株式会社日本能率協会総合研究所のプレスリリース
– “スマートに料理上手”なスタイルが定着、
楽に省手間したいミレニアル世代主婦の特徴は夕食の使いまわし –
( https://www.jmar.biz/report2/%e3%83%a1%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%bf%e3%81%9f%e9%a3%9f%e5%8d%93%e8%aa%bf%e6%9f%bb2019/?tab=freereport )
【Summary】
◆08年→19年、調理の時短・省手間意識は確実に拡大。
普段は『手間がかからない』『調理時間が短い』メニューが多い08年5割→19年6割に増加。『何でもフライパン』08年2割→19年3割、『使う食器を極力少なく』10年1.5割→19年2割超。
◆『パスタ』の具も、『鶏のから揚げ』も、市販の出来合い品利用が伸長。
『パスタ』は具の手作りが7割以上→5割以下に激減、パスタソースの利用は5割→6割以上、冷凍食品等の利用は1割→2割近くに増加。『鶏のから揚げ』はスーパーの総菜や冷凍食品が成長。
◆夫の調理、『チャーハン』『焼きそば』『ラーメン』『カレー』。
夫が作ることのできるメニューは『チャーハン』『焼きそば』『ラーメン』『カレー』『卵焼き』『パスタ』『そば・うどん』の順。妻が若いほど高く、20~30代有職主婦の夫が高い傾向。
◆《和》《中華》《豆腐》《魚》メニューが復活の兆し。
18年→19年で5ポイント以上増は『きんぴら』『中華風炒め物』『豆腐料理』『麻婆豆腐・麻婆ナス等』『煮魚』『トンカツ』『ハンバーグ』。『豆腐料理』『煮魚』『きんぴら』は減少続きから復活。
◆使いまわし・作り置きは20~30代専業主婦で特に顕著。
20~30代では、弁当に『夕飯の残りもの』7割弱、夕食を『使いまわすことが多い』4割弱と40~60代より高く、特に20~30代専業主婦で有職主婦より多いのが目立つ。夕食で『作り置きできるメニュー』の心がけは10年12%→19年20%に達し、20~30代では2.5割と高い。
◆レシピ情報源の首位はレシピサイト、動画サイトが拡大中。
『インターネットのレシピサイト』は09年3.5割→19年7割超まで増加し14年から首位。『レシピ動画』は17年15%→19年19%、20代では5割弱、30代では3割が利用。
【調査概要】
・調査対象 :首都圏・中部圏・近畿圏に居住する、20代~60代の主婦(既婚女性)
・調査方法 :日本能率協会総合研究所
「モニターリサーチ・システム」利用によるFAX調査
・有効回収数:1,075人(発送数1,500人・有効回収率71.7%)
・調査実施日:2019年7月10日(水)~7月16日(火)
※母集団人口の地域構成比・地域ごとの年代構成比に基づきウエイトバック集計を行いました。
【Point!:08年→19年、調理の時短・省手間意識は確実に拡大。】
◆普段は『手間がかからない』『調理時間が短い』メニューが多いは08年5割→19年6割に増加。特に20~30代で高い。
◆『何でもフライパン』は08年2割→19年3割、『使う食器を極力少なく』は10年1.5割→19年2割超と、後片づけまで考える人が増加して過去最高値に。同様に20~30代で高い。
◆『できるだけ調理時間短縮』は「はい」08年3割→19年3.5割、「どちらかといえば、はい」を合わせると9割に。
図表1 時短に関する意識
「Q. 次のうち、あなたの考えや行動であてはまるものは?」
20の選択肢を提示(複数回答)
図表1 時短に関する意識
【Point!:パスタも、から揚げも、市販の出来合い品利用が伸長。】
◆『パスタ』の作り方は、08年→19年で、具の手作りが7割以上→5割以下に激減、パスタソースの利用は5割→6割以上、冷凍食品等の利用は1割→2割近くに増加した。
◆『鶏のから揚げ』の作り方は、08年→19年で、下味や衣をつける手作りが7割台→6割まで減少、スーパーの総菜や冷凍食品が成長。揚げる油は、少ない油派4割、たっぷりの油派3割と5年前から逆転。
図表2 代表メニューの調理実態
「Q. 次にあげるメニューを家庭で食べる場合、どのようなパターンが多いですか?」
「パスタ・スパゲッティ」には22の選択肢、「鶏のから揚げ」には19の選択肢を提示(複数回答)
図表2 代表メニューの調理実態
【Point!:夫の調理、『チャーハン』『焼きそば』『ラーメン』『カレー』。】
◆夫が作ることのできるメニューは『チャーハン』『焼きそば』『ラーメン』『カレー』『卵焼き』『パスタ』『そば・うどん』の順。妻が若いほど高く、20~30代有職主婦の夫が高い傾向。
◆1位の『チャーハン』は、妻が有職主婦か専業主婦かを問わず妻20~30代の夫が高い。
◆『カレー』は妻が若いほど高く、年代差が最も大きい。
◆『ラーメン』『卵焼き』は妻が年配でも高く、年代差が小さい。
図表3 夫が作ることができるメニュー
「Q. あなたの夫が作ることができるメニューは?」
65の選択肢を提示(複数回答)
図表3 夫が作ることができるメニュー
【Point!:《和》《中華》《豆腐》《魚》メニューが復活の兆し。】
◆18年→19年で食卓への登場が5ポイント以上増えたおかず系メニューは『きんぴら』『中華風炒め物』『豆腐料理』『麻婆豆腐・麻婆ナス等』『煮魚』『トンカツ』『ハンバーグ』。
◆『豆腐料理』『煮魚』は調査開始時の08年、『きんぴら』は10年のピークから減少を続けていたが、19年では増加し復活。
◆『ハンバーグ』『麻婆豆腐・麻婆ナス等』『中華風炒め物』は過去のピークを抜き、19年が最高に。
図表4 月に1回以上登場するメニュー:おかず
