エム・ピー・ソリューションとカードサービス、決済処理を「クラウド移行」する新サービス『MPAC』を提供

~PIN入力必須化時代の飲食店を救う薄さ10mm専用端末「S-Pitt Air」などの新端末も登場~

株式会社エム・ピー・ソリューションのプレスリリース

 株式会社エム・ピー・ソリューション(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐藤栄治)とカードサービス株式会社(本社:東京都港区、社長:齋藤賢志)は、2025年4月より原則化されたクレジットカード決済時の「暗証番号(PIN)入力必須化」および、従来の決済端末が抱える高コスト・運用の硬直性といった課題を解決するため、新たなクラウド集約型決済サービス『MPAC(エムパック)』および新決済端末「S-Pitt Air(エスピットエアー)」「S-Pitt Mobile(エスピットモバイル)」を発表します。これにより、高級飲食店をはじめとするホスピタリティを重視する店舗のDXと顧客体験の向上を支援してまいります。

 なお、本サービスは、エム・ピー・ソリューションの対面式キャッシュレス決済サービス『KAZAPi(かざっぴ)』としての提供に加え、その他の決済代行事業者、クレジットカード事業者への提供も予定しております。また、本サービスの開発においては、エム・ピー・ソリューションがサービス企画・運営を、カードサービスが専用端末およびアプリケーション等の技術開発・提供を担当しており、両社の強みを活かした協業体制により実現します。

専用端末「S-Pitt Air」
<専用端末「S-Pitt Mobile」>

■開発の背景

2025年4月より、クレジットカード決済時のPIN入力が原則として必須となりました。これに伴い、高級レストランで長年親しまれてきた、テーブルで伝票ホルダーにサインをする「Sign on Paper」という洗練された決済スタイル(PINバイパス※)の維持が困難になるという課題が浮上しています。

※クレジットカード決済時に暗証番号(PINコード)の入力を省略し、サインで本人認証を行う仕組み

エム・ピー・ソリューションが実施した実態調査によると、PIN入力必須化に伴い決済端末の変更や機能追加を行った店舗のうち、57.8%が「端末の見た目や操作性が、お店の雰囲気やサービス水準に合致していない(改善の余地がある)」と回答しており、既存の決済端末に対する満足度が低い層が一定数存在することが明らかになりました。改善を望む点としては、「洗練されたデザイン」「サイズ感、薄型化」などが挙げられました。

 加えて、従来の決済端末は以下の課題を抱えていました。

高額な端末コスト:各端末に決済処理機能一式を搭載するため、1台あたり十数万円のコストが発生し、導入台数が制限される。1店舗1台の場合は、故障すると決済ができない事態が発生する。

システムの複雑化:決済センターでは、店舗に設置された「どの端末」が決済処理を行っているかを常に厳密に識別・管理する必要があり、システムが複雑化。

保守・更新負担:大規模なアプリケーションを端末に搭載するため、更新時に多大な通信料と時間がかかり、管理コストも増大。

 こうした市場の課題を受け、従来の「Sign on Paper」が持っていたスマートな所作や、お客様とのコミュニケーションを阻害しないホスピタリティあふれる決済体験をデジタル環境下でも再現することを目指し、本サービスおよび新端末の開発に至りました。

クラウド集約型決済サービス『MPAC』概要 (特許出願中)

『MPAC(MPS Advanced Cloud)』は、従来端末内で行っていた複雑な決済処理や伝票管理をクラウドサーバー側に移行し、決済端末をWebブラウザ機能のみを持つ「シンクライアント(Thin Client)」化する画期的なソリューションです。これにより、端末の低価格化を実現すると同時に、店舗内のどの端末からでも決済・キャンセル操作が可能となる「端末フリー」な環境を提供します。また、Wi-Fi(インターネット)接続ができない場合でも、内蔵クラウドSIMによるモバイル通信へワンタッチで切り替えるバックアップ機能を搭載し、事業の継続性を高めます。

1.    処理機能のクラウド集約(シンクライアント化)

従来の決済端末は、端末ごとに「伝票管理」「ユーザーインターフェース(UI)制御」「決済セキュリティ処理(カーネル)」のすべてを搭載していました。 『MPAC』では、セキュリティ上必須となる「決済カーネル」のみを端末に残し、複雑な処理やアプリケーション、伝票管理機能などはすべてクラウドサーバー側に移行させます。これにより、端末側はブラウザ機能のみを持つ「シンクライアント」構成となり、低価格化を実現するとともに、特定用途に限らない端末の利用が可能になります。その結果、1店舗で複数台数の端末を導入でき、混雑時の決済待ちや故障時の業務停止リスクを軽減できます。

