びん633ml換算で約14億本)増え、約1億9,412万kl(前年比0.5%増、大びん633ml換算で約3,067億本)となりました。東京ドーム約157杯分(東京ドーム1杯は約124万kl)に相当します。
1.国別ビール消費量(表1)
・中国(前年比3.7%減)が2003年から22年連続で1位となりました。
・日本(前年比2.7%減)は2020年まで14年間7位でしたが、2021年8位、2022年10位と順位を落とし2024年は2023年と同様11位となりました。
・南アフリカ(前年比4.5%増)が2023年の10位から7位へと伸長しています。
・インド(前年比14.6%増)が、上位国25位の中で最も大きく前年比を伸ばしました。
2.地域別ビール消費量(表2)
・アジア(前年比1.4%減)が17年連続で1位となりました。
3.国別一人当たりビール消費量(表3)
・チェコ共和国が148.8Lで、1993年から32年連続で1位となりました。
・1位チェコ、2位リトアニア、3位オーストリア、4位アイルランド、5位クロアチアの上位5ヶ国は、昨年から順位変動がありませんでした。
・昨年8位のドイツは10位へと順位を落とし、スロベニアが前年10位から8位へと順位を上げました。
・日本は33.7Lで56位となり、大びん633ml換算で約53.3本(前年-1.2本)と前年減となりました。
キリングループは、自然と人を見つめるものづくりで、「食と健康」の新たなよろこびを広げ、こころ豊かな社会の実現に貢献します。
出典:・各国ビール協会などへのアンケート調査 (当社が実施したもの)
・BarthHaas-Report-2024-2025 (BARTH−HAAS GROUP)
・Beer Market Data Extract 2025 (GlobalData Plc)
※調査期間:2024年1~12月
※2013年度以降、調査データ会社を変更したため、過去レポートと数値が合致しないことがある
※2020年以降の日本の消費量は株式会社醸造産業新聞社の推計による
※日本の消費量については、ビール、発泡酒、発泡酒②の合計
注:・四捨五入のため、数値が必ずしも一致しない場合がある
・前年実績が今年の調査で変更になった国については、変更した数値で前年比を算出している
※前年の世界総消費量も最新の値に変更している(約1億8,793万kl⇒ 1億9,323万klへ変更
(表1) 2024年 国別ビール消費量
【解説】
・世界の総消費量は、約1億9,412万kl。前年比0.5%増となった。
・中国(前年比3.7%減)は22年連続で1位となった. 上位5カ国のうち中国・アメリカを除く3カ国が前年増となり、総消費量の引き上げをけん引した。
・インド(前年比14.6%増)が上位25カ国で前年から最も大きく前年比を伸ばした。
(表2) 2024年 地域別ビール消費量
【解説】
・地域別では、アジアの構成比が32.6%と、17年連続で1位。
・1位のアジア(前年比1.4%減)は、インド(前年比14.6%増)が大きく増加したものの、中国(前年比3.7%減)、日本(前年比2.7%減)などの減少が影響し、前年を下回った。
・2位のヨーロッパ(前年比1.4%増)は、ドイツ(前年比2.2%減)、スペイン(前年比1.3%減)などは減少したものの、ロシア(前年比9.0%増)、イギリス(前年比1.7%増)などが増加となり、前年を上回った。
・3位の中南米(前年比1.6%増)は、ブラジル(前年比1.1%増)、メキシコ(前年比5.4%増)などが増加し、前年を上回った。
・4位の北米(前年比0.5%減)は、アメリカ(前年比0.5%減)が減少し、前年を下回った。
(表3)2024年 国別一人当たりビール消費量
【解説】
・チェコ共和国は32年連続で1位となった。
・上位5ヶ国の順位は変動がなかった。
・前年8位だったドイツは10位へと順位を落とし、前年10位だったスロベニアが8位となった。