早駒運輸株式会社のプレスリリース
~人と港を守り抜いた近代化産業遺産「湊川隧道」から生まれる日本酒革新プロジェクト~2026年11月9日(月)記者会見開催・同日販売開始
販売価格を会見の場で初発表
~世界的作陶家・辻村史朗氏が「隧」のために再び手掛けた「白粉引の盃」。気品あふれる「北斎ブルー」のラベルをまとい、限定30セットのプレミアム商品も登場。神戸の歴史と日本の美意識を英国へ。~
早駒運輸株式会社、株式会社神戸酒心館、湊川隧道保存友の会および兵庫県の4者が連携して推進する《湊川隧道貯蔵酒「隧-ZUI-」プロジェクト》は、2026年11月9日(月)、約6年間にわたり湊川隧道で熟成を重ねてきた「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 6 years old」純米吟醸酒の記者会見を開催し、同日より販売を開始いたします。
今回発売するのは、6年熟成の純米吟醸酒単体に加え、世界的作陶家・辻村史朗氏が作陶した酒器「白盃(しろさかずき)」を組み合わせた数量限定のプレミアム商品です。
2026年2月に蔵出しした5年熟成の「生酛純米酒」に続き、今回登場するのは、香り高く繊細な味わいを持つ「純米吟醸酒」。同じ湊川隧道で熟成を重ねながらも、酒造りの違いによって、それぞれ異なる個性を育んだ熟成酒です。
さらに、前作では辻村氏による「黒盃」を採用しましたが、今回は、辻村氏の作陶の真骨頂ともいえる「白粉引の盃」を特別に制作。
京都の唐紙工房「かみ添」が手掛けた唐紙を使用した特製ギャランティーカードを添え、わずか30セット限定で販売いたします。
また、ボトルには、気品あふれる「北斎ブルー」のラベルを採用。辻村氏が長きにわたる創作活動の中で初めて揮毫した十二支の書から、貯蔵を開始した2020年(子年)にちなむ「子」の一字を冠しています。
明治34年(1901年)に竣工した歴史的遺産「湊川隧道」、灘の酒造り、そして日本を代表する作陶家の美意識。
神戸の歴史と文化、6年という歳月が育んだ特別な熟成酒を、いよいよ皆様のもとへお届けします。
なお、販売価格については、11月9日(月)の記者会見にて発表いたします。
6年間、湊川隧道の静寂の中で育まれた特別な一本
《湊川隧道貯蔵酒「隧-ZUI-」プロジェクト》は、国登録有形文化財である「湊川隧道」を単に保存するだけではなく、「活かす」ことで地域資源としての価値を高め、その魅力や地域の歴史・文化を広く発信することを目的に、2020年より取り組んできました。
毎年3,000本の日本酒を湊川隧道内に蔵入れし、約半年間熟成させる「隧-ZUI-」。その一方で、本プロジェクトの次なる挑戦として、2020年から一部の日本酒を隧道内で長期熟成させる取り組みを続けてきました。
2026年2月5日(木)には、約5年間熟成させた「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 5 years old」生酛純米酒を蔵出し。そして同年8月17日(月)には、2020年から約6年間にわたり熟成を続けてきた「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 6 years old」純米吟醸酒を蔵出ししました。
湊川隧道の内部は、年間を通して約15℃に保たれた、温度変化の少ない環境です。地上の喧騒から離れた静寂の中で、日本酒はゆっくりと時を重ね、その香りや味わいを変化させてきました。
長い年月をかけて育まれた熟成酒は、時間の経過によってしか生み出せない独自の味わいを持つ、特別な一本です。
生酛純米酒から純米吟醸酒へ ― 酒造りの違いが生み出す熟成の個性
2026年2月に蔵出しした5年熟成の「生酛純米酒」は、江戸時代から受け継がれてきた伝統的な製法「生酛造り」で醸された日本酒です。
