株式会社リクルートライフスタイルのプレスリリース
株式会社リクルートライフスタイル(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:淺野 健)の外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」(https://www.hotpepper.jp/ggs/)は、首都圏・関西圏・東海圏の男女約1万人を対象として、今年度(2019年12月~2020年1月)の忘年会・新年会(以下、忘・新年会)についての消費者アンケートを実施しました。結果から見えてきた年末年始の宴会シーズンの動向を発表します。
<要約>
POINT1. 今年度の忘・新年会への参加回数は昨年度並み~微減の見込み
・3圏域(首都圏・関西圏・東海圏)合計では、忘・新年会の参加予定回数は「昨年と変わらない」が78.9%。今年度の忘・新年会マーケットは昨年度と大きく変わらない、もしくは、微減と予測される。
【参考】昨年度(2018年12月~2019年1月)の忘・新年会の平均参加回数は、忘年会1.07回、新年会0.59回。
POINT2. 1回当たりの予算は平均4,449円(前年比+54円)で3年連続で増加の予測。東海圏の増加幅が大きい
・今年度の忘・新年会1回当たりの予算は、「5,000円~6,000円未満」(32.1%)と「3,000円~4,000円未満」(22.4%)、「4,000円~5,000円未満」(22.2%)の3つのボリュームゾーン。
・平均想定予算は4,449円と3年連続して増加(前年比+54円、増減率+1.2%)の予測。
・ただし、増減率の+1.2%は2019年10月の消費税増税分には匹敵していないため、実質の想定予算は前年比マイナスの可能性もある。
・圏域別では、東海圏の平均想定予算の増加幅(4,448円、前年比+96円、増減率+2.2%)が最も大きく、消費税増税分を超える増加率。
POINT3. 「会社・仕事関係」の忘・新年会の実施予定が過去最高の45.1% 「友人・知人関係」「家族・親族関係」「趣味・サークル関係」は経年で減少傾向
・今年度実施予定の忘・新年会は「会社・仕事関係」(45.1%、前年比+0.2ポイント)が最も多く 、続いて「友人・知人関係」(36.0%、前年比‐1.3ポイント)だった 。「会社・仕事関係」の実施予定は過去最高を記録。
・上記の「友人・知人関係」に加え、「家族・親族関係」(14.4%、前年比‐1.2ポイント)、「趣味・サークル関係」(9.7%、前年比‐1.2ポイント)は経年で減少傾向。
1. 今年度の忘・新年会への参加回数は昨年度並み~微減の見込み
今年度(2019年12月~2020年1月)の忘・新年会の参加回数の見込みは「昨年と変わらない」という回答が首都圏・関西圏・東海圏の3圏域合計で78.9%。過去最高の数字を記録した2017年度に次いで、2012年の調査開始以来2番目に高い数字となっている。「昨年より大きく増えそう」「昨年よりやや増えそう」の“増加派”は計9.0%(前年同調査では10.1%)、「昨年より大きく減りそう」「昨年よりやや減りそう」の“減少派”は計12.1% (前年同調査では11.1%)で、減少派が増加派をやや上回った。全体として大きな変化はなさそうで、横ばい~微減といった傾向が見られる。後述する昨年度の参加実績では、忘年会で平均参加回数1.07回、新年会で同平均0.59回(共に0回含む)となっており、今年度も同程度の平均参加回数になりそうだ。
■今年度<2019年12月~2020年1月>の忘・新年会の参加回数の見込み(単一回答)
【参考】昨年度<2018年12月~2019年1月>の忘・新年会参加有無
■昨年度<2018年12月>の忘年会の参加有無(単一回答)
■昨年度<2019年1月>の新年会の参加有無(単一回答)
【参考】昨年度<2018年12月~2019年1月>の忘・新年会参加回数
■昨年度<2018年12月>の忘年会の参加回数(実数回答)
■昨年度<2019年1月>の新年会の参加回数(実数回答)
2. 忘・新年会予算(1回当たり)は3年連続で増加の見込み(前年比+54円)。ただし、消費税増税分を勘案すると、実質微減の可能性も
忘・新年会の予算について、昨年度に実際に使った金額と今年度の想定予算を聞いた。想定予算では、1回当たり「5,000円~6,000円未満」(32.1%)が最も多く、「3,000円~4,000円未満」(22.4%)と「4,000円~5,000円未満」(22.2%)と合わせてボリュームゾーンとなっている。 1回当たり「5,000円~6,000円未満」 の数値は2012年の調査開始以来、最高の比率を記録した。「0円(自分では払わない)」を除く今年度の想定額は4,449円(前年比+54円、増減率+1.2%)と3年連続してプラス予想となった。実際に使った金額を見ても経年で増加傾向にあるため、今年度も参加費は増加の予想と言ってよさそうだ。ただし、今年度は10月に消費税の増税があり、上記の増減率では増税分に匹敵しないため、実質では前年比マイナスと捉えることもできる。圏域別(次ページ)では、東海圏のみが前年度比の増減率で増税分を超える単価アップ(4,448円、前年比+96円、増減率+2.2%)の予測となっている。過去の実績(同じ年の参加費と想定額の差)を見ると、実際の参加費は事前の想定より高くなる傾向があるため、結果的には増税分を超えて増額という可能性もあるかもしれない。
■忘・新年会の1回当たりの参加費(支出実績)と想定予算(想定額)
(2012年忘年会~2020年新年会、実数回答)
※想定額は参加する機会がありそうな人の回答、参加費は参加者の回答
<3圏域計>
■忘・新年会1回当たりの参加費(支出実績)と想定予算(想定額)
(2012年忘年会~2020年新年会・圏域別、実数回答)
※想定額は参加する機会がありそうな人の回答、参加費は参加者の回答
<首都圏>
<関西圏>
<東海圏>
※平均は「0円(自分では払わない)」を除いて集計。
※各費用の上下0.1%の範囲のデータを無効回答として集計している。
※想定額は「自分で払ってもいい額」として聞いている。
※参加費は「自分で払っていなくても会にかかった1人当たりの金額」を聞いている。
3.「会社・仕事関係」で実施する忘・新年会の予定が過去最高の45.1%
今年度、誰と忘・新年会を行う予定かを聞いた結果、3圏域合計で最も多かった相手は「会社・仕事関係」で45.1%と過去最高値を記録し、次いで「友人・知人関係」が36.0%だった。昨年度の調査でも「会社・仕事関係」は過去の調査結果と比べて最高値だったが、2年連続で過去最高値を更新したことになる。「会社・仕事関係」の忘・新年会参加予定が多いのは、30~50代男性であり、逆に50・60代女性では少なく、就業率との関連が強そうだ。一方、「友人・知人関係」は前年比‐1.3ポイントと、調査開始以来、年々減少している。他では、経年で減少傾向にある「家族・親族関係」(14.4%、前年比‐1.2ポイント)、「趣味・サークル関係」(9.7%、前年比‐1.2ポイント)は今年度もマイナスの傾向であった。
■今シーズンに参加する機会がありそうな忘・新年会の相手 (複数回答)
詳細は下記リンクよりPDFをご覧ください
https://www.recruit-lifestyle.co.jp/uploads/2019/12/RecruitLifestyle_ggs_20191212.pdf
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