<丸亀市食生活改善推進協議会総会 講演レポート> 「蒸し大豆」最新情報 『大豆ファースト』のすすめ ~蒸し大豆による食後血糖値上昇抑制効果について~

フジッコ株式会社のプレスリリース

フジッコ株式会社(本社:兵庫県神戸市中央区、代表取締役社長:福井 正一)は、香川県丸亀市を中心に「私たちの健康は私たちの手」をスローガンに食生活改善推進活動を行っている丸亀市食生活改善推進協議会が2019年5月10日(金)に丸亀市ひまわりセンターにて開催した総会で、「蒸し大豆の食後血糖値上昇抑制効果」に関する講演を実施いたしました。

フジッコ株式会社 難波 文男による講演の様子

現在、香川県ではベジタブルファーストの推進や小児生活習慣病予防検診、健康ポイント事業など、様々な取り組みが進められており、血糖値リスクは改善に向かっています。しかし、県内の子どもの1割が糖尿病リスクが高いなど、全国的にみるとまだまだ改善の過渡期であると考えられています。そこで、「大豆ファースト」による食後血糖値上昇の抑制効果に着目された丸亀市食生活改善推進協議会より、“「ベジファースト」を超える「大豆ファースト」の有用性”について講演依頼をいただき、フジッコ株式会社 開発本部研究開発部主任の難波文男が講演を行いました。

■「大豆ファースト」について
「大豆ファースト」は食事の最初に「蒸し大豆」を食べる食事法です。
大豆に含まれる食物繊維により、食後血糖値の上昇をゆるやかにする効果が期待できます。また良質なタンパク質や大豆イソフラボンなどの栄養成分も含まれており、偏りがちな栄養バランスをととのえられるという利点があります。特に「蒸し大豆」は、大豆の栄養素をそのまま摂取できると、近年注目を集めている食材です。

■「大豆ファースト」の食後血糖値上昇抑制効果について
30~50代の健康な男女を対象に、3つの食事法として(1)ノーマル(塩おにぎり2個) (2)べジファースト(野菜サラダ100gを食べた後に塩おにぎり2個) (3)大豆ファースト(蒸し大豆26gを食べた後に塩おにぎり2個)の食後血糖値の推移を比較しました。その結果、「大豆ファースト」の食事法には食後血糖値の上昇を抑制する効果があることが確認でき、さらに「大豆ファースト」は少量でも満腹感を長時間維持することがフジッコが行った検証実験でわかりました。実験により得られた2つの結果が持つ意味について、実験監修者である(池谷医院 院長)池谷 敏郎先生は「大豆ファースト」のメリットを次のように解説されています。

◆「ベジファースト」を超える「大豆ファースト」の有用性
◎「大豆ファースト」の食事法には食後血糖値の上昇を緩やかにする効果があり、その効果はベジファーストと同等レベルといえます。
◎食後血糖値の急降下を防ぐ「大豆ファースト」は満腹感を維持することで、腹持ちの良さにつながっています。

<食事法の違いによる食後血糖値推移(n=10)>

<食事法の違いによる満腹感推移(n=10)>

<実験概要>

■「大豆ファースト」実践メニュー『カスピ海ヨーグルトの蒸し黒豆添え』を試食
講演後には、参加した183名の丸亀市食生活改善推進協議会のメンバーに「大豆ファースト」の実践メニューとして「カスピ海ヨーグルトの蒸し黒豆添え」をご試食いただきました。「ヨーグルトと蒸し黒豆が合っていておいしかった」や「簡単にできるので、大豆ファーストを始めてみようと思う」など、試食した方々から「大豆ファースト」の実践にむけて意欲的な声があがりました。

【ご参考】
■講演者プロフィール
フジッコ株式会社 開発本部研究開発部 主任
難波 文男(なんば ふみお)

略歴:2004年神戸大学農学部卒業、2006年神戸大学大学院自然科学研究科前期課程修了(農学修士)、同年フジッコ株式会社入社、研究開発部に配属、現在に至る。

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