ヴェルト、インサイトリードと因果推論AIで外食DXを加速

店長の「なんとなく」を「確信」に変える科学的PDCA支援システムをコーザルAIアシスタントで開発

株式会社ヴェルトのプレスリリース

株式会社ヴェルト(本社:東京都渋谷区、代表取締役 CEO:野々上 仁、以下ヴェルト)は、株式会社インサイトリード(本社:愛知県春日井市、代表取締役社長:梶田 典宏、以下インサイトリード)と連携し、当社のコーザルAI(因果推論AI)プラットフォーム「xCausal™(クロス・コーザル)」の新機能であるコーザルAIアシスタントを活用して、飲食店店長向けの科学的PDCA支援システムの開発を開始しました。本協業では、店長が店舗運営に関する疑問をAIに相談できる対話型チャットインターフェースを採用し、AIが売上や利益に影響する要因を分析したうえで、最適な改善施策を提示する店舗運営支援システムの構築を目指します。

コーザルAIアシスタントは、因果推論AI とAIエージェントの長所を統合し、専門人材の知見や意思決定プロセスをAIとして再現する革新的なソリューションです。これにより、飲食店の現場で長年蓄積されてきた経験や勘を、データに基づく再現可能な意思決定へと進化させ、店舗運営のPDCAサイクルの高度化を支援します。本取り組みによりインサイトリードは、因果推論AIを活用して店舗運営の意思決定を高度化する新しい外食DXモデルを展開し、2032年までに2,000店舗への導入を目標としています。

株式会社インサイトリードが株式会社ヴェルトの因果推論AIで外食DXを加速

■背景:外食産業の生産性課題とデータ活用の遅れ
外食業界では、労働人口の減少と人手不足の深刻化が大きな課題となっています。特に外食産業の労働生産性は、全産業平均と比較して約3分の1の水準にとどまっていると指摘されており、賃金水準の低下や人材確保の困難さが、廃業や倒産リスクを高める要因になるとされています。(出典:農林水産省など)一方で、多くの飲食店では売上や食材コスト、労働コストといった情報は把握されているものの、日々の店舗運営で蓄積されるKPIや日報データが経営判断に十分活用されているとは言い難い状況があります。その結果、なぜ成果が出たのか分からない、成功した施策を再現できない、スタッフに改善の理由を説明できないといった問題が生じています。

■店長の経験を科学的PDCAへ進化させる
インサイトリードはこうした課題を背景に「店長の経験を科学的PDCAへ進化させる店舗運営支援システム」の構築を構想していました。その実現にあたり、店舗データと現場知見を結びつけ、施策の効果を構造的に分析できる因果推論AIと自然言語処理技術に着目し、この領域で最適なパートナーを探していました。その結果、因果推論AIプラットフォーム「xCausal™」およびコーザルAIアシスタントを提供するヴェルトの技術が構想と合致したことから、今回の協業に至りました。

■対話型チャットで経営相談、AIが施策を提案
本システムでは店長がAIと対話しながら店舗経営の課題を相談することができます。例えば「スタッフ人数を変更すると回転率や売上・利益はどう変わるか」といった質問です。コーザルAIアシスタントは店舗データや業界知識をもとに要因を分析し、原因と結果の関係を推論したうえで具体的な施策効果とその根拠を提示します。

■因果メカニズムを店舗運営の仕組みに
一般的なデータ分析では売上と要因の相関関係は把握できますが、何を変えると結果がどう変わるのかを判断することは容易ではありません。コーザルAI(因果推論AI)は原因と結果の関係を因果モデルとして整理し、施策の効果や条件による違いをシミュレーションすることが可能です。本取り組みでは、因果関係を理解するだけでなく、因果メカニズムを店舗運営のインテリジェントエンジンとして組み込むアプローチを採用します。

高度人材の知や組織知をAI化して発展活用するコーザルAI(因果AI)アシスタント

■協業の背景

本取り組みは、外食産業の生産性向上を目的とした外食DXの推進と、オープンイノベーションを背景に生まれました。インサイトリードは、STATION Ai株式会社(本社:名古屋市昭和区、代表取締役社長 兼 CEO:佐橋 宏隆)が運営する国内最大級のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」に参画しており、外食産業のデータ活用やAI活用による課題解決に向けてスタートアップ企業との協業を模索していました。その中で、ヴェルトのコーザルAIアシスタントが飲食店の意思決定を高度化するAI基盤としてインサイトリードの構想と合致したことから今回の連携が実現しました。