生酛造りは、自然界の乳酸菌の働きを活かしながら、手間と時間をかけて酒母を育てる製法で、米本来の豊かな旨味と力強い酸味を引き出すことが特徴です。もともとしっかりとした酒質を持つ生酛純米酒は、約5年間の熟成を経てもその骨格を保ち、力強く奥行きのある味わいへと変化しました。
一方、今回発売する6年熟成の「純米吟醸酒」は、米を丁寧に磨き、低温でじっくりと発酵させる吟醸造りによって醸された日本酒です。
純米吟醸酒ならではの上品で華やかな香りと、繊細でなめらかな口当たり。その個性を持つ酒が、湊川隧道で約6年間の熟成を重ねることで、香りと味わいに調和が生まれ、まろやかさと芳醇な奥行きを備えた一本へと育まれました。
力強い旨味と酸味を持つ5年熟成の生酛純米酒。華やかな香りと繊細さを持ちながら、芳醇に熟成した6年熟成の純米吟醸酒。
同じ場所で時を重ねながらも、酒の造りの違いによって生まれる熟成の個性。
それぞれの味わいの違いを楽しむことも、「隧-ZUI-」長期熟成酒ならではの魅力です。
世界的作陶家・辻村史朗氏の真骨頂「白粉引の盃」―「隧-ZUI-」のために再び生まれた、限定30セットの特別な酒器
今回のプレミアム商品には、世界的作陶家・辻村史朗氏が「隧-ZUI-」のために特別に手掛けた「白粉引の盃」を組み合わせました。
辻村氏は、奈良の自然豊かな環境の中で、半世紀以上にわたり独自の作陶を続け、国内外で高い評価を受けてきた陶芸家です。
その創作活動において、氏の真骨頂ともいえるのが「粉引(こひき)」です。
粉引は、朝鮮半島の李朝時代の陶磁器に由来する技法で、鉄分を含む土の素地に白い化粧土を施し、釉薬を掛けて焼き上げるものです。粉を吹いたような柔らかな白色から、その名が付けられました。
一見すると素朴な白い器ですが、土の色合いや白化粧の厚み、窯の中での炎の働きによって、一つひとつ異なる表情が生まれます。白の奥にほのかに浮かぶ土の色、釉薬の濃淡、使い込むことで深まる風合い。均一ではないからこそ生まれる自然な美しさが、粉引ならではの魅力です。
辻村氏は長年にわたり粉引の制作を続けてきましたが、一時期、その制作から離れていました。
しかし今回、「隧-ZUI-」の6年熟成純米吟醸酒のために、再び粉引の盃を手掛けてくださいました。
辻村氏が作陶において何より大切にしているのは、「自身が心から使いたいと思えること」。
今回の白粉引の盃にも、その哲学が息づいています。
特にこだわったのは、盃を口元に運んだ瞬間の感覚です。唇に触れる口縁の繊細さ、切れの良い口当たり、手にしたときの感触。見た目の美しさだけではなく、実際に酒を味わうための器として、細部まで追求されています。
前作の5年熟成生酛純米酒では、辻村史朗氏が手掛けた、力強い造形美を持つ「黒盃」を組み合わせました。
そして今回の6年熟成純米吟醸酒では、一時期制作から離れていた粉引の技法を用い、「隧-ZUI-」のために再び「白粉引の盃」を特別に制作いただきました。
柔らかな白の表情と、唇に触れた瞬間の繊細で切れの良い口当たり。辻村氏の美意識とこだわりが息づく酒器が、純米吟醸酒の華やかな香りと芳醇な味わいを引き立てます。
力強い生酛純米酒と黒盃。香り高く芳醇に熟成した純米吟醸酒と白粉引の盃。
酒質と器、それぞれの個性が響き合い、日本酒を味わう時間そのものを豊かにします。
さらに、盃付きのプレミアム商品には、京都の唐紙工房「かみ添」が手掛けた唐紙を使用した、特製ギャランティーカードを付属します。日本の伝統的な木版手摺りの技法によって生み出される唐紙は、繊細な文様と手仕事ならではの温かみを備え、辻村氏の「白粉引の盃」にさらなる芸術性と特別感を添えています。
神戸の歴史的遺産で育まれた6年熟成の日本酒、辻村氏の粉引の器、そして京都の唐紙。
それぞれの作り手が大切にしてきた技と美意識が一つとなった、わずか30セットの特別な商品です。
