アサヒ飲料のプレスリリース
「『カルピス』こども乳酸菌研究所」の様子
「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」の様子
●「『カルピス』こども乳酸菌研究所」について
■〝食育〟〝発酵〟をテーマに内容を一部改訂。社員自ら未来を担うこどもたちへ授業をお届け
「『カルピス』こども乳酸菌研究所」は、「カルピス」を通じて〝ワクワクと笑顔を未来へ届けたい〟という想いを、アサヒ飲料社員自らの行動で実現していく活動です。社員が講師となり“乳酸菌と発酵“をテーマに「食」の大切さを伝え、みんなも強い想いがあれば、”ゼロから新しいものを生み出せる”人間になれるということを伝えていきます。最後には、こどもたちの未来への「夢」を社員とのディスカッションにより考える小学生向け出前授業です。
乳酸菌・発酵をテーマとした小学生向け出前授業は、2007年の経済産業省委託事業「理科実験教室プロジェクト」への参加からスタートしました。「“乳酸菌”や“発酵”のことをもっと子どもたちに知ってもらい、身近なものに感じて欲しい」という想いのもと、プログラム内容を充実させ、2013年からは「『カルピス』こども乳酸菌研究所」というタイトルで実施し、これまでに199校、12,413名(前身のプログラム含む、小学校および科学館等のイベント会場含む)のこどもたちに授業を届けてきました。2018年は、社長から新入社員まで274名が参加し、訪問校数は25校を目標に実施してまいりました。本年度は、より〝食育〟〝発酵〟について深く学べる内容に一部改定し、当社マテリアリティ強化に連動し、36校の小学校での授業を目標に展開いたします。
■こどもたちと一緒に考える“未来ディスカッション”
「『カルピス』こども乳酸菌研究所」では、5~6名の児童に対し社員が1名つくことでコミュニケーションを図りながらグループの仲間と共に、理解を深め、社員と児童が一緒になって授業をつくりあげていきます。児童が社員と意見交換しながら、授業で得た乳酸菌などの知識を使い〝未来へのアイデア〟を考え発表する〝未来ディスカッション〟は“キャリア教育”としても小学校から高い評価を頂いております。
「『カルピス』こども乳酸菌研究所」は、2017年度に「青少年の体験活動推進企業表彰」(主催:文部科学省)において審査委員会奨励賞を受賞したほか、株式会社リバネス※1(本社 東京、代表取締役 丸 幸弘)が運営する「教育応援グランプリ※22018」(2018年12月24日開催)においてプラチナ賞を受賞しました。
※1小・中学校をはじめ教育現場での教育開発事業を広く展開する企業
※2「教育応援グランプリ」は、子どもの成長を応援する企業の次世代教育活動を、産業界と教育界の両面から評価し、顕彰する取り組みです。
■白百合女子大学との共同研究で“キャリア教育”の一面も確認
白百合女子大学との共同研究により、小学生向け出前授業「『カルピス』こども乳酸菌研究所」が、越境的活動※3としての効果によって、身近な“食”というものから科学的性質や理科そのものに対する関心を引き出し、キャリア教育としての一面をもっていることが示唆されました。
※3学校と社会の境を越えて学びを生みだす活動。
【共同研究者のコメント】
白百合女子大学副学長 人間総合学部教授 宮下 孝広 氏
「『カルピス』こども乳酸菌研究所」は、アサヒ飲料株式会社がCSR活動として行っている小学校高学年対象の出前授業プログラムのひとつであり、社会的にも高く評価されている活動です。白百合女子大学との共同研究を通じて、この活動に参加したこどもたちに、どのような効果が生じるのかを評価したところ、以下のような知見が得られました。
まず、身近にある飲み物や食べ物がどのように作られているかに対する興味を抱かせます。普段何気なく口にしている「カルピス」が、発酵という現象によって作られていること、それを担っている乳酸菌や酵母といった微生物の働きに目を向けることなど、普通であれば見逃してしまっている関心が掘り起こされていくのです。
このことは目の前にある事柄に止まりません。この活動をきっかけにして理科への興味をかきたて、実験や観察といった科学的な方法で身の回りにある物事を調べてみたいという科学的探究の入り口にこどもたちを立たせることにつながります。
そして、将来の自分や、同世代の仲間たちが担う未来の世界に対して想いを馳せ、なかには自ら研究や発明といった活動に身を投じて、新しい世界を支える物作りにチャレンジして、人のために尽くしたいと考えるこどもの気持ちを引き出すようです。
●「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」~こどもSDGsスクール~について
■「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」とは
「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」は、未来を担うこどもたちに「水の大切さ」、「地球環境保全に取り組むことの大切さ」を伝えることを目的に、2018年より今までのプログラム内容を一新して出前授業を展開しています。社員自らが、講師、アシスタント講師として小学校を訪問し、直接こどもたちに伝える授業形式に変更しました。2018年は2月~12月まで30校、1,798名の子どもたちに授業を届けています。本年度は、31校(特産三ツ矢連動を含む)の小学校での授業を目標に展開いたします。本プログラムは、株式会社リバネスが運営する「教育応援グランプリ2018」(2018年12月24日開催)において奨励賞を受賞しました。
■こどもたち一人ひとりが参加できる体験型授業
