ASTRA FOOD PLAN株式会社のプレスリリース
『「もったいない」を「おいしい!」に』をミッションに掲げるフードテックスタートアップのASTRA FOOD PLAN 株式会社(埼玉県富士見市、代表取締役社長:加納 千裕 以下ASTRA FOOD PLAN)は、全国20〜60代の男女を対象に、「かくれフードロスに関する生活者意識調査(※1)」を実施いたしました。
※1 かくれフードロスとは
食品ざんさや産地で発生した規格外農作物や余剰農作物といった未利用農作物など、一般的な「食品ロス」には含まれない食品廃棄のこと。
調査背景
日本では、食品ロス削減の取り組みが社会全体に広がる一方で、その対象は家庭や飲食店、小売店舗など消費・流通段階で発生する食品ロス(年間約472万トン)が中心となっています。一方で、食品の製造・加工段階や農業現場では、規格外農作物や余剰農作物といった未利用農作物や食品ざんさが年間約2,000万トン(※2)が廃棄されており、このような「かくれフードロス」は、一般的な食品ロスの約4倍に相当します。
また、食品メーカーや外食企業が食品ざんさのアップサイクル原料を活用する際に「未利用食材を原料とすること」が生活者から良い印象を受けないのではないかという懸念から、アップサイクルが進まないケースも少なくありません。これは、業界全体でアップサイクル食品の普及が進まない要因の一つとなっています。
そこで当社では、生活者の「かくれフードロス」に対する認知度の実態と、アップサイクル食品に対する抵抗感を明らかにすることで、業界全体でのかくれフードロス削減と、アップサイクル食品の社会実装を後押しすべく、本調査を実施いたしました。
※2
出典①:環境省 食品ロスの発生量の推計値(令和4年度)https://www.env.go.jp/press/press_03332.html
出典②:農林水産省 日本の「食品ロス量」 – 約472万トン https://www.maff.go.jp/chushi/heya/attach/pdf/tenji6-41.pdf
「約2,232万トン(食品由来の廃棄物)」=「1,525万トン(事業系廃棄物+有価物)」+「707万トン(家庭系廃棄物)」
「年間かくれフードロス量 約1,760万トン」=「約2,232万トン(食品由来の廃棄物等)」-「約472万トン(まだ食べられるにもかかわらず廃棄される食品ロス)」
調査結果の要約
【食品ロスに関する意識について】
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食品ロスに「関心がある」生活者は72.8%。また、日頃から食品ロス削減を「心がけている」生活者は84.2%。
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心がけている理由は「食べ物を無駄にしたくない」(66.5%)、「もったいない」(65.6%)、「食費の節約になる」(51.5%)が上位。一方で「環境のためになる」は23.5%に。
【かくれフードロスの認知ギャップについて】
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製造・加工段階で年間2,000万トンの食品が廃棄されている実態を「知らない」生活者は80.9%に。
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「かくれフードロス」を「知らない」生活者は85.3%に。また、食品ロスに「関心がある」生活者においても、83.7%が「かくれフードロス」を知らない。意識の高さにかかわらず認知ギャップあり。
【アップサイクル食品への抵抗感について】
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かくれフードロスをアップサイクルした食品を食べることに「抵抗はない・ほとんど抵抗はない」と答えた生活者は71.8%。未利用食材を活用したアップサイクル食品への受容性は高い水準に。
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抵抗を感じる理由は「品質や安全性への不安」(29.3%)、「衛生面への懸念」(28.0%)、「利用経験がなく判断が難しい」(24.2%)が上位に。
調査概要
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調査実施日 |
2026年4月21日 |
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調査対象 |
全国20〜60代の男女 |
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有効回答数 |
556名 |
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調査方法 |
インターネット上でのアンケート調査 |
調査結果
【食品ロスに関する意識について】
