日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社のプレスリリース
日本KFCホールディングスグループの日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社(社長:近藤 正樹、本社:神奈川県横浜市、以下:日本KFC)では、本年4月10日(水)に全国のケンタッキーフライドチキン(以下:KFC)店舗で発売する新商品「パリパリ旨塩チキン」の発売に合わせて、当商品の最大の特徴であるパリパリ衣を食べている時に聴こえる“パリパリという音”(以下:パリパリ音)の効果についての実証実験を行いました。その結果、パリパリ音は、脳の前頭葉の血液量を顕著に増加させ、食欲を増進させることが判明しました。また、パリパリ音満載のWEB動画『パリパリ寿司』篇、『パリパリ食パン』篇を制作し、KFC公式YouTubeチャンネル他で配信します。
実験結果サマリー
パリパリ音は脳の前頭葉に働きかけポジティブな気分をもたらすことにより、食欲を増進させる
すなわち、聴くとお腹がすく音であることが判明!
1. パリパリ音があると前頭葉の血液量は顕著に増加し、唾液量も増す
2. パリパリ音によって、自覚的にも空腹感が強く、食欲が増進し、かつ気分が明るく元気になる
KFC ASMR WEB動画概要
昨今人気のASMR動画をユニークにアレンジ!
お腹が空いてしまうので、KFC店舗が営業していない夜中にご覧いただくことはおススメしておりません。
●作品名 :『パリパリ寿司』篇、『パリパリ食パン』篇 ※画像は『パリパリ寿司』篇のイメージです。
●配信期間:2019年4月10日(水)~5月14日(火) ※変更の場合がございます。
●配信先 :KFC公式YouTubeチャンネル等
●URL : https://youtu.be/GyzhxSfdRFM 『パリパリ寿司』篇 ショートバージョン
https://youtu.be/wTTtAgMMpzo 『パリパリ寿司』篇 ロングバージョン
https://youtu.be/cuEDIYVsKUg『パリパリ食パン』篇
参考資料(実験詳細)
【実験】
目的:パリパリ音が食欲に与える効果を、脳血液量および唾液量の測定とアンケート調査により明らかにする。
<パリパリ旨塩チキンとは>
ケンタッキー独自の「うす衣製法」で調理したパリパリとした衣が最大の特徴のチキンです。鶏肉本来の旨みを最大限に引き出す塩胡椒のシンプルな味付けで、仕上げにひと手間加えてふりかけた黒胡椒がピリッとしたアクセントになっています。この季節にぴったりのさっぱりとした味わいと「オリジナルチキン」とは異なるパリパリ食感で、やみつきになること間違いなしです。
■販売価格:1ピース270円
■発売日:2019年4月10日(水)
■販売店舗:全国のKFC店舗
※一部、販売しない店舗があります。
数量限定のため、なくなり次第販売を終了します。
【実験A】パリパリ音が前頭葉の血液量に与える効果
パリパリ音を聴きながらチキンナゲットを食べた時と、パリパリ音を聴かないで食べた時の前頭葉の血液量を比較しました。
[結果]
パリパリ音を聴きながらチキンナゲットを食べた時は、パリパリ音を聴かないで食べた時と比べて、前頭葉のほとんどの部位で脳血流量は顕著に増加しました。とくに前頭葉の部位の一つであるCH9では、パリパリ音を聴いていない時と比較し、パリパリ音を聴いている時は88%も増加しました(図1、2)。
【実験B】パリパリ音が食欲と情緒に与える効果
「パリパリ旨塩チキン」を食べている動画を5分間見せ、その際にパリパリ音を同時に聴かせた場合と聴かせない場合とで、唾液量の差異を比較することにより、パリパリ音が食欲に与える効果を評価しました。またパリパリ音の有無が情緒に与える効果をアンケート(VAS)で調査しました。(図3、4)。
[結果]
唾液量はパリパリ音がある時は、ない時と比較し、約10%も増加していました。
また、情緒の調査では、14項目中「心地よさ」「元気度」「楽しさ」「ときめき」「頭のスッキリ感」などを含む10項目でパリパリ音がある方が、ポジティブな結果が得られました。中でも、図示した3項目(図4)では統計的に有意の差が見られました。
