夏川草介の本屋大賞ノミネート作が、豊臣秀吉ゆかりの餅菓子屋・長五郎餅本舗とコラボ! 雄町哲郎シリーズの特製掛け紙付き長五郎餅を販売開始。

2026年3月22日(日)より

株式会社水鈴社のプレスリリース

 現役の医師として、臨床の現場で命と向き合い続けている夏川草介さんが、京都の町を舞台に、地域病院で働く医師・雄町哲郎を通し、人の生と死について、幸せの在り方について描く、雄町哲郎シリーズ。第1作の『スピノザの診察室』は、2024年本屋大賞第4位、第12回京都本大賞を獲得し実写映画化も決定、そして第2作の『エピクロスの処方箋』も、2026年本屋大賞にノミネートされ、話題を集めています。

 この物語に豊かな彩りを添えるのが、数々のお菓子。大の甘党である哲郎が、忙しい日常の合間に口にする菓子は、すべて京都に実在する老舗和菓子屋・餅菓子屋の銘菓で、「お菓子がとても美味しそうで、無性に食べたくなる。甘党の人にはとても危険な小説」「この本に出てくる銘菓たちが気になってしかたがありません!」と読者からも反響を呼んでいます。

 哲郎が、「死ぬまでに絶対食べておくべきうまいもの」の一つとして愛しているのが、長五郎餅。天正15(1587)年に豊臣秀吉が開いた北野大茶会で用いられたという、400年以上も続く由緒正しき名品です。

 ピンポン球ほどのその菓子は。北野天満宮の名物のひとつで、雪のように白い餅皮と甘みを控えた漉し餡が絶品である。厳選された自然素材を使用し、ふわりと溶けていくような触感の餅皮と、雑味のない透き通った甘みの餡の組み合わせが希有な逸品だ
                             (『スピノザの診察室』より)

 このたび、この長五郎餅の製造・販売を手掛ける長五郎餅本舗(京都市上京区)とのコラボレーションが実現し、本シリーズの特製掛け紙を巻いた長五郎餅を、2026年3月22日(日)より販売します。

雄町哲郎シリーズ特製掛け紙

 特製掛け紙には、『スピノザの診察室』『エピクロスの処方箋』のカバーに描かれたイラストを用い、哲郎が長五郎餅について語る台詞が添えられています。長五郎餅本舗の本店、北野天満宮境内茶店、京都駅京老舗の味「舞妓」店にて販売する6個入りの箱に巻かれます。

長五郎餅本舗第21代店主 藤田典生さんメッセージ

 このたびのコラボレーションについて、長五郎餅本舗第21代店主の藤田典生さんより、メッセージをいただきました。

 北野大茶会の折、豊臣秀吉公に献上され、「長五郎餅」と名を賜ったこの餅。四百三十余年の時を越え、私は創業の地で、ただひたすらに、この味を守ることだけを胸に、長五郎餅と向き合ってまいりました。

 時代が移ろい、人の暮らしが変わっても、変えてはならないものがある。それは、餅の味だけではなく、お客様を想う心だと考えます。

 このたび、そんな私が大切にしてきた長五郎餅を小説の一節として取り上げていただきました。身に余るお言葉を頂戴し、ただただ、感謝しかありません。

 物語の中で、主人公が患者さん一人ひとりにひたむきに向き合う姿に触れたとき、私は自分自身の姿を見た思いがしました。派手さはなくとも、目の前の一人を大切にすること。それだけを信じ、続けてきた年月が、胸の奥で静かに報われた瞬間でした。

 二十一代目として家業を継ぎ、迷いながらも歩みを止めずにきたこの道でしたがこの小説は、「その道でよかったのだ」と、そっと背中を押してくれたように感じています。

 この深い感謝と敬意を、ほんのわずかでも作者にお伝えしたい。そして、作品への応援の心を形にしたい。その思いから、本の表紙を模した掛け紙を誂えました。

 小説に励まされ、お客様に支えられ、これからもただひたすらに、この味と、この心を、子へ、孫へ、そしてその先へと、永く受け継いで行きたいと思います。

夏川草介さんメッセージ

 また、ご自身も長五郎餅のファンである夏川さんより、この銘菓に魅了される理由についてメッセージをいただきました。

 長五郎餅について、ひとつだけ大切なことをお伝えしたい。スピノザやエピクロスの話ではない。私がどれほどこの餅菓子を愛しているかという事実も、ここでは些事に過ぎない。

 大事なことは、この逸品は、一旦購入したらできるだけ早く食べて頂きたいということである。

 賞味期限は数日との記載だが、一日どころか半日置くだけで餅皮はかすかに固くなる。固くなっても、秋空のごとく澄んだ漉餡の甘味は微塵も揺るがないが、春の雪のごとくふっと解けていく柔らかな食感はわずかに変わる。変わってなお美味であるのが長五郎餅の長五郎餅たる所以だが、それでも変わらぬに越したことはない。

 長々と書いたが要するに、私が伝えたいことはひとつである。「ご賞味はお早めに」。

                                       

 特製掛け紙付きの長五郎餅の販売は、2026年12月末までの予定です。ぜひともこの機会に京都を訪れ、物語の舞台と銘菓の味わいを体験してください。

長五郎餅本舗について

長五郎餅本舗本店 店内

天正15(1587)年に豊臣秀吉が開いた北野大茶会に初代河内屋長五郎が餡入りの餅を献上したところ、秀吉に気に入られ、以降400年以上変わらぬ味を守り続ける長五郎餅をはじめ、季節を目と舌で味わう銘菓を取り揃える、京都を代表する餅菓子屋の老舗。

・住所:本店 京都市上京区一条七本松西

    北野天満宮境内茶店 京都市上京区馬喰町 北野天満宮 境内 ※北野天満宮工事にともない2026年9月頃まで休業中

    京都駅京老舗の味「舞妓」店 JR京都駅 新幹線コンコース内

・公式サイト:https://chogoromochi.co.jp/

書籍情報

・書名:スピノザの診察室
・著者名:夏川草介

・発行元:水鈴社 ・発売元:文藝春秋
・刊行日:2023年10月27日
・定価:1,870円(本体価格+税10%)

・ISBN:9784164010068
・頁数:288頁
・体裁:四六判上製  
・装丁:名久井直子
・装画:五十嵐大介
・電子書籍:同日発売 ※実際の配信有無や価格などは電子書籍ストアにより異なります。詳しくは、各ストアにてご確認ください
・特設サイト:https://natsukawa-suirinsha.jp/spinoza/

・書名:エピクロスの処方箋
・著者名:夏川草介

・発行/発売元:水鈴社
・発売日:2025年9月29日  
・定価:1,980円(本体価格+税10%)
・ISBN:9784910576053
・体裁:四六判上製  
・頁数:360頁

・装丁:名久井直子

・装画:五十嵐大介  
・電子書籍:同日発売 ※実際の配信有無や価格などは電子書籍ストアにより異なります。詳しくは、各ストアにてご確認ください
・特設サイト:https://natsukawa-suirinsha.jp/

著者プロフィール

夏川草介(なつかわ・そうすけ)

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書は2010年本屋大賞第2位となり映画化された。他の著書に、世界40か国以上で翻訳された『本を守ろうとする猫の話』、『始まりの木』、コロナ禍の最前線に立つ現役医師である著者が自らの経験をもとに綴り大きな話題となったドキュメント小説『臨床の砦』、2024年本屋大賞第4位、第12回京都本大賞を獲得した『スピノザの診察室』など。

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