食品ロスに「関心がある」生活者は72.8%。
また、日頃から食品ロス削減を「心がけている」生活者は84.2%。
まず、食品ロスへの関心について尋ねたところ、「関心がある」と回答した生活者が24.1%、「やや関心がある」が48.7%となり、両者を合わせた食品ロスに関心を示している生活者は72.8%となりました。続いて、日頃から食品ロスを起こさないように心がけているかを尋ねたところ、「心がけている」が40.3%、「やや心がけている」が43.9%で、「心がけている」生活者は84.2%にのぼりました。
関心と行動のいずれも高水準で、多くの生活者が日頃から食品ロスを意識し、何らかの形で削減を実践している様子が伺えます。
心がけている理由は「食べ物を無駄にしたくない」(66.5%)、「もったいない」(65.6%)、「食費の節約になる」(51.5%)が上位。一方で「環境のためになる」は23.5%に。
日頃から食品ロス削減を心がけている方に対して、その理由について尋ねたところ、最も多い回答は「食べ物を無駄にしたくないから」66.5%で、次いで「もったいないと感じるから」65.6%、「食費の節約になるから」51.5%と続きました。
一方で、「環境のためになると思うから」と回答した方は23.5%にとどまり、食品ロスを心がける動機としては「もったいなさ」や「節約」の観点が多くを占めている様子がうかがえる結果となりました。
【かくれフードロスの認知ギャップについて】
製造・加工段階で年間2,000万トンの食品が廃棄されている実態を「知らない」生活者は80.9%。
食品工場や農家など製造・加工段階で年間約2,000万トンの食品(一般的な食品ロスの約4倍)が廃棄されている実態を知っているかを尋ねたところ、「よく知っている」が2.3%、「知っている」が16.7%、「聞いたことはある」が26.4%、「知らない」が54.5%という結果になりました。
「かくれフードロス」を「知らない」生活者は85.3%に。また、食品ロスに「関心がある」生活者においても、83.7%が「かくれフードロス」を知らない。
食品ロスへの関心の高さにかかわらず、認知ギャップあり。
また、「かくれフードロス」という言葉を知っているかを尋ねたところ、「よく知っている」と回答した方は2.2%、「知っている」が12.6%に留まり、「聞いたことはある」22.5%と「知らない」62.8%を合わせた85.3%の方が「かくれフードロス」の内容を十分に知らないことがわかりました。
また、食品ロスに関心のある方においても「よく知っている」が2.2%、「知っている」が14.1%に留まり、「聞いたことはある」が25.9%、「知らない」が57.8%となりました。
「かくれフードロス」の実態を詳しく知らない方は依然として多く存在しており、全体とほぼ同水準であることがわかりました。
【アップサイクル食品への抵抗感について】
かくれフードロスをアップサイクルした食品を食べることに「抵抗はない・ほとんど抵抗はない」と答えた生活者は71.8%。未利用食材を加工した食品への受容性は高い水準に。
「かくれフードロス」を食品として再活用(アップサイクル)した食品を食べることに抵抗を感じるかを尋ねたところ、「抵抗はない」が24.3%、「ほとんど抵抗はない」が47.5%、「やや抵抗がある」が19.4%、「抵抗がある(食べない)」が8.8%となりました。
「抵抗はない」と「ほとんど抵抗はない」方は71.8%となり、製造・加工段階で発生する食品ざんさを原料としたアップサイクル食品に対し、生活者の7割超が肯定的な姿勢であることが明らかになりました。
抵抗を感じる理由は「品質や安全性への不安」(29.3%)、「衛生面への懸念」(28.0%)、「利用経験がなく判断が難しい」(24.2%)が上位に。
アップサイクル食品に「やや抵抗がある」「抵抗がある」と回答した方に対し、その理由を尋ねたところ、最も多い回答は「品質や安全性に不安を感じるため」29.3%となり、次いで「衛生面への懸念があるため」28.0%、「利用経験がなく判断が難しいため」24.2%、「味や品質が担保されているか分からないため」「アップサイクル食品に関する理解が不足しているため」がいずれも22.9%と続きました。
一方、「原料に対する心理的な抵抗があるため」と回答した生活者はわずか8.3%にとどまりました。
抵抗を感じる生活者の理由は、「廃棄食材を原料としていること」そのものへの心理的嫌悪ではなく、「品質・安全性・衛生」への不安や、「利用経験がない」「情報が足りない」といった情報不足に起因することが分かりました。
総括
ASTRA FOOD PLAN株式会社
執行役員 マーケティング責任者 渡辺悠介
■調査結果について
今回の調査を通じて見えてきたのは、日本の生活者における「食品ロス意識」と、「かくれフードロス認知」の大きなギャップです。多くの生活者が食品ロスを“自分ごと”として捉え、日常的に削減を意識している一方で、食品製造や農業の現場で発生している未利用資源については、まだ社会的な認知が十分に進んでいませんでした。
