―栄養面への不安は92.3%と依然高い水準、外食だけでなく野菜・果物や主菜も節約対象に
NPO法人 Kids Future Passportのプレスリリース
地域の飲食店を子ども食堂として活用するサービス「こどもごちめし」を運営する、NPO法人Kids Future Passport(読み:キッズ・フューチャー・パスポート/代表理事:中本真理子/所在地:福岡県福岡市博多区、以下「KFP」)は、食品価格の上昇が子育て家庭の食生活に与える影響を把握するため、こどもごちめし会員を対象にアンケートを実施しました。(有効回答数1,379名)
2026年9月、食品メーカー各社による4,923品目の値上げが見込まれています。本リリースでは、前年の調査結果と比較し、子育て世帯が値上げを強く実感する食品や家庭の食事内容の変化、現在求められている支援を明らかにします。
◾️調査背景
帝国データバンクが2026年8月31日に公表した、「『食品主要195社』価格改定動向調査―2026年9月」※によると、9月に値上げされる飲食料品は4,923品目で、値上げ1回あたりの平均値上げ率は11%となりました。食品価格の上昇が長期化する中、家庭の食事内容や栄養面にどのような影響が生じているのか。KFPは、子育て家庭の実情と必要な支援を明らかにするため、「こどもごちめし」会員を対象にアンケート調査を実施しました。
※株式会社帝国データバンク「食品主要195社」価格改定動向調査 ― 2026年9月より
◾️調査結果
1.値上げ実感は「米」中心から幅広い食品へ
「最も値上げを実感する食品」として「米」を挙げた割合は、前年の70.5%から32.2%へ38.3ポイント低下。一方、「肉類」は3.6%から17.5%へ13.9ポイント上昇し、「野菜・果物」も12.4%から15.7%へ増加しました。
2.節約は外食だけでなく、家庭の食事内容にも
63.5%が「外食を控えた」と回答したほか、47.2%が「野菜や果物の購入頻度を減らした」、30.9%が「主菜の量や質を減らした」と回答しました。要支援世帯では、「野菜や果物の購入頻度を減らした」が57.9%、「主菜の量や質を減らした」が42.1%と全体を上回り、「食事回数を減らした」家庭も11.7%にのぼりました。
3.92.3%が子どもの食事・栄養に不安
子どもの食事や栄養面に不安を感じる保護者は92.3%で、前年と同水準の高い割合となりました。また、要支援世帯では必要な支援として、「現金給付」80.2%、「食事支援(こどもごちめし)」79.7%など、生活に直接届く支援へのニーズが高いことがわかりました。
◾️保護者の声(自由記述より抜粋)
※回答者の表現をそのまま掲載しています。
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子供大きくなるにつれて、食べる量が増えている。朝ごはんを遅くし、昼ごはんと一緒に食べさせた事が週に何度あることか。親として情けない、悲しい。
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物価高で、せめてお腹を膨らませたいと、食事の内容は二の次になってしまっています、お肉やバナナ以外の果物はほとんど買えず、子どもの成長に関わる栄養面が心配です。
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我が家では子供の誕生日と旅行中を除いて、ほぼ外食ができません。(外食費の問題)よって月に1回利用させていただくこどもごちめしが、ほんとうに貴重な、食事でワクワクできる体験になっています。いつもありがとうございます。
◾️今回の調査で見えた課題
米の値上げ実感は前年から低下しましたが、肉類や野菜・果物など複数の食品で値上げを実感しており、家庭の食費負担や子どもの栄養面への不安は高い状態が続いています。
一般世帯では外食などを控える動きが目立つ一方、要支援世帯では食事の量や回数、栄養に関わる野菜や果物まで切り詰めるなど、物価高の影響がより深刻に表れています。
食品価格の安定化という根本的な対策に加え、家計への支援と、食事に直接つながる支援を組み合わせることが必要です。地域の飲食店で利用できる「こどもごちめし」のような仕組みを通じ、支援を必要とする家庭へ継続的に食事の機会を届けることが求められています。
◾️調査結果サマリー
⚫︎値上げを実感している食品カテゴリ
「米」は前年の70.5%から32.2%へ低下した一方、「肉類」は3.6%から17.5%、「野菜・果物」は12.4%から15.7%へ上昇しました。菓子類や乳製品、魚介類などでも割合が上昇しており、値上げを強く感じる食品が、前年の「米」中心から幅広いカテゴリへ分散していることが分かります。
⚫︎物価高による子どもの食事内容の変化
「外食を控えた」は一般世帯64.0%・要支援世帯60.9%と、いずれも最も多い結果となりました。要支援世帯では、「野菜や果物の購入頻度を減らした」割合が57.9%、「主菜の量や質を減らした」割合が42.1%、「食事回数を減らした」割合が11.7%と、いずれも一般世帯を上回っています。
⚫︎子どもの食事や栄養面についての不安
「子どもの食事や栄養面に不安を感じる」保護者は全体の92.3%で、前年と同水準でした。物価高の影響で、野菜・果物の購入頻度や主菜の量・質、食事回数を減らす家庭が見られる中、こうした食事内容の変化が栄養面への不安につながっていることがうかがえます。
⚫︎必要だと思う支援
一般世帯では「食品価格の安定化」が76.4%で最も多くなりました。一方、要支援世帯では「現金給付」80.2%、「食事支援(こどもごちめし)」79.7%が上位となりました。物価高による食費の増加が家計を圧迫する中、要支援世帯ではその負担を補うため、必要なときに利用できる直接的な支援へのニーズが高いことがうかがえます。
◾️調査概要
調査期間:2026年8月18日(火)〜23日(日)
調査方法:Webアンケート方式
対象者:こどもごちめしに登録している会員
有効回答数:1,379名
◾️こどもごちめしとは
「こどもごちめし」は、地域の飲食店を「子ども食堂」として機能させることで、困窮する子どもたちに食事を届ける仕組みです。スタート以来、持続可能な支援の形を目指し、ITやデジタルチケットを活用して「子ども食堂のDX化」を進めています。
従来のボランティアベースの子ども食堂が抱えていた「人手不足」「不定期開催」「資金難」といった課題を解決しながら、地域の飲食店・子ども・支援者の三者すべてにメリットのある三方よしのモデルを構築しています。
KFPは食の支援にとどまらず、子どもたちが豊かな経験を積める機会の創出にも取り組んでいきます。すべての子どもが、食事も体験も等しく享受できる社会の実現を目指しています。
◾️NPO法人 Kids Future Passport 概要
所在地:福岡県福岡市博多区千代1-20-31福岡県千代合同庁舎6階 オフィス4
設立日:2023年6月2日
代表理事:中本真理子
事業内容:地域こども支援事業「こどもごちめし」
ホームページ:https://kids-future-passport.org/
子ども支援活動のために設立されたNPO法人です。すべての子どもの健やかな成長を見守る持続可能な仕組みを目指し「こどもごちめし」を運営しています。 企業や個人から寄附や支援金を基金とし、地域の登録飲食店で子どもたちに食事を提供しています。
「こどもごちめし」はGigi株式会社の有するGOCHIプラットフォームを利用しています。