ASICI「Farm Trip 2026」(2026年2月1日〜7日)実施報告
イベリコ豚プロフェッショナル協会のプレスリリース
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は、2026年2月1日から2月7日まで、日本のジャーナリストおよびメディア関係者を対象とした公式プログラム ASICI「Farm Trip 2026」 を実施しました。本プログラムは、イベリコハムの起源、生産システム、そしてそれを特徴づける価値を現地で直接理解する機会として位置づけられています。
この取り組みは、イベリコハムの理解に加え、アフリカ豚熱(ASF)の状況と、予防・管理・監視の枠組みに関する情報を日本市場へ直接かつ正確に提供し、欧州食品システムの厳格性と信頼性を示すことを重要な目的として実施されました。
■スペイン農業・漁業・食料省での公式会合(MAPA)
本プログラムでは、スペイン農業・漁業・食料省(MAPA)において公式会合が実施され、日本のメディア関係者は同省の担当者および業界代表と面談を行いました。
MAPAからは、マリア・デル・カルメン・ゴンサレス・マルティン氏(国境衛生協定および国境管理担当 副総局長)、アナ・メンドーサ氏(「ヨーロッパ食品」プロモーション担当 副総局長補)、ベアトリス・マルティネス・サモラーノ氏(国際関係およびEU関連事項担当 副総局長補)が出席しました。
また、イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)からは、ラウル・ガルシア氏(会長)およびヘスス・ペレス・アギラル氏(ディレクター)が出席しました。
会合では、ASF発生に伴う衛生危機および、日本市場におけるヨーロッパ豚肉の一時的な市場閉鎖が主要議題となりました。MAPAは、日本がヨーロッパ豚産業にとって戦略的パートナーであり、過去10年間で肉類輸出が倍増したこと、さらに農産食品輸出全体の中でも重要な市場であることを強調しました。また、日本市場再開に向けた制度的取り組みが継続していること、ならびに地域主義(リージョナライゼーション)原則の受け入れに向けた協議が進展していることが説明されました。
そして、ASFが豚に影響を及ぼす疾病である一方、人には感染しないことが明確に説明されました。感染は限定区域に留まり、直ちに管理プロトコルが発動されました。影響区域は半径20kmとされ、その内側に6kmの高リスク区域と20kmまでの管理区域が設定されました。両区域では家畜移動制限、入域管理、定期検査を実施、現時点で陰性結果が確認されています。MAPAではさらに全国規模の恒常的監視プログラムが運用されており、農場・加工施設・産業施設における検査と継続的監視が実施されています。
■地域主義原則と輸出再開への取り組み
さらに同会では、国際基準に基づく地域主義原則についても説明が行われました。この原則により、感染区域外の領域は清浄地域として扱われ、商流の継続が可能となります。
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は、日本における地域主義原則の理解促進に取り組む姿勢を示し、欧州食品システムの信頼性と衛生保証を示すため、情報提供を重視したプロモーション戦略へ転換する方針を明確にしました。
MAPAはまた、ASF発生直後から輸出証明書の自主停止を実施し、その後、各国の対応に応じて段階的な再開を進めていることを説明しました。このプロセスは透明性を基盤とし、貿易相手国への継続的な情報提供と即時通知により進められています。
■生産現場・文化・ガストロノミー訪問
本プログラムでは、イベリコハムの生産体制に対する理解を深めるとともに、同製品が地域文化や社会生活の中で果たしている役割を把握することを目的として実施されました。
デエサにおける畜産現場および加工施設の訪問。生産システムの各段階とそれを支える管理体制について確認。さらに制度的説明に加え、イベリコ産業のバリューチェーンに関連する技術的訪問が4日間にわたり実施されました。滞在期間中には、ガストロノミーおよび文化的側面に関する視察も行われ、国の南西部の都市における伝統、食文化、生活との結びつきの中で、イベリコハムが果たしている役割が共有されました。
■世界プロモーションプログラム
この取り組みは、世界プロモーションプログラムで「Awaken Your Ibérico Sense(イベリコ・センスを呼び覚ませ!)」 の一環として実施されました。同プログラムは3年間の計画で進められており、ASF発生を受けて戦略が再調整され、現在は業界の評判維持を目的とした情報提供活動が優先されています。
ASICI「Farm Trip 2026」は、日本市場におけるイベリコハムの国際的ポジショニング戦略の一環として実施され、透明性、直接理解、正確な情報提供を基盤として、製品および産業の評判強化を目指します。
■今後の展開「FOODEX JAPANへの出展」
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)は、2026年3月10日から13日に開催される FOODEX JAPAN に参加します。出展は業界代表団を伴う公式ミッションとして実施され、政府関係者、メディア、主要事業者との会合を通じ、日本市場におけるイベリコ産業の評判を強化し、生産モデルの信頼性および高い衛生管理基準に対する確信を伝えることを目的としています。
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会(ASICI)とは
Asociación Interprofesional del Cerdo Ibérico(略称 ASICI) は1992年に創設され、1999年にスペインの農業・漁業・食料省より「農産食品分野連携団体」として認められています。
ASICIは非営利の農畜産分野の連携団体で、生産者(養豚農家)と加工/流通業者が参画しています。
<参考情報>
イベリコ・センスを呼び覚ませ!
公式サイト https://ibericosense.jp/
イベリコ豚インタープロフェッショナル協会
公式サイト https://iberico.com/