授業前半では、「三ツ矢サイダー」を題材に、「軟水・硬水」の違いや「ろ過」の仕組みについて、実験を通じて学びます。また、映像を通してそれぞれの国の「水」に対する想いの共通点、異なる点を考えます。後半では、国連の定めたSDGsを身近な事例を元に分かりやすく学び、環境問題解決のために「自分たちでできること」を考え、発表します。
【出張授業実施校先生のコメント】
杉並区立 天沼小学校教論 松川 厚雄(まつかわ あつお)氏
6年生の理科、最後の「生物と地球環境」を学習する時に、4年間の理科における環境学習のまとめとして卒業していくこどもたちの心に残る、実感のある教材はないかといつも考えていました。そんな時、アサヒ飲料の出前授業に出会い、本当にラッキーでした。
こどもたちは2時間の授業の中で、硬水と軟水の違いを飲んで体感して、パックテストで硬度を測ることもしました。
また、アサヒ飲料が大事にしている「水を磨く」という概念も知り、濾過も体験できました。そして、授業最後の「三ツ矢サイダー」で乾杯をした時、子どもたちは一番大きな歓声をあげていました。
きっとこどもたちの心に「人間が健康に生きていくためにはきれいな美味しい水が必要で、その貴重な水を大切にして世界中の人々が飲めるようにする責務」を少しでも残すことができたと思います。
美味しい!幸せな顔をたくさん見ることができた2時間でした。ありがとうございました。
参考資料
【2019年「『カルピス』こども乳酸菌研究所」について】
実施スケジュール | 実施予定校については調整中(後日HPで公開) ※諸事情によりスケジュールは変更になる可能性もあります。 |
対象 | 小学校4~6年生 |
コンセプト |
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プログラム概要(90分授業) |
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【これまでの「『カルピス』こども乳酸菌研究所」の取り組み】
実施年 | 会場数 | 児童数(名) | トピックス |
2007年度 | 1 | 31 | 経済産業省「理科実験教室プロジェクト」に参加 |
2008年度 | 1 | 56 | |
2009年度 | 8 | 420 | 食育をテーマとした出前授業「乳酸菌スクール」を開始 |
2010年度 | 4 | 310 | |
2011年度 | 6 | 379 | |
2012年度 | 2 | 176 | 「教育CSR大賞」大賞受賞 |
2013年度※ | 19 | 1,357 | 「『カルピス』こども乳酸菌研究所」を開始、「中高生が選ぶ教育CSR大賞」大賞、「教育CSR大賞」部門賞受賞 |
2014年度 | 31 | 1,881 | 平成26年度「青少年の体験活動推進企業表彰」(主催:文部科学省)審査委員会奨励賞受賞、「中高生が選ぶ教育CSR大賞」大賞、「教育CSR大賞」出前実験教室(小学生)部門 部門大賞受賞 |
2015年度 | 24 | 1,715 | 「教育応援グランプリ金賞」受賞 |
2016年度 | 27 | 1,789 | アサヒ飲料㈱のCSR活動として「『カルピス』こども乳酸菌研究を実施、「教育応援グランプリ」“プラチナ賞”、“小学生審査員賞”をW受賞 |
2017年度 | 34 | 1,903 | 「教育応援グランプリ」“プラチナ賞”を受賞 「青少年の体験活動推進企業表彰」(審査委員会奨励賞)受賞 産学連携を強化し社員と大学生がチームを組んで小学生に授業を届ける取り組みを実施 科学館等での実施を増やし、小学校の枠を越えて子どもたちが参加できる場を創出 2017年1月 日本生物教育学会 発表 2017年8月 日本理科教育学会(全国大会)発表 2017年12月 日本理科教育学会(関東大会)発表 |
2018年度 | 42 | 2,396 | 「教育応援グランプリ」“プラチナ賞”を受賞 社内認定制度「乳酸菌マスター」らによる授業実施スタート |
合計 | 199 | 12,413 |
※会場数は小学校および科学館等の施設を含む
※2013年度の実績は、「乳酸菌スクール」「『カルピス』こども乳酸菌研究所」の合計
【2019年「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」~こどもSDGsスクール~について】
実施スケジュール | 実施予定校については調整中(後日HPで公開) ※諸事情によりスケジュールは変更になる可能性もあります。 |
対象 | 小学校4~6年生 |
コンセプト | ・SDGsの視点:水や地球環境保全の大切さを学び、地球環境に貢献する意欲・想いを育む ・「三ツ矢」ブランド価値:「130年以上の歴史」「磨かれた水」を重要なメッセージとする ・社員参加型:社員自らの言葉で子どもたちに伝える |
プログラム概要(90分授業) | ・「水の大切さ」、「世界の水の状況」を知る。安心安全に水を使うための様々な工夫を実験。 ・130年以上の歴史ある「三ツ矢サイダー」を題材に、「磨かれた水」、「水の大切さ」について学ぶ。 ・SDGs(持続可能な開発目標)を知り、「未来の笑顔のために今できること」について話し合い、地球環境に貢献する意欲、想いを育む。 |
【これまでの「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」の取り組み】
実施年 | 会場数 | 児童数(名) | トピックス |
2009年~2017年 | – | 14,125 | – |
2018年 | 30 | 1,798 | リバネス社「教育応援グランプリ」“奨励賞”を受賞 |
※2017年12月までは「『三ツ矢サイダー』ジュニア環境授業」、2018年から「『三ツ矢サイダー』水の未来と環境教室」
「カルピス」「三ツ矢サイダー」「三ツ矢」はアサヒ飲料株式会社の登録商標です。