一方で、意外だったのは、7割以上の生活者が「アップサイクル食品」に対して抵抗感を持っていなかったことです。これは、これまで業界内で障壁とされてきた「廃棄由来原料へのネガティブイメージ」が、必ずしも生活者側の本質的な拒否理由ではないことを示しています。
また、実際に、抵抗感の理由として多かったのは、「品質」「安全性」「衛生面」といった“情報不足に起因する不安”でした。裏を返せば、適切な加工技術や品質設計、そして丁寧なコミュニケーションがあれば、アップサイクル食品は十分に社会に受け入れられる可能性があるということが分かりました。
■ASTRA FOOD PLANの想い
私たちは、この結果を「食品ロス削減の次のフェーズが始まっている」と捉えています。これまでの食品ロス対策は、「捨てない」「減らす」が中心でした。しかし、これから必要なのは、“発生してしまう未利用資源を、どう価値に変えるか”という視点です。
規格外だから。端材だから。搾りかすだから。これまで「捨てる前提」で扱われてきたものの中には、まだ活かしきれていない栄養、香り、旨味、機能性が秘められています。ASTRA FOOD PLANは、それらを“廃棄物”ではなく、“未来の食資源”だと考えています。私たちが目指しているのは、単なるリサイクルではありません。「もったいない」を起点にしながらも、最終的には「おいしいから選ばれる」「価値があるから使われる」という、新しい食の循環をつくることです。
サステナブルだから仕方なく選ぶ時代ではなく、おいしいから選んだ結果、社会課題も解決されている世界へ。
その実現のために、ASTRA FOOD PLANは、過熱蒸煎技術を通じて、未利用資源のアップサイクルを“特殊な取り組み”ではなく、“当たり前の産業インフラ”へ変えていきます。
『JOSEN(過熱蒸煎機)』について
『JOSEN』は、食品の風味の劣化と酸化、栄養価の減少を抑えながら、乾燥と殺菌を同時に行うことが可能な装置です。野菜の不可食部分や、米ぬか、果物の搾りかす、飲料ざんさにいたるまで、高付加価値化した食材にアップサイクルすることが可能です。
1.食材の風味の劣化と酸化を防止
数百度の高温スチーム「過熱水蒸気」を用いることで食材の酸化を抑え、栄養価の損失と風味の劣化を防ぎます。食材によっては旨味成分が増加し、ビタミンE、β-カロテンや葉酸などの栄養価が、熱風乾燥を用いた場合と比較して高いことも分かっています。
2.低コスト、高い生産効率を実現
ボイラーレスの過熱水蒸気発生装置を開発し、熱風と併用することでエネルギー効率が極めて高い乾燥・殺菌技術を実現。連続式で生産効率が高く、従来型乾燥技術のコストの課題をクリアしました。
3.スピード殺菌乾燥
JOSENでの食材への加熱時間はわずか5~10秒。短時間加熱で食材の劣化を抑えながらも、過熱水蒸気の効果でしっかりと殺菌ができるので安全に加工できます。
◎『JOSEN』のカタログ・お問い合わせはこちら
https://www.astra-fp.com/contact/
『ぐるりこ®』について
『ぐるりこ®』は規格外農作物や、食品工場で出る端材など、これまで捨てられてしまっていた食材を『JOSEN』で乾燥してアップサイクルした食品パウダーの総称です。循環型を表す「ぐるり」と、粉の「こ」を組み合わせた造語で、ASTRA FOOD PLANの商標です。『JOSEN』によってわずか10秒で乾燥・殺菌されて製造される『ぐるりこ®』は、熱によるダメージが極めて少ないことから栄養価が高く、風味が非常に強いのが特徴です。
2025年2月に“かおりを食べる 新感覚クラフト調味料『ぐるりこ®』”としてブランド化し、家庭向けにECでの販売をスタートしました。
◎『ぐるりこ®』公式サイトはこちら
ASTRA FOOD PLAN採用情報
ASTRA FOOD PLANは一緒に働く仲間を募集しています。カジュアル面談も行っていますので、詳しくは下記URLをご参照ください。
◎採用情報はこちら:https://herp.careers/v1/astrafp
循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」について
ASTRA FOOD PLANは、わずか10秒で食品を乾燥・殺菌する装置『JOSEN(過熱蒸煎機)』を開発したフードテックスタートアップです。
『JOSEN』は、高い生産効率と低エネルギーコストを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や、規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を、付加価値の高い食品パウダーにアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『JOSEN』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこ®』の販売を行うことで、「かくれフードロス」問題の解決を目指しています。
■会社概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月