「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 6 years old」純米吟醸酒に込めた想い
光や外気の影響が少なく、静寂に包まれた湊川隧道。2020年この場所で長期熟成を開始した日本酒は、6年という歳月を経て、2026年に新たな姿で蔵出しされました。
私たちは、「熟成」とは単に時間を経過させることではなく、酒が持つ個性を見守り、その変化と向き合いながら、新たな価値を見いだしていく営みであると考えています。
明治34年、人々の暮らしを守るために築かれた湊川隧道。かつて神戸の街の発展を支えた歴史的遺産が、今では日本酒を育む天然の貯蔵庫として、新たな役割を担っています。
今回の純米吟醸酒には、灘の酒造りを受け継ぐ神戸酒心館の銘酒「福寿」を使用しています。今回貯蔵されている純米吟醸酒には、六甲山系の恵みを受けた名水「宮水」、酒米、そして灘の風土と職人たちの技によって丁寧に醸された日本酒。その酒を湊川隧道に託し、長い年月をかけて熟成させることは、酒造りに携わる人々の想いと、歴史的遺産を守り続ける人々の想いを重ね合わせる挑戦でもあります。
また、本プロジェクトでは、京都・木屋町二条に店を構える「Bar K6」、ならびに「Cave de K」「Bar keller」のマスターバーテンダーである・西田稔氏の監修のもと、貯蔵途中の熟成酒を評価する利き酒会を毎年開催してきました。利き酒会では、熟成による香りや味わいの変化、酒質の状態を専門的な視点から確認するとともに、酸度や糖度などの数値を記録し、客観的なデータと専門家による官能評価の両面から熟成の過程を見守っています。6年という歳月を経た今回の純米吟醸酒も、こうした継続的な評価を通じて、その熟成状態を確かめながら、商品化に向けた準備を進めてきました。
酒を醸す人、歴史を守る人、酒質を見極める人。そして、酒を味わう人。
多くの人々の想いと技術が重なり、初めて生まれる「隧-ZUI-」の長期熟成酒。
悠久の静寂に包まれた湊川隧道での熟成に、辻村氏の思想と美意識が重なり、文化と味わいが共鳴する特別な一本が誕生しました。
神戸の歴史を支えてきた隧道の価値を、現代の酒造りと芸術へとつなぎ、さらに世界へと届けていく。
「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 6 years old」は、神戸の歴史と未来を結ぶ、新たな挑戦の象徴です。
■ 神戸の誇りを英国へ ― 女子ラグビーと日本酒がつなぐ、日英の新たな交流
「隧-ZUI-」は、神戸で育まれた歴史と文化を携え、英国へと向かいます。
今回の英国での披露につながっているのは、ラグビーを通じて長年にわたり育まれてきた日英のご縁です。
2026年11月14日(土)、早駒運輸が支援する女子ラグビーチーム「神戸ファストジャイロ」は、初の英国遠征において、ロンドンのリッチモンド・アスレティック・グラウンドで開催される「奥記念杯2026」に出場します。「Kobe Fast Gyro Invitation XV」として、オックスフォード大学女子ラグビー部と対戦する予定です。
「奥記念杯」は、ラグビーを愛し、日本と英国の架け橋となった故・奥克彦大使を偲ぶ大会です。
今回の遠征へとつながったのは、一つひとつ積み重ねてきた国際交流でした。
オックスフォード大学女子ラグビー部出身のスカイ・スチュワート=ロバーツ選手が神戸ファストジャイロの活動に参加し、神戸での暮らしや湊川隧道への訪問を通じて、地域への理解を深めたこと。
また、HCBCRFC(Hertford College & Balliol College Rugby Football Club )が神戸を訪れ、ラグビーや観光、おもてなしを通じて親交を育んだこと。