「Q. お宅で、月に1回以上、食卓に登場するメニューは?(テイクアウトや総菜の利用も含む)」
65の選択肢を提示(複数回答)、うち18年→19年で5ポイント以上増加した、19年が5割以上のおかず系メニュー
図表4 月に1回以上登場するメニュー:おかず
【Point!:使いまわし・作り置きは20~30代専業主婦で特に顕著。】
◆20~30代では、弁当に『夕飯の残りもの』7割弱、夕食を『使いまわすことが多い』4割弱と40~60代より高く、特に20~30代専業主婦で有職主婦より多いのが目立つ。
◆昼食は『残り物を食べ切りたい』がどの年代でも約5割。
◆夕食で『作り置きできるメニュー』の心がけは10年12%→19年20%に達し、20~30代では2.5割と高い。弁当のおかずに『常備菜』も18年→19年で4ポイント増加。
図表5 料理の使いまわし・作り置きについて
図表5 料理の使いまわし・作り置きについて
【Point!:レシピ情報源の首位はレシピサイト、動画サイトが拡大中。】
◆『インターネットのレシピサイト』は09年3.5割→19年7割超まで大きく増加し14年から首位を継続。20代から60代の順に、若い年代から拡大し、今や60代も6割弱が利用。
◆『レシピ動画』は17年15%→19年19%と近年増加が目立つ新情報源。20代では5割弱、30代では3割が利用。
◆『レシピ動画』増加の影響か、『インターネットのレシピサイト』は18年→19年で20代~50代の拡大止まる。
図表6 メニューの作り方・レシピの情報源
「Q. あなたはメニューの作り方・レシピを、誰から・何から知ることが多いですか?」
17の選択肢を提示(複数回答)
図表6 メニューの作り方・レシピの情報源
「メニューからみた食卓調査2019」は、20代~60代の主婦を対象に、調理に関する手作り志向やこだわり意識、加工食品・中食の利用実態など、その変化を検証するために実施しているものです。2019年、ミレニアル世代や、有職/専業主婦かによって異なる夫の家事協力の実態を捉えます。
1) 料理・食に対する意識・行動
料理や食事作りの心がけ :(1)料理好き (2)素材から手作り
(3)出来合い品利用 (4)食費切り詰め
(5)時短志向 (6)安心・安全志向
(7)減ゴミ志向 (8)健康志向
(9)納得できる料理
料理や食についての考え方・行動:(1)意欲・心配・省力化 (2)こだわり・食習慣
2) 日常メニューのポジショニング
メニュー65品目:(1)定番メニュー (2)手作りメニュー
(3)簡単だといいと思うメニュー (4)中食利用メニュー
(5)夫が作ることができるメニュー
3) 代表メニューの作り方(調理実態):(1)丼もの (2)パスタ・スパゲッティ
(3)寿司 (4)ハンバーグ
(5)鶏のから揚げ (6)みそ汁
4) 夕食・朝食・お弁当作り・夫の料理について
メニューの作り方・レシピの情報源
夕食シーン:(1)家庭での夕食頻度 (2)夕食メニューの決め方
昼食シーン:(1)普段の昼食スタイル (2)自宅での昼食メニュー
お弁当 :(1)お弁当を持っていく家族 (2)お弁当作りの意識・行動
夫の料理 :(1)夫が料理をする頻度 (2)夫が作ることができるメニュー
5) 中食利用と買い物行動
市販の素・調理用ソース・簡便調味料:(1)利用品目 (2)利用実態と理由
中食・外食の利用 :(1)よく行なう (2)抵抗感
買い物行動 :(1)購入重視点 (2)食品購入時の心がけ
本調査は、食卓とメニューの生活者データベースとして、食生活のマーケティング戦略に必要不可欠な基礎調査データです。今回はその中から、「時短に関する意識」「代表メニューの調理実態」「夫が作ることができるメニュー」「月に1回以上登場するメニューの増減:おかず」「料理の使いまわし・作り置きについて」「メニューの作り方・レシピの情報源」に焦点を当てて調査の結果を報告しています。
( https://www.jmar.biz/report2/%e3%83%a1%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%81%8b%e3%82%89%e3%81%bf%e3%81%9f%e9%a3%9f%e5%8d%93%e8%aa%bf%e6%9f%bb2019/?tab=freereport )
【調査購入のご案内】
本調査は、弊社自主企画による調査に複数企業がご参加いただく方式で実施し、以下のアウトプット一式を提供いたします。
[1]調査のアウトプット
(1)調査報告書 :A4判・60ページ・2019年9月発行
(2)集計結果表 :A4判・567ページ・2019年8月発行
(3)集計データ(CD-ROM):クロス集計、ローデータ、他
[2]購入費用:定価430,000円(税別)/MDBメンバー価格390,000円(税別)
※本調査の成果物の著作権は株式会社日本能率協会総合研究所が保有します。
※弊社は、本調査にご参加・購入いただいた企業(法人・個人)以外には、成果物を提供いたしません。ただし、本調査を告知するための限定的な利用、及び発刊から一定期間経過後はこの限りではありません。
※本調査の成果物のご利用はご参加・購入いただいた企業(法人・個人)の内部でのご利用のみに限らせていただきます。
《本件についてのお問い合わせ先》
株式会社日本能率協会総合研究所 経営・マーケティング研究部
〒105-0011 東京都港区芝公園3-1-22
担当 : 土井
TEL : 03-3578-7607
FAX : 03-3578-7614
E-mail: info_mlmc@jmar.co.jp
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