―環境負荷低減・労働時間削減・安定輸送を実現した物流モデルが評価―
カゴメ株式会社のプレスリリース
カゴメ株式会社(代表取締役社長:奥谷晴信、本社:愛知県名古屋市、以下カゴメ)は、この度、F-LINE株式会社(社長:坂本 次郎、本社:東京都中央区、以下F-LINE社)とともに、海上輸送へのモーダルシフトを通じて環境負荷低減と物流の持続性向上を実現したことが評価され、国土交通省海事局による令和7年度「エコシップ・モーダルシフト事業 優良事業者」に選定され、海事局長より表彰を受けました。
国土交通省は、荷主企業と物流事業者が一体となって環境負荷の少ない海上貨物輸送へ移行することを促進しており、その取り組みが特に積極的な企業には「エコシップマーク」の使用を認めています。また、エコシップマーク認定事業者の中から、海上輸送へのモーダルシフトに大きく貢献した荷主・物流事業者を「優良事業者」として表彰しています。令和7年度は、優良事業者として24件・46社が選出され、当社の那須工場からの輸送の取り組みが認定されました。
カゴメは、F―LINE社と連携し、栃木県の那須工場で製造した野菜飲料の西日本への輸送を、千葉港を経由しRO—RO船を活用した海上輸送へのモーダルシフトを推進してきました。従来、長距離トラック輸送が中心だった東日本から西日本への幹線輸送を海上輸送へ段階的にシフトすることで、輸送負荷の大幅な削減と、安定した供給体制の強化を実現しました。これらの実績が、国土交通省が評価する「環境負荷低減」「2024年問題への対応」「輸送安定性強化」という社会的要請に合致し、受賞につながりました。
※RO—RO船:トラックなどが直接乗り込んで貨物を運搬できる船舶のことです。トレーラーは乗船後、貨物を積んだシャーシ(貨物を積んだ台車部分)を船に載せ、シャーシを切り離して下船。RO—RO船がシャーシ=貨物を輸送し、到着後は再びトラクタがシャーシを連結させて下船し、トラック貨物を輸送します。
■カゴメが取り組む海上輸送モーダルシフト
カゴメは、物流における環境負荷の低減や、トラックドライバー不足の解決を重要な経営課題と捉え、社内外との連携を通じて効率的で安定的な物流体制の構築に取り組んできました。将来の供給リスク低減と環境負荷低減の観点から、輸送手段を複線化し、鉄道や海上輸送を活用したモーダルシフトを推進しています。
北関東の工場からアクセスの良い千葉港を起点に、関西・九州・北海道方面といった500km以上の区間でRO—RO船を利用し、野菜飲料や業務用商品の輸送を行うなど、持続可能な物流の実現に向けた取り組みを進めています。
<参考>
■持続可能な物流体制の構築について
食品物流が抱える課題はトラックドライバー不足に代表される慢性的な物流従事者の不足、燃料価格の上昇、CO2 をはじめとする環境保全への対応等、多岐にわたります。カゴメは持続可能な物流を実現するために、それらの課題解決に向けて、社内外と積極的に連携しています。
(1) 持続可能な食品物流を目指す「F-LINE」の活動
食品メーカー6社(※1)は、効率的で安定した物流力の確保と食品業界全体の物流インフラの社会的・
経済的合理性を追求するため、理念を共有する食品メーカーが参画できる“食品企業物流プラットフォーム(F-LINE)の構築に合意しました。6社による協議体 (F-LINEプロジェクト)では、共同物流会社F-LINE株式会社(※2)とともに、食品企業の物流プラットフォームの高次化を目指し、共同配送の推進や中・長距離幹線輸送ルートの再構築、物流の整流化・各種標準化(伝票電子化、外装サイズ等)の実現を目指しています。
※1:味の素、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ、Mizkan、カゴメ
※2:2019年4月、食品メーカー5社(味の素、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、カゴメ)が設立した共同物流会社。
取組み事例 北海道地区の共同配送を再構築
北海道は、消費地が広範囲にわたり分散しており、配送距離が
長いことから、他の地区以上に物流効率化が求められ、2016年
から共同配送を行っています。2023年10月にはさらなる改善を目指し、2ヶ所あった物流センターを1ヶ所に集約。配送車両1台当たりの積載効率が高まり、配送件数を減らすことができています。これにより温室効果ガス排出量も削減でき、環境負荷も低減できます。
(2) 選ばれる荷主への取組み
取組み事例① 工場に来場されるドライバーの皆様へのアンケート実施
年に1回、毎年3月15日を在庫の日と意味付け、カゴメの工場(※)に来場されるドライバーの皆
様に感謝をお伝えする機会を設けています。その際、現場での問題点や課題を把握するために、
トラックドライバーの皆様にはアンケート調査に協力を頂き、改善活動に努めています。
※ 那須工場、茨城工場、富士見工場、小坂井工場、上野工場
取組み事例② アンケートや現場でのヒアリングを基にした改善活動
発荷主・着荷主となる工場として、場内でのトラックの拘束時間を短くするための取り組みを推進
しています。例えば、トマトケチャップ等を生産している小坂井工場では、主力商品である「トマトケ
チャップ500g」を入れる外箱の仕様を見直し、パレット(荷物をまとめて載せる板)を積む段数を変
更しました。これによりトラックへの積み込み時と到着時に段数変更をする作業が解消され、作業
時間が短くなったことで、ドライバーの拘束時間の短縮化につながりました。