凸版印刷株式会社のプレスリリース
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:麿 秀晴、以下 凸版印刷)は、急増する訪日外国人や外国人就労者などとの多言語コミュニケーションを支援するソリューションとして、音声翻訳サービス「VoiceBizⓇ(ボイスビズ)」を、2018年6月より提供しています。
このたび、株式会社松屋フーズ(本社:東京都武蔵野市、代表取締役社長:瓦葺 一利、以下 松屋フーズ)が運営する都内の「松屋」の20店舗に2020年3月1日より導入されました。
■ 「VoiceBizⓇ」導入の背景
松屋フーズでは、外国人従業員とのコミュニケーション施策や、増加している外国人客へのサービス品質向上の取り組みを推進しており、その一環として2019年10月より「VoiceBizⓇ」のトライアルを実施しました。「VoiceBizⓇ」はスマートフォンやタブレット端末にインストールするだけで使用できるアプリ型のサービスであるため導入が容易なこと、さらに翻訳性能の高さや、操作方法の分かりやすさも評価され、採用されました。
今回は松屋フーズが運営する「松屋」において、外国人従業員、外国人客の多い都内の20店舗で2020年3月1日より導入されます。
■ 「VoiceBizⓇ」導入店舗
渋谷宮益坂上店、四谷二丁目店、新宿大ガード店 等の都内20店舗にて導入
■ 「VoiceBizⓇ」について
「VoiceBizⓇ」は、急増する訪日外国人や在留外国人との多言語コミュニケーションを支援する、音声翻訳サービスです。スマートフォンやタブレットにインストールしたアプリを利用し、音声11言語、テキスト30言語の翻訳が可能です。翻訳エンジンには情報通信研究機構(NICT)が開発を進めている、深層学習を用いたニューラル機械翻訳(NMT)技術(※1)を採用。翻訳結果をSNS/メール等にマルチ展開できる「コピー機能」や、フレーズを登録できる「お気に入り機能」などで、ユーザビリティを高めています。
また、あらかじめ翻訳した観光名所/商品名/施設名などの固有名詞や、利用頻度の高い定型文は、翻訳サーバに登録することで、より使いやすいサービスにカスタマイズすることが可能です。ユーザからの要望に対応し、「ログ削除機能」もあることから個人情報保護など、よりセキュアな環境でのサービス利用も実現しています。
【翻訳可能な言語】
・音声翻訳で選択できる言語:11言語
日本語と、英語/中国語(普通話)/韓国語/インドネシア語/タイ語/ベトナム語/ミャンマー語/ポルトガル語(ブラジル)/フランス語/スペイン語
・テキスト翻訳で選択できる言語:30言語
日本語と、英語/中国語(簡体字)/韓国語/台湾華語(繁体字)/アラビア語/イタリア語/インドネシア語/オランダ語/スペイン語/タイ語/デンマーク語/ドイツ語/ヒンディ語/フィリピン語/フランス語/ベトナム語/ポルトガル語/ポルトガル語(ブラジル)/マレー語/ロシア語/ミャンマー語/ウルドゥ語/クメール語/シンハラ語/トルコ語/ネパール語/ハンガリー語/モンゴル語/ラーオ語
【利用方法】
専用アプリをストアからダウンロードし、IDとパスワードの入力で認証を行うだけで、サービスの利用が可能です。認証後、翻訳する言語を選択し、端末に向かって話しかけると、選択した言語を簡便に翻訳できます。(音声翻訳で選択できる言語:11言語、テキスト翻訳で選択できる言語:30言語)
【仕様】
・OS:iOS 10.3以降 Android 6以降
・アプリ入手方法: App StoreおよびGoogle Playよりダウンロード可能です。
※本サービスを利用するには、別途契約が必要です。
※全ての端末での動作を保証するものではありません。
【標準価格】
・初期費用100,000円 1カ月5,000円/台
■ 今後の取り組み
凸版印刷は、音声翻訳精度のさらなる向上に向け、コーパス(※2)の追加やさまざまなデバイスに対応することでサービスを拡充させていきます。
今後も訪日外国人の受け入れを行うおもてなし事業者や、外国人就労者や技能実習生の増加が見込まれる介護・農業等の分野へのサービス導入、サービスの多角化を進め、2020年度に10億円の売上を目指します。
※1 ニューラル機械翻訳(NMT)技術
ヒトの脳神経細胞の学習機能をモデルとした新たな技術。翻訳単語の並びを予測するできるため、従来型の統計機械翻訳(SMT)に比べ、より自然な翻訳結果が期待できる。「VoiceBizⓇ」では、日本語と、英語/中国語(普通話)/韓国語/インドネシア語/タイ語/ベトナム語/ミャンマー語/ポルトガル語(ブラジル語)/フランス語/スペイン語にNMT技術を採用。
※2 コーパス
機械翻訳の学習データとして利用するもの。大規模または網羅的に集められた言語資料体。
* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。
以 上