そして、レジ・クラーク氏をはじめ、多くの関係者の継続的な支援。
こうしたご縁が重なり、今回の英国遠征へとつながりました。
同日、「奥記念杯」と日本代表対イングランド代表の試合観戦後には、トゥイッケナムのアリアンツ・スタジアム内にある「ワールド・ラグビー・ミュージアム」で、日本酒レセプションを開催される予定です。レジ・クラーク氏が企画・運営を手掛け、在英国日本国大使館や政府関係者、オックスフォード大学関係者、ロンドン・ジャパニーズ、HCBCRFCなど、両国の交流に携わる約150名の参加が予定されています。
この場で、昨年に続き神戸の日本酒「隧-ZUI-」を披露いたします。
神戸の人々の暮らしと発展を支えてきた湊川隧道、灘の酒造りを受け継ぐ神戸酒心館の技、そして辻村史朗氏の書と酒器に息づく日本の美意識。その一杯に込められた神戸の歴史と文化、ものづくりに携わる人々の想いを、英国の皆様へお届けします。
さらに、英国を拠点に国際的に活躍し、スーパーストリングスコーベのミュージック・アドヴァイザーを務めるヴァイオリニスト・小野明子氏が、ラグビーの名曲「World in Union」を演奏する予定です。
故・奥克彦大使と平尾誠二氏を偲び、国や世代を超えて人々を結ぶラグビーの精神を、音楽とともに分かち合います。
神戸の女子ラグビー選手たちが英国のグラウンドに立ち、神戸で6年間熟成された日本酒が交流の席を彩り、日本人音楽家の演奏が人々の心をつなぐ。
スポーツ、日本酒、芸術。それぞれの文化が響き合い、神戸から英国へ、新たなご縁が広がります。
神戸から世界へ、世界から神戸へ。
時を重ねて酒が熟成するように、人と人とのご縁もまた、大切に育てていく。私たちは、先人たちから受け継いだ歴史と想いを未来へとつなぎ、神戸から新たな文化と価値を発信してまいります。
■記者会見・販売概要
日時
2026年11月9日(月)10:30~
場所
神戸リゾートクルーズboh boh KOBE
(神戸市中央区波止場町7-1 中突堤中央ターミナル「かもめりあ」前5番のりば)
内容 ※内容は変更になる場合がございます。
・「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 6 years old」純米吟醸酒の披露
・商品概要の発表
・販売価格、販売数量の発表
・試飲会
■販売商品
商品(1)
「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 6 years old」純米吟醸酒
・6年熟成 純米吟醸酒
・内容量:500ml
・販売開始:2026年11月9日(月)
商品(2)
「隧 ZUI SAKE 2020 子 Aged 6 years old」純米吟醸酒
辻村史朗氏作 酒器「白盃」付きプレミアムセット
・6年熟成 純米吟醸酒 500ml
・辻村史朗氏作 酒器「白盃」付き
・ギャランティーカード付属
・限定30セット
・販売開始:2026年11月9日(月)
※販売価格は記者会見にて発表いたします。
「隧-ZUI-」公式ホームページ
公式HP : https://zuisakefromkobe-ko.jp/
「隧-ZUI-」公式ホームページでは、今回の6年熟成純米吟醸酒のほか、湊川隧道で約180日間熟成させた「隧-ZUI-」や、その他の長期熟成酒など、各種商品をご紹介しています。
湊川隧道の歴史や、歴史的遺産の保存活用を目指す本プロジェクトの歩みもあわせてご覧いただけます。
「本件に関する問い合わせ」
早駒運輸株式会社
神戸ウォーターフロント事業部 企画広報戦略チーム
TEL:078-321-0154 /FAX:078-321-0583
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