「ソーシャルフレイル」対策に向けた、飲料を媒介とする社会的つながり創出の関係性モデルを提示
株式会社Aikomiのプレスリリース
株式会社Aikomiは、アサヒ飲料株式会社との共同研究を通じて、高齢者の「ソーシャルフレイル(社会的な虚弱)」対策への貢献を目指し、飲料を用いた想起刺激の有効性を検証しました。 2025年12月に都内の高齢者施設で実施した実証試験では、長年多世代から親しまれている「カルピス」を介した「ノスタルジー(懐かしさ)」が、他者との「ナラティブ(語り)」共有を生み出す契機となることが示唆されました。これらの知見は、「ソーシャルキャピタル(社会的つながり)」へと転化する可能性を秘めた研究と考えられます。本取り組みは学術的・実務的な社会課題研究の一環であり、その成果を2026年の第27回日本認知症ケア学会大会にて発表いたします。
【研究の背景と目的】
認知症ケアの実践においては、個人の人生の文脈や感情に目を向けることが重要です。 そこで、世代横断的に共有されてきた飲料である「カルピス」を想起刺激として用いることで、語られる感情エピソードに着目し、人生理解を補助する新たな評価枠組みの可能性を検証しました。
【研究(実証試験)の概要】
2025年12月、都内の通所介護に通う認知症を有する方(50〜90歳台)を対象に実証試験を実施しました。 「カルピス」等の飲料を想起刺激として提示し、小規模グループでの対話形式で自由な語りを促しました。会話分析と行動観察を用いる「現場適応型(Living Lab)」アプローチにより、臨床現場に近い環境で可能性を慎重に検証しました。
【研究結果と示唆】
本研究により、「トリガー(五感刺激)→情動喚起→社会的つながり」という、飲料を用いた想起刺激が社会性を繋ぎ止める関係性モデルが提示されました。この枠組みは、認知機能評価を補完し、対象者の人生史に着目した本人理解を支える補助的手法として活用できる可能性が示唆されました。
【今後の展開】
Aikomiとアサヒ飲料は、本研究の成果を2026年の第27回日本認知症ケア学会大会(演題:「感情エピソードの語りに基づく人生理解を補助する評価枠組みの検討 〜飲料を想起刺激としたナラティブ・アプローチによる実践研究〜」)にて共同発表いたします。 本研究はプレ検証段階の取り組みであり、今後は学会発表を通じて得られる議論や知見を踏まえつつ、追加検証や社会実装の可能性について、引き続き検討していく予定です。
※「カルピス」はアサヒ飲料株式会社の登録商標です。
第27回日本認知症ケア学会大会のリンクはこちら
https://ninchisyoucare.com/taikai/27kai/index.html