従来の決済端末の仕組み
クラウド集約型決済サービス『MPAC』の仕組み

2.    「端末フリー」な管理構造

すべてのデータがクラウド上で一元管理されるため、システムは「個別の端末」ではなく「店舗全体」として稼働します。そのため、「端末Aで行った決済を、端末Bで呼び出してキャンセルする」といった操作が可能になり、従来端末ごとで独立して行っていた会計処理の制約が解消されます。これにより、店舗に複数の端末が導入されていても、特定の端末を探す時間や端末の空きを待つ時間などが削減され、業務効率が向上します。また、繁忙期に予備端末を即座に追加したり、故障時に別の端末へ入れ替えたりする際も、クラウド側の設定変更だけですぐに稼働を開始できます。

3.    通信・ネットワーク構造

バックアップ通信(クラウドSIM): 『MPAC』は通常、店内のWi-Fiに接続しますが、Wi-Fiを用意していない場合や通信断絶時には、内蔵されたクラウドSIMによって即座にモバイル通信へ切り替えることができ、決済の機会損失を防ぎます。また、このモバイル通信は、未使用の月には基本料金が発生せず、実際に使用した月のみの費用請求を行います。

決済ネットワーク:クラウドからの接続先として、三菱UFJ銀行が運営する決済ネットワーク「SP-NET」を採用しています。飲食業界で主流となる「1回払い」の決済処理に特化して仕様を最適化することで、高品質な決済環境を維持しながら、導入しやすいコストパフォーマンスを実現しました。

4.    ゼロタッチ・アップデート

アプリケーション本体がクラウドサーバー側にあるため、機能追加や修正に伴うアップデートはサーバー側での対応を中心に行われます。個々の端末更新にかかる多大な通信料と時間を最小限に抑え、管理コストを削減します。

5.    POS連携とペーパレス

POSシステムとのAPI連携により、レジの会計情報を即座に表示させることが可能です。また、ご利用控えや領収書のデジタル発行(メール・SMS送信)機能を備えており、お客様をお待たせしないスマートな決済体験の提供と、消耗品コストを削減する店舗のペーパレス化に貢献します。

■『MPAC』専用新端末「S-Pitt Air」概要

新端末「S-Pitt Air」は、高級レストラン等の「おもてなし」の空間に馴染むように設計された、薄型でスタイリッシュなデザインが最大の特徴です。従来の伝票ホルダーで実現していた「Sign on paper」のような、洗練された所作をデジタルで再現することをコンセプトとしています。ハードウェア製造はXC TECH社(上海)、日本への輸入・保守はカードサービス株式会社が行います。

<「S-Pitt Air」製品仕様>

また、「S-Pitt Air」と合わせて、レシート発行機能が付いた新端末「S-Pitt Mobile」も提供いたします。

<「S-Pitt Mobile」製品仕様>

■提供時期について

・ S-Pitt Airは、2026年夏頃に提供開始予定です。

・ S-Pitt Mobileは、2026年4月以降に提供開始予定です。

■株式会社エム・ピー・ソリューションについて

エム・ピー・ソリューションは、NECグループと各電子マネー会社・クレジットカード会社と協力して提供する、無人機向けキャッシュレス決済サービス『JMMS』や、対面式キャッシュレス決済サービス『KAZAPi(かざっぴ)』などを中心として、決済インフラ導入支援、決済代行業務までを含んだソリューションを提供しています。また、2024年1月からは、自販機を活用したマーケティングサービス『ジハトク』の提供も行っています。今後も、キャッシュレス決済サービスを軸とした取り組みで、安心・便利なユニバーサル社会の実現に貢献します。

■カードサービス株式会社について

カードサービス株式会社は、決済端末・キャッシュレス機器の卸販売やレンタルおよびアプリケーション開発を中心に、キャッシュレス決済インフラの導入支援からシステム開発・保守までを一貫して提供し、クレジットカード、電子マネー、バーコード決済、NFC、生体認証・マイナンバー関連機器など、幅広い製品ラインナップを取り扱い、企業の様々な課題解決に寄与しております。また、入退出システムや受託開発にも対応し、ハード・ソフト両面のソリューション提供を実現します。
カードサービスは、先進の決済・認証技術を軸に、安心・安全かつ効率的な決済体験とシステム運用の最適化に貢献します。

■サービス導入に関する問い合わせ先

お問い合わせフォーム: https://mp-solution.com/contact/ 

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