■各社代表コメント

株式会社インサイトリード

代表取締役社長 梶田 典宏

株式会社ヴェルトとの協業により、外食DXの新たな一歩を踏み出せることを大変嬉しく思います。これまでインサイトリードは、需要予測やAIペアリングなど、データを活用した外食DX支援に取り組んできました。しかし、物価高や人手不足で経営環境が厳しさを増す中、現場のデータが店舗運営に十分活かされず、売上などの結果の数字は把握できても、「なぜうまくいったかわからない」「再現できない」「スタッフに根拠を示せない」という課題が残っています。その解決に必要なのが、相関ではなく因果関係を捉える技術です。ヴェルトのコーザルAIアシスタントは、データと現場の声を組み合わせ、店長の「なんとなく」を「確信」に変える大きな可能性を持つ技術だと感じています。本協業を通じて科学的PDCAを飲食店の現場に届け、外食店の労働生産性向上と働く人たちの豊かさ向上に貢献していきます。

株式会社ヴェルト

代表取締役CEO 野々上 仁

今回、人手不足と生産性課題を抱える外食産業を、科学的PDCAと信頼できるAIによって革新するというインサイトリード社の社会的意義のある新構想に加わることができ、大変光栄に思います。ヴェルトが提供するコーザルAIアシスタントは、因果関係を推論するツールにとどまらず、その因果メカニズムを核として、データや現場からのフィードバックを取り込みながら進化していく、まさに「知のエンジン」です。インサイトリード社がこれまで培ってきた外食DXの知見と、ヴェルトのコーザルAI技術が融合することで、店舗運営の科学的PDCAを現場に届けられると確信しています。本取り組みが、外食産業の生産性向上と、そこで働く人々のより良い未来につながることを期待しています。

■株式会社インサイトリードについて

株式会社インサイトリードは、東海三県の飲食店に酒類・食品を届けてきたマルト水谷グループが、分社化してできた会社です。グループが掲げる「永続可能な外食店創造業」を目指し、外食店の生産性向上と働く人の豊かさ向上に取り組んでいます。主な事業として、外食産業のサプライヤーに対するコンサルティング事業と、飲食店のDX支援を中心とした新規事業を推進しています。サプライヤー支援事業では、マルト水谷グループがこれまで培ってきたシステム設計・開発・導入支援のノウハウを活かし、課題解決から組織・人材の成長までを一貫して支援しています。飲食店DX支援事業では、POSデータなどの店舗データを活用した需要予測や、AIによるペアリング提案など、データ活用による飲食店の付加価値向上に取り組んでいます。

代表取締役 社長:梶田 典宏

本社:愛知県春日井市松河戸町字段下1400番地

設立:2000年6月20日

URL:https://insightlead.010m.co.jp/

■ 株式会社ヴェルトについて

株式会社ヴェルトは、「なぜ」を知る力で社会課題解決とグッドウィル・イノベーションを加速するデータサイエンス・カンパニーです。コーザルAI(因果推論AI)のリーディング企業として、因果関係を解明するAIプラットフォーム「xCausal™(クロス・コーザル)」や、専門知識や組織の高度な意思決定プロセスをAI化するカスタムソリューション「コーザルAIアシスタント」を提供しています。ヴェルトは、ブラックボックスになりがちなAIに解釈性と説明可能性を備えた「信頼できるAI」を提供することで、社会にポジティブスパイラルを生み出していきます。

代表取締役 CEO 野々上 仁

本社  東京都渋谷区神宮前5-18-10 2-D

設立  2012年8月1日

URL  https://veldt.jp

■STATION Aiとは
約1,000社が参画する日本最大級のオープンイノベーション拠点。スタートアップの創出・育成に加え、企業・大学・自治体などとの共創を促進し、ハード(施設・設備)とソフト(実証・事業化・人材交流)の両面から多角的に支援しています。また、一般の方も利用できるカフェレストランやホテルも整備しています。

URL  https://stationai.co.jp/

今、あなたにオススメ