長尺ポリオレフィン発泡シートFOLEC®が一正蒲鉾株式会社「うな次郎 長持ちパック」のレンジ対応トレーとして採用

株式会社イノアックコーポレーションのプレスリリース

日本で初めてウレタンフォームの生産を始めたウレタン発泡技術のリーディングカンパニーである株式会社イノアックコーポレーション(代表取締役:井上聰一、名古屋本社:愛知県名古屋市・東京本社:東京都品川区、以下イノアック)は、水産練製品の製造販売を行う一正蒲鉾株式会社(代表取締役社長:野崎正博、本社:新潟県新潟市東区、以下一正蒲鉾)が販売する『うなる美味しさ!うな次郎 長持ちパック』のトレーに、長尺ポリオレフィン発泡シートFOLEC®(フォレック®)が採用されたことをお知らせします。

■ 採用の背景
近年、単身世帯の増加などにより、中食市場が伸びていることから、コンビニエンス・ストア向けを中心に食品トレー市場は拡大しています。電子レンジ対応が求められる耐熱トレーにおいては、軽量化のニーズなどにより素材自体の切り替えが進んでおり、フィラー入りポリプロピレンから発泡スチレンシート(PSP)や発泡ポリプロピレン(EPP)を使った食品トレーへの切り替えが進んでいます。

そこで、東京食品機械株式会社(代表取締役社長:秦哲志、本社:東京都中央区)、北村化学産業株式会社(代表取締役:北村和夫、本社:大阪市中央区)、一正蒲鉾、イノアックの四社は、共同で時代のニーズにマッチした新しいトレーの開発を進め、PP系シートにFOLECⓇをラミネートしたものを深絞り成形したFOLEC®製トレーの製品化に至りました。

今回FOLEC®が『うなる美味しさ!うな次郎 長持ちパック』のトレーに採用された背景には、一正蒲鉾様が食品トレーに求める諸条件を

①「環境・安全衛生面」:低VOC/無臭/食品衛生法に適合
②「性能・機能面」:耐熱性/断熱性に優れている
→電子レンジでも溶けにくい
→内容物は熱く、トレーは熱くなりにくい
③「加工面」:真空成型が可能/熱融着・ウェルダー融着が可能/他素材(PPシート)等とのラミネートが容易

というFOLEC®の特性が満たしたことにあります。
『うなる美味しさ!うな次郎 長持ちパック』では、
PP系シートにFOLECⓇをラミネートしたものを深絞り成形し、トレーにしております。

 

■ FOLEC®の特長
FOLEC®は、化学発泡剤を使用せず、
イノアック独自発泡技術により製造した微細セルのクリーンな長尺ポリオレフィン発泡シートです。
食品トレーはもちろん、電子機器や医療といったシーンでも採用されています。

1.断熱性・保冷性・耐熱性

  • 断熱性、保冷性に優れる(熱伝導率:0.032W/m·K)
  • 耐熱性に優れる(PPベースのためレンジ対応可)

2.環境・安全衛生面

  • 低VOC、無臭
  • 食品衛生法に適合(厚生省告示 370号相当)
  • 皮膚刺激性に優れる(河合式貼布試験で準陰性相当)
  • FDA/ISO10993 (USA) 適合

3.防水・防塵性

  • 防水性に優れる(IPX8相当)
  • 防塵性に優れる(IP6相当)
  • 微細な独立気泡構造による高気密性

4.高衝撃吸収性

  • 衝撃吸収性能に優れる
  • 柔軟で低応力

【イノアックコーポ―レーションについて】
イノアックは日本で初めてウレタンフォームの生産を始めた、ウレタン発泡技術のリーディングカンパニーです。
ひとつの事業に特化するのではなく、ゴム・ウレタン、プラスチック・複合材といった素材の苗や新素材の芽から、
多くの事業(=木)を育てることで、暮らしを豊かにする森をつくろうという企業理念を実践してまいりました。
現在、イノアックの森は日本のみならず、アジアやアメリカへグローバルに展開しています。「技術開発」においては、
高まる地球環境保全への関心と素材メーカーとしての社会的責任から「安全」「環境」「クリーン」を経営方針に掲げ、環境に負荷をかけない素材の開発や技術開発及び生産プロセスの確立に取り組んでいます。

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