すなわち、パリパリ音を聴くと空腹感を覚え、食欲が増すばかりでなく、気分が心地よく明るく、そして元気になることがわかりました。
調査実施内容 —————-
測定時期:2019年3月22日および24日
被験者:20歳台の健康な右手利き男女8名(非喫煙者)
被験者条件:実験遂行の2時間前より食事摂取を禁止
測定方法:
【実験A】
1.前頭葉血液量測定
チキンナゲットを3分間摂取している間に、「パリパリ旨塩チキン」のパリパリ音を聴いている場合と聴いていない場合の、前頭葉16部位の血流量を近赤外線スペクトロスコピー(Spectratech OEG-16ME)で計測。パリパリ音ありとなしの計測間には、24時間以上の時間を設けました。
【実験B】
1. 唾液量測定
唾液腺(耳下腺・舌下腺)の近傍の左右計4部位に、コットンロールを含ませ、「パリパリ旨塩チキン」を食べている動画を5分間鑑賞時の唾液量をパリパリ音のある場合とない場合の計2回測定。なお測定間には、24時間以上の時間を設けました。
2. 情緒測定アンケート
VAS(visual analog scale)法による情緒の状態を14項目につき測定。さらに、味覚・食欲に関して
8項目につき測定しました。なおVAS法とは長さ100mmの黒い線(例:左端が「心地よい」、右端が「不快だ」)
を被験者に見せて、現在の情緒がどの程度か線上にチェックをいれてもらい、その位置が0から何mmかを定規で
測り、その値を結果として計算する測定方法です。
<情緒測定アンケート14項目>
①心地よい-不快だ ②リラックスしている-緊張している ③賑やかだ-寂しい ④驚いている-落ち着いている
⑤元気だ-疲れている ⑥食欲がある-ない⑦楽しい-つまらない ⑧嬉しい-悲しい ⑨ドキドキする-ドキドキしない
⑩ときめいている-ときめいていない ⑪お腹がすいている-すいていない ⑫やる気がある-やる気がない ⑬頭がスッキリしている-していない ⑭人と話したい-話したくない
<味覚・食欲に関わるアンケート8項目>
①美味しかった-不味い ②こってり・濃い-あっさり・薄い ③しょっぱい-甘い ④旨みを感じた-感じなかった ⑤サクサクしていた-していなかった⑥香ばしい・いい香りがした-いい香りがしなかった ⑦ジューシーだった-ジューシーではなかった ⑧油っぽかった-油っぽくなかった
■古賀良彦名誉教授コメント
食欲を増進させる感覚というと、味とか匂いとか食感がすぐに思い浮かぶと思います。
しかし、人には視覚や聴覚という非常にメジャーな感覚が備わっており、それらの感覚は食欲にも影響を与えるのではないかと考え、今回は特に聴覚の効果について検討しました。方法として、心理面への影響ばかりでなく、脳機能に与える効果を先端的な技術で測定するとともに、食欲への効果を唾液量の測定という方法で評価しました。
その結果、前頭葉の血液量はパリパリ音があると顕著に増加し、唾液量も増すことがわかりました。またパリパリ音によって、自覚的にも空腹感が強く、食欲が増進し、かつ気分が明るく元気になるという結果も得られました。
この結果から、パリパリ音は前頭葉に働きかけポジティブな気分をもたらすことにより、食欲を増進させるということが推察されます。
今回の実験は、食欲は食べ物を咀嚼する時の音によっても影響を受け、中でも「パリパリ旨塩チキン」を摂取する時のパリパリ音は、前頭葉の機能を活性化させることにより食欲を向上させることを、脳科学そして心理学、さらに生化学的な側面から明らかにしたものです。
■実証実験監修 古賀良彦名誉教授プロフィール
昭和21年東京都世田谷区に生まれる。昭和46年慶應義塾大学医学部卒業。昭和51年に杏林大学医学部精神神経科学教室に入室。平成2年に助教授、同11年に主任教授。現在は、同大学名誉教授。日本催眠学会名誉理事長、日本ブレインヘルス協会理事長、日本薬物脳波学会副理事長、日本臨床神経生理学会名誉会員。専門分野は、食品の味や匂いが脳機能に与える影響の精神生理学的研究。