【岐阜県飛騨市】 飛騨唯一の乳業メーカーの挑戦!飛騨の牛乳の価値を守り、未来へつなぐ使命を果たしたい「HIDAミルクプロジェクト」

飛騨市では、ふるさと納税型クラウドファンディングを活用し、新たな地場産品を生み出すプロジェクトを開始。地元の牛乳を守り、次世代へつなぐチャレンジ実施中!

岐阜県飛騨市のプレスリリース

岐阜県飛騨市(市長:都竹淳也)では、今年度より魅力的な地場産品(ふるさと納税返礼品)の創出に取り組む事業者への支援として「飛騨市地場産品創出支援事業」を開始しました。

飛騨地域で唯一の乳業メーカー牧成舎(ぼくせいしゃ)は、この制度を活用して、地方の小さな乳業メーカーが生き残るために、牛乳の価値を上げ、酪農を守り続ける挑戦を推進しています。

地元で生まれた牛乳を、地元の子どもたちに、そして次世代に届けたい

私たちは、地方の小さな乳業メーカーが生き残るために、牛乳の価値を上げ、酪農を守り続ける挑戦をしています。業界全体が薄利多売に苦しむ中で、「飛騨から全国へ、美味しい牛乳を届けたい」。

あなたの一口が、飛騨の未来をつくります。

今回のクラウドファンディングでは1億円を目標に寄附を募ります。

■受付期間

2027年3月31日(火)まで

■事業スケジュール(予定)

2027年1月 設備発注

2027年3月 設備導入・工場改修

2027年4月 竣工・稼働開始

■製品コンセプト

商品名(仮):「HIDAミルク ミニ(200ml)」

ターゲット:旅行客・子ども・女性・高齢者など“一口で飲み切れる層”

デザイン:飛騨らしさを前面に、地域PRとギフト性を両立

味わい:牧成舎ならではの鮮度とコクを感じられる、毎日の一杯

■使い道

小容量紙パック充填機の導入 約3,000万円

工場の改修工事 約500万円

パッケージデザイン費 約180万円

付帯設備の整備 約120万円

※注意事項

プロジェクトの実施が困難になった場合、寄附金は飛騨市の「地域振興/観光/まちづくり・防災」に充てさせていただきます。


飛騨の牛乳の価値を守り、未来へつなぐ使命を果たしたい

明治30年創業以来飛騨市で乳業メーカーを営む「牧成舎(ぼくせいしゃ)」は、飛騨の豊かな自然のもとで、乳牛の飼育から乳製品製造に至るまでを一貫して手がけています。

創業から約120年、紆余曲折しながらも続けてきましたが、そんな中、2025年3月に飛騨地区で乳業を営んできた飛騨酪農農業協同組合(「飛騨牛乳」の製造元)が解散を発表しました。

給食やスーパーの売り場から“見慣れた牛乳”が消える衝撃――。

「長年親しんできた飛騨の牛乳がなくなるのは寂しい」

「飛騨産の牛乳を守ってほしい」

地域の方々から、そんな声が数多く寄せられました。

飛騨地域で残された乳業メーカーは、私たち 牧成舎だけ。これまで共に歩んできた仲間の分まで、飛騨の牛乳の価値を守り、未来へつなぐ使命を強く感じています。

牛乳メーカーの現状と課題

飛騨だけではなく岐阜県内でも「牛乳メーカーの減少」が続いています。

岐阜県内の牛乳製造工場は、1986年には19軒あったものが現在はわずか5軒にまで減少しています。

その理由は、動力光熱費は5年前と比較して約420万円増加。人件費は約1.8倍まで増幅。人口減少に伴い、牛乳の消費量は毎年減少傾向。

このように外部環境が大きく変化していても、大手乳業メーカーと渡り歩くために牧成舎ではスーパー向け牛乳1000mlあたりの利益は約5%にとどまり、薄利多売の状況。牛乳の販売だけでは経営の継続が難しいのが現状です。それでも続けていかなければ鮮度のよい牛乳を地元に届けることができなくなり、地元の味、飛騨ブランドが消えてしまう恐れがあります。

「小容量“紙パック”化 × 広域販路」で“飲む機会”を増やす

こういった課題を解決のために、挑むのが「小容量“紙パック牛乳”の開発」です。

これまで牧成舎では、1000ml 紙パック牛乳200ml 瓶入り牛乳を中心に展開してきました。

しかし、瓶は重く流通コストもかかり、広域展開に不向きです。そこで、新たに 200mlの紙パック専用充填ラインを導入することを決意しました。

小容量の紙パックの製造で目指す牛乳の新たな販路

販路拡大効果
学校給食・観光地・駅・空港・百貨店・道の駅・ECサイトなど新規取引が可能に。

導入初年度で 売上約1000万円規模を目指しています。

コスト削減
瓶から紙パックへ切り替えることで、軽量化と省スペース化を実現。

現行比で物流コストは20〜30%削減を見込んでいます。

消費機会の創出
旅行客・子ども・女性・高齢者など、「一度に飲み切れるサイズ」を求める層に対応。

市場調査でも、200ml紙パック牛乳は購買意欲が高い商品群であり、新規顧客層の獲得率は10〜15%増が期待できます。

地域循環モデル 地域への安定的な循環をもたらす

年間約700トンの生乳を処理している牧成舎にとって、安定的な需要の創出は酪農家からの安定買取をさらに強化することにつながります。また今回の小容量紙パック牛乳ではデザインとブランド価値も重視しています。「飛騨らしさ」を打ち出したパッケージで差別化し、価格競争ではなく高付加価値商品として市場展開が可能になると考えています。

飛騨の酪農家と一緒に”地元の味”を守り、牛乳の価値を高めたい

牛乳は、子どもたちの学校給食や家庭の食卓に欠かせない食品です。

しかし今、酪農家の減少や乳業事業者の廃業が進み、「地元で搾った牛乳を地元で飲む」ことすら難しくなりつつあるのです。

牧成舎の牛乳は自社牧場の鮎ノ瀬牧場とカカポ牧場の2社で成り立っています。

これからも私たちは、地域の酪農家と手を取り合い、「地元で生まれた牛乳を、地元の子どもたちに、そして次世代に届けたい」という想いでこのプロジェクトに取り組みます。

さらに、小容量の紙パック牛乳は、毎日の給食で安心して子どもたちが飲めること。観光で訪れた人が「飛騨地域の味」として出会えること。旅行後にお取り寄せして思い出とともに味わえることの「暮らしを支える牛乳」 と 「地域の魅力を伝える牛乳」 を両立させる可能性を秘めていると考えています。

この小さな紙パック牛乳には飛騨地域の未来をつなぐ大きな想いがこもっています。

牧成舎からのメッセージ

牧成舎は、明治30年創業という長い歴史を誇り、飛騨の豊かな自然のもとで、乳牛の飼育から乳製品製造に至るまでを一貫して手がけています。

「おいしく、まじめに、ていねいに」という創業当時からの理念を守り続け、私たちは、地方の小さな乳業メーカーが生き残るために、牛乳の価値を上げ、酪農を守り続ける挑戦をしています。

「飛騨から全国へ、美味しい牛乳を届けたい」

この挑戦を一緒に支えていただけませんか?

あなたの一口が、飛騨の未来をつくります。

ぜひ、応援をよろしくお願いいたします。

ふるさと納税を活用した地場産品の創出

飛騨市は、令和7年度より魅力的な地場産品(ふるさと納税返礼品)の創出に取り組む事業者への支援として「飛騨市地場産品創出支援事業」を開始しました。

この事業は、地域の事業者が挑戦する新商品の開発やブランドづくりを応援するもので、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングを実施します。市内事業者による返礼品開発や生産体制の強化に向けた設備投資等を支援するもので、クラウドファンディング型ふるさと納税で集まった資金を原資に市から支援を行います。

今回は提案された6つの事業から3つの事業が採択され、いずれも飛騨の自然や文化、人の思いを活かした魅力的な内容となっています。

問い合わせ

飛騨市役所 ふるさと応援課

電話 0577‐62‐8904


岐阜県飛騨市

飛騨市は、人口約21,500人の小さな市で、周囲を北アルプスなどの山々に囲まれ、総面積の約94%を森林が占めるなど豊かな自然に恵まれたまちです。また、豊富な自然資源のほか、ユネスコ無形文化遺産である古川祭・起し太鼓、ノーベル物理学賞の受賞に寄与した「スーパーカミオカンデ」を始めとする宇宙物理学研究施設、大ヒットアニメ映画「君の名は。」のモデル地となった田舎町の風景など、多彩で個性豊かな地域資源の宝庫です。

飛騨市公式サイト https://www.city.hida.gifu.jp/

飛騨市ふるさと納税特設サイト https://www.city.hida.gifu.jp/site/furusato-nozei/

PRTIMES飛騨市ページ https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/120394

今、